平和エッセイ

スピリチュアルな視点から平和について考える

ファイアー・ザ・グリッド

2007年06月29日 | 世界平和瞑想デー
ある知人が教えてくれたのですが、7月17日(火)に地球を癒やすために世界中で同時に祈りを捧げよう、という運動があります。これは、シェリー・イェーツさんという、臨死体験をしたカナダの女性が提唱したものです。

シェリー・イェーツさん臨死体験中に光の存在に出会い、その存在が、地球に祈りを捧げるように大勢の人々に呼びかけなさい、と命じたというのです。

地球には「グリッド」と呼ばれるエネルギーの格子が取り巻いているのだけれど、今、そのグリッドが傷ついている。多くの人類が同時に祈りや瞑想を行なうことによって、そのグリッドを修復することができるのだそうです。

祈りの時間として呼びかけられているのは、

日本時間:7月17日(火)20時11分から1時間

です。

詳しくは
http://www.firethegrid.com/jap/home-fr-jap.htm

グリッドのことは、私も何人かのアメリカ人から聞いたことがありますが、私は霊能者でないので、実在するのかしないのかは確言できません。要するに、地球を取り巻いている霊的エネルギー・フィールドのことのようです。

聖心女子大学の教授をなさっていた鈴木秀子さんも臨死体験者ですが、鈴木秀子さんの著書を読むと、たしかに光の存在というものがあって、それが私たちを守護していてくれることがよくわかります。それはまさに、6月27日に書いた守護霊・守護神です。

鈴木秀子さんにはお会いしたことがあり、講演をお聞きしたこともありますが、本当に立派な先生で、こういう方がおっしゃることなら本当だろう、と思わされます。

シェリー・イェーツさんの光の存在は、鈴木さんの光の存在よりも大きな事を企てようとしているようですが、この運動には色々な要素がまぎれ込んでいることがうかがわれます。

2007年7月17日というのは、数年前に「世界平和交響曲」(SOPP)の期日として、神界の五井先生が最初に指定した2007年7月7日と似ています(この指令は途中で5月20日に変更されました)。

今回、祈りが呼びかけられている時間は、グリニッジ時間の11時11分で、それが日本時間の20時11分になるのです。

私にはよくわかりませんが、11:11という数字は神聖な数字のようで、5月20日のSOPPに参加し、白光真宏会富士聖地の波動を絶賛してくれたパトリシア・コータ・ロブレスさんも以前からたびたび11月11日とか、11時11分に祈るように呼びかけていました。

また、2004年に富士聖地に来たことがあるチェロキー族のシャーマンであるシルバースターさんも、昔から11:11を重視していました。

同時に世界平和を祈るというのは、世界平和の祈りのメンバーが昔から実践している行為ですし、歌手のジェームズ・トワイマンなどもよく呼びかけています。

シェリー・イェーツさんの潜在意識が、人類の想念波動圏にある様々な情報をキャッチして、それをこういう形にまとめ上げたものと思われます。

今日のニューエイジ系の人々は、特定の団体にコミットすることを嫌います。したがって、どんなによい事でも、特定の団体が中心にあると、それだけで反発する部分があります。それに対し、そういう団体に属さない個人が呼びかけると、なんとなく安心するのでしょう。しかし、その個人の影響力が強くなると、結局、何かしらの団体的なものができてしまいます。

シェリー・イェーツさんの「光の存在」がどの程度本物かは、彼女の今後の行動によってわかるでしょう。

誰がどういうきっかけで提唱したにせよ、地球のために愛と平和の祈りを捧げることはよいことです。世界平和の祈りのメンバーがこの時間帯に同時に祈ってくだされば、「ファイアー・ザ・グリッド」の参加者に世界平和の祈りの光明波動が届くと思います。

渋谷の温泉の爆発事故

2007年06月27日 | Weblog
渋谷の温泉の爆発事故には驚きました。実は、私はあの「シエスパ」の前を時々歩くのです。しかも爆発が起こった2時半ころに、あの前を歩くこともよくあります。しかし、事故当日はあの地域には行きませんでした。

最近、ある白光の会員さんから、爆発事故を奇跡的に免れた話を聞きました。その方は、なんと「シエスパ」で従業員として働いていたのです。当日も出勤の予定になっていましたが、朝、激しい腹痛がして、仕事を休みました。仕事を休んだおかげで、爆発事故に巻き込まれないですんだのです。

これと似たような話を、1995年の地下鉄サリン事件の時にも聞きました。その会員さん(シエスパとは別の人です)は、霞ヶ関の官庁街に勤めていました。地下鉄で通勤していましたが、もしいつもと同じ時間帯に地下鉄に乗っていたら、完全にサリン事件に巻き込まれていました。ところがその方は、今まで一度も遅刻をしたことがなかったのに、事件当日のその朝にかぎって、寝坊して遅刻してしまいました。地下鉄の駅に駆けつけたときには、地下鉄はもう全面ストップ状態でした。

五井先生は、私たちはみな守護霊・守護神によって守られている、と教えています。守護霊・守護神は私たちを事故や災難から守るために、いつでも背後から導いてくれているのです。守護霊・守護神に常に感謝し、心を向けていれば、守護霊・守護神が知らないうちに人生をよりよい方向に向けてくれます。

守護霊・守護神に守られているのは、何も白光会員だけではありません。何かの宗教の信者だけではありません。どんな人でも例外なく、生まれながらに守護霊・守護神に守られているのです。しかし、その事実を知らないので、守護霊・守護神に心を向けることがありません。そうすると、守護霊・守護神がせっかく肉体人間を守ろうとしても、隙間が生まれ、守りきれなくなります。

日頃から守護霊・守護神に感謝していると、緊急の場合には、突然お腹が痛くなったり、寝坊したりという形で、知らないうちに災難から免れさせてくれるのです。私の場合は、そんな奇跡も必要なく、当日はそういう場所に近づく用件さえ起こらなかったのです。



広島平和文化センターの理事長のリーパーさん

2007年06月26日 | Weblog
いわゆる広島の原爆資料館、正式には広島平和記念資料館は、財団法人・広島平和文化センターが管理する施設です。今年4月に、広島平和文化センターの理事長に、秋葉市長の指名により、アメリカ人のスティーブン・ロイド・リーパーさんが就任しました。

リーパーさんは、原爆資料館の展示の見直しを検討しています。

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平成19年5月31日付中国新聞朝刊記事に関する理事長の基本的な考え方 

(財)広島平和文化センター理事長のスティーブン・ロイド・リーパーです。5月31日の中国新聞朝刊や中国新聞オンラインに掲載された「原爆資料館展示見直し」の記事で、私の意見として紹介された「原爆投下を『日本の植民地支配から解放した』と肯定する考えが根強いアジアの声に触れながら議論を深め、多民族が共感、納得できる施設にしたい」という部分について、広島への原爆投下を容認しているのではないかとのご意見を数多くいただきましたので、この問題に関する私の基本的な考えを説明したいと思います。

核兵器は一瞬にして大量破壊・無差別殺戮を引き起こす非人道的な兵器であり、いかなる理由があっても、その使用を正当化できるものではありません。この考えは、広島市及び(財)広島平和文化センターの基本スタンスであり、これからも決して揺らぐものではないことを最初に申し上げておきたいと思います。

私は、昭和60年(1985年)から広島市を拠点として、核兵器廃絶へ向けて積極的に活動してきました。核兵器は人類とは絶対に共存し得ないものであり、原爆の投下を正当化する考え方は言語道断です。62年前、ヒロシマで何が起ったのかを紛れもない事実として、きちんと伝えていきたいと考えています。

さて、この記事の背景となった広島平和記念資料館の展示更新についてですが、同資料館は、建設から51年が経過し、老朽化などに対応した建物の整備、被爆体験を次世代に分かりやすく伝えるための展示の更新などが必要になっており、本年1月に「広島平和記念資料館更新計画」を策定し、建物整備や展示更新の今後のあり方を方向付けました。今年度と来年度は、これを具体化し実施に移すため、より詳細な「広島平和記念資料館展示整備等基本計画」を策定することとしており、策定に当たっては、有識者等からなる検討委員会の設置や市民意見の募集を予定しています。

今回、インタビューの中で私が伝えたかったのは、核兵器については様々な意見を持つ人がいますが、どのような考えの人にも、原爆の非人道性を理解してもらう必要があるということです。そして、それを理解してもらうには、どのような展示が良いのかということについて、幅広く意見を聞きたいということなのです。その方法の一つとして、例えばアジア出身の方からも意見を聴取してはどうかという現時点での私の案を述べました。新聞記事では、あたかもアジア出身の委員を起用することが方針として決まっているかのように読み取れますが、そのような事実はなく、検討委員会の構成も含めて、委員の人選や委員以外からの意見聴取の方法などについては、今後、具体的に検討していくことになります。

核兵器を巡っては様々な意見があり、その中には中国新聞の記事にあるように、「原爆投下を『日本の植民地支配から解放した』と肯定する考え」もあります。これは、このような考え方がアジアにはあるという事実を指摘したのであり、私がこの考え方を肯定している訳ではありません。逆に、私はこのような考え方を持っている人たちにも原爆が非人道的なものであるということ、そして、決して使用されてはならず、地球上から廃絶しなければならないものであるということを理解してもらうために何ができるのかを考え、実行する必要があると伝えたかったのです。

具体的な方法として、例えば、「原爆投下を『日本の植民地支配から解放した』と肯定する考え」が根強いアジアの人たちの考え方の根拠や背景等についての知識を持ち、かつ、一日も早く核兵器を廃絶すべきであることを主張する私たちの考え方に賛同しているアジアの人たちの意見を聞くことが考えられます。その結果として考え方の異なる人々にも共感、納得してもらえる施設にするための参考になるのではないか、と思っています。

このような私の基本的な考えが、今回の報道で十分に伝わらなかったことについては、非常に残念であり、ご心配をお掛けしたことを申し訳なく思っています。

私は、北朝鮮の核武装などのニュースを聞くたびに、いつ、どこで核兵器が使用されるか分からないという大変強い危機感を抱いています。

当センターが事務局を務める平和市長会議は、2020年までに核兵器廃絶を目指す「2020ビジョン」に取り組んでいます。核保有国を含む全ての国が、核兵器廃絶に向けて誠実に努力すべきであることを粘り強く訴え続けていかなければならないと決意を新たにしています。

今後とも、当センターの運営につきまして、皆様のご理解、ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
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http://www.pcf.city.hiroshima.jp/hpcf/teiseibun/riji.html

中国新聞の記事とは、以下の記事です。

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資料館展示見直しに中韓の声 '07/5/31

 原爆資料館(広島市中区)を運営する広島平和文化センターのスティーブン・リーパー理事長は30日、館の展示内容を見直す検討委員会に、中国、韓国人らアジア出身の委員を起用する方針を明らかにした。リーパー理事長は中国新聞のインタビューに、「原爆投下を『日本の植民地支配から解放した』と肯定する考えが根強いアジアの声に触れながら議論を深め、多民族が共感、納得できる施設にしたい」と述べた。
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http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200705310023.html

言葉というものの難しさを感じる出来事です。リーパーさんの考えが、中国新聞のような記事に要約されると、中韓の意向に添って、原爆資料館を原爆を肯定するような内容に変える、と誤解する人が出てきたのです。

私は2000年にリーパーさんにお会いしたことがありますが、リーパーさんは、アメリカ人にもかかわらず、アメリカによる原爆投下をいっさい弁護・肯定することなく、核廃絶に真剣に取り組んでいる方です。リーパーさんの説明にも言葉足らずのところがあったのでしょうが、このような誤解が生じたことは残念です。

リーパーさんは、核廃絶を願う広島の心を世界中に訴えてくださることを私は確信しております。


虚空の音(2007年4月号)

2007年06月22日 | バックナンバー
 『地球交響曲(ガイア・シンフォニー)第六番』の試写会に招かれた。

 『地球交響曲』は龍村仁監督が制作するドキュメンタリー映画で、その第一番は一九九二年に上映された。この作品は、大手配給会社によって上映される娯楽映画ではないので、第一番は上映してくれる映画館さえなかった。そこで、監督みずからがチケットを買い取り、自分で売り歩いて上映にこぎつけたという。しかし、その内容の素晴らしさに感動した観客が、公民館や市民会館を借り、自分たちで自主上映を開始した。評判が評判を呼び、この映画は口コミで広まっていき、現在では、のべ二百万人以上の人々がこのシリーズを観ている。

 『地球交響曲』は第一番から常に、「地球の声が聞こえますか」という冒頭のメッセージで始まっているが、第六番のテーマはまさに「音」である。試写会に先立ち、龍村監督は、

 「地球の生命システムというものは、オーケストラが奏でる交響曲のようなものだと思う。そのオーケストラには無数の存在が奏者として加わっているけれど、美しい交響曲を奏でるためには、各パートが他の奏者の奏でる音を聞き、自分の音をそれと調和させなければならない。ところが、現在の地球では、人類が他の存在の音に耳を傾けず、ハーモニーを破っているのではないか。第六番は、まさに「音」をテーマにしている。映画の中では音楽のような具体的な音が紹介されるけれど、その背後に「虚空の音」のようなものがある。それを感じていただければうれしい」

 と挨拶した。

 最近発表された、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の報告書も指摘しているように、地球の温暖化、地球環境の悪化は、現在すでに危険水域に達している。人類は、自分たちの快適な文明生活を維持するために、地球環境に大きな負荷をかけ、他の動植物の生存をおびやかしている。地球環境が異変を起こし、多くの生物種が絶滅したら、人類もまた生存できなくなる。今日の人類は、いわば自分がすわっている木の枝を、自分で切り落とそうとしているようなものである。

 このような愚行は、人類が、動植物、水、空気、鉱物など、地球上の諸々の存在が発しているメッセージを聴き取る能力を失ってしまったところから生じている。それらは、耳に聞こえる音ではないが、私たちが感受性を高めれば、確実に受けとめることができるものなのである。いま私たちに必要とされているのは、このような聞こえない音、見えない光を感受する感性の開発ではないか。映画の美しい音と映像にひたりながら、そういうことを考えたのであった。

※この試写会は毎日新聞社の主催で、虎ノ門のニッショーホールで2007年2月17日に開かれたものです。

朝日新聞に地球交響曲の記事

2007年06月20日 | Weblog
毎日新聞はよく「地球交響曲」や龍村監督の対談を載せていますが、朝日新聞が珍しく「地球交響曲」について紹介しました。

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ドキュメンタリー映画「地球交響曲」に見る宗教性
2007年06月16日11時51分

 私たちは見えない何かに生かされている――。宗教的とも言えるメッセージを込めた「地球交響曲」(ガイアシンフォニー)という日本のドキュメンタリー映画がある。シリーズ最新作の「第六番」が公開中だ。1992年の「第一番」以来、自主上映会が旧作も含め各地で繰り返され、観客動員数は延べ220万人。配給会社に頼らない「隠れたロングヒット」には宗教研究者も関心を寄せている。

■「バブル後」の心象に呼応

 映画はオムニバス形式で、さまざまな分野で活躍する人が1作品に数人ずつ登場し、大自然や宇宙、自分の生き方について淡々と語る。

 例えば「第六番」には、インドの民族楽器シタールの奏者ラビ・シャンカールが出演する。ビートルズ時代のジョージ・ハリソンが弟子入りしたことでも知られる人物で、「耳には聞こえない虚空の音」について語っている。

 背景に、特定の宗教思想があるわけではなく、「第六番」などは文部科学省選定映画にもなっている。しかし、出演者たちの言葉にはどこか宗教的な響きがある。静かな語りの合間に時折、宇宙空間から見た地球などの映像が挟み込まれる。

 この映画とそれを支える自主上映会の動きは宗教研究の対象となっていて、すでに複数の論考が発表されている。

 各種世論調査によると、日本で「信仰を持っている」と答える人は2割余。しかし近年、教団に帰属しない多くの人の宗教意識について研究が進みつつある。「地球交響曲」はその格好の素材と見られている。

■「生かされる感覚」受けヒット

 浮かび上がっているのは「スピリチュアリティ」という概念。「見えない何かとつながる感覚」などと定義され、霊性と訳されることもある。宗教の教えを必ずしも介さずに、何か人間を超えた存在に触れる感覚だ。

 自身に特定の信仰はないという龍村仁監督(67)はそれを「大いなるものに生かされている実感」と表現し、自分の中で閉じているスピリチュアリティに、映画を通じて目覚めてもらえればと語る。

 「生かされている実感がないことが、教育問題や少年犯罪など時代のゆがみの背景にあると思う。映画に登場する人たちは、その感覚があるから謙虚でいられる。大きな自然の一部であるような……。それぞれ個別のことを語っているのに、普遍的なものを言葉の奥に感じる」

 第1作の完成後、商業的な成功が見込めないとの理由でお蔵入りになりかけた経緯がある。ところが、環境問題に関心のある主婦らを中心に自主上映グループが全国に生まれていった。「第六番」も次々と自主上映が決まっている。

 早くから作品を見続けている慶応大学の樫尾直樹・准教授(宗教社会学)は、スピリチュアリティを喚起する作品が受け入れられた背景をこう見る。

 「日本では80年代から近代的ライフスタイルとは別の生き方を模索する人たちが増え、エコロジーへの関心も高まっていた。バブル経済がはじけたころに公開された地球交響曲は時代の心象に呼応し、ゆるやかなネットワークによる運動を生んだ。既成の宗教教団がそうした受け皿になりにくいなか、この映画は宗教の機能を部分的に代替している面がある」

    ◇

 自主上映会の情報は龍村仁事務所のサイト(http://gaiasymphony.com/)で。
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http://www.asahi.com/culture/movie/TKY200706160121.html

宗教学者がどのような分析をするのか、それは自由ですが、「地球交響曲」がとてもよい映画で、観た人がみなそれぞれ「何か」を感じることだけはたしかです。その「何か」にかりに名前をつけるとすると、「スピリチュアリティ」としか言いようがない、ということなのでしょう。

触れる地球

2007年06月19日 | Weblog
6月17日(日)のフジテレビ「報道2001」で、竹村健一さんの息子さんの竹村真一さんが登場し、地球儀を示しながら地球環境問題について論じていました。

竹村真一さんが操作していたのは、「触れる地球」という、彼が考案したマルチメディア型の地球儀です。
http://www.tangible-earth.com/

この地球儀は、インターネットを介して、地球上の様々な情報をほぼリアルタイムで取り込み、反映することができます。私もこの地球儀に触らせてもらったことがありますが、この地球儀を操作すると、地球環境問題をリアルな問題として実感することができます。これは、日本が世界に誇ることができる発明だと私は思っています。

竹村真一さんは、6月15日に紹介した「キャンドルナイト」の仕掛け人の一人でもあります。

竹村さんは「キャンドルスケープ」について、以下のように書いています。

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キャンドルスケープにあなたの思いを灯してください!

「100万人のキャンドルナイト」に参加する一人ひとりの思いを、日本列島上のキャンドルの灯として表示する地図型掲示板「キャンドルスケープ」。

PCやケータイからメッセージを投稿すると、あなたのお住まいの場所に灯りがともり、そこからあなたのメッセージがロウソクの煙のように立ち上がります。

キャンドルナイトに参加する人の数は全国で500万人とも600万人とも言われます(環境省発表)。
でも、キャンドルに託す思いは、人それぞれでしょう。
そうした数や量で表せない、一人ひとりの多様なつぶやきや願いを、私たちはぜひ「可視化」したいと思って、こうした灯りの投稿掲示板を作りました。

昨年からはキャンドルスケープも「世界版」に拡大(日本列島をドラッグする、あるいは下の地球をマウスで回すと、日本以外の地域でも投稿あるいは閲覧が可能に)。世界各地で「地球大のキャンドルナイト」に参加する人々の思いを可視化していきます。

一人ひとりの小さな思いが、ジグソーパズルのように繋がって世界を変えていく。
あなたもぜひ、キャンドルスケープに思いを投稿してください。

             プロデューサー
             竹村 真一
*********************
http://feel.candle-night.org/scape/

「一人ひとりの小さな思いが、ジグソーパズルのように繋がって世界を変えていく」という言葉が私は好きです。




100万人のキャンドルナイト

2007年06月15日 | Weblog
夏至の日に電気を消し、ロウソクを灯して、地球のあり方や人類の生き方に想いをはせましょう、というイベントがあります。
http://www.candle-night.org/home.html

この「100万人のキャンドルナイト」は2003年から始まりました。

そのときの呼びかけ文です。

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私たちは[100万人のキャンドルナイト]を呼びかけます。

2003年の夏至の日、6月22日夜、8時から10時の2時間、
みんなでいっせいに電気をけしましょう。

ロウソクのひかりで子どもに絵本を読んであげるのもいいでしょう。
しずかに恋人と食事をするのもいいでしょう。
ある人は省エネを、ある人は平和を、
ある人は世界のいろいろな場所で生きる人びとのことを思いながら。

プラグを抜くことは新たな世界の窓をひらくことです。

それは人間の自由と多様性を思いおこすことであり、
文明のもっと大きな可能性を発見するプロセスであると私たちは考えます。

一人ひとりがそれぞれの考えを胸に、
ただ2時間、電気を消すことで、
ゆるやかにつながって「くらやみのウェーブ」を
地球上にひろげていきませんか。

2003年、6月22日、夏至の日。よる8時から10時。
でんきをけして、スローな夜を。
100万人のキャンドルナイト。
*********************
http://www.candle-night.org/2003summer/

この活動はさらに発展して、インターネット上で人々の心をつなぐ「キャンドルスケープ」という場がつくられました。

http://feel.candle-night.org/scape/

地図上のある場所が光って、そこから短いメッセージが発信されます。これは、その場所でほぼリアルタイムで発信されたメッセージです。そのメッセージがみな素晴らしい内容です。日本中で大勢の人が地球環境のことを考え、平和のことを考えていることがわかります。

私も投稿してみました。投稿者が多かった時間帯だったのでしょう、私の投稿は、投稿後15分くらいしてから反映されました。

あなたも短いメッセージを灯してみませんか? 「あなたのメッセージを投稿する」をクリックしてください。郵便番号によってあなたの場所(発信地)が定位されます。


明治の我即神也

2007年06月12日 | 最近読んだ本や雑誌から
綱島梁川(つなしま・りょうせん)といっても、その名を知る人はほとんどいないでしょう。私も、末木文美士(すえき・ふみひこ)氏の『明治思想家論1』(トランスビュー)という本ではじめてその名を知りました。

末木氏の著作は、明治期の宗教思想家を再評価し、政治思想史とは違った視点で日本の精神史を考察しようという本です。その中に綱島梁川という人が取り上げられていたのです。

綱島梁川は1873年に岡山県で生まれ、少年時にキリスト教の洗礼を受け、現在の早稲田大学で哲学・倫理学を学んだ人です。しかし、肺結核にかかり、1907年に35歳という若さで没しました。

綱島梁川は死の少し前、神に出会うという体験をし、それを「予が見神の実験」という文章として発表しました。「実験」というのは、experimentの意味ではなく、experience、実際体験という意味で綱島梁川は使っています。

彼の文章は「青空文庫」にアップされています。

明治の文章ですから読みづらいと思いますが、その中に「我(われ)即(すなはち)神となりたる也」という文章があります。

綱島梁川は「我即神也」と言っているのですが、なにも綱島だけではなく、古今東西の偉大な神秘家はみな似たような体験をしています。

これは「我即仏也」、「我即宇宙也」とも言い換えることができます。人それぞれ生まれ育った文化や宗教的伝統によって表現が異なるだけです。

白光真宏会の開祖である五井先生と、合気道の開祖である植芝盛平先生が初めて出会ったとき、植芝先生は「私は宇宙です」とおっしゃり、それに対して五井先生が「私も宇宙です」と答えたということです。

白光でも「人間は本来、神の分霊」「我即神也」と教えていますが、これは、人間はみな本来、神であって、誰でもその内なる神を自覚することができるということです。白光では、神性自覚のための易しい方法として、「世界平和の祈り」と「我即神也の印」というものを実践しています。


世界最良の観光客は日本人

2007年06月11日 | Weblog
しばらく前の新聞記事ですが、

時事通信――
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【ベルリン25日時事】日本人観光客は大歓迎-。オンライン旅行予約サービスのエクスペディアが欧州ホテル業界の約1万5000人を対象に行った調査で、日本人観光客が最も評判が良いことが明らかになった。
 それによると、「最も好きな旅行者」として日本人を挙げたホテル業者が一番多かった。行儀が善く静かな点が人気の理由。2位は米国人で、騒がしいことがマイナス材料だったものの、金銭面で気前がよいことや旅行先に溶け込もうとする態度が評価された。
 5年前の調査でトップだったドイツ人は、「けちでチップの払いが悪い」ことが響き、5位に順位を落とした。
 一方、フランス人は「現地の言葉を話そうとしない」「地元料理を試そうとしない」ことが嫌われ、28カ国中で最下位。インド人はチェックアウトの際、部屋が散らかっているとして敬遠され、中国人やロシア人も評判が芳しくなかった。
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http://www.jiji.com/jc/zc?key=%c6%fc%cb%dc%bf%cd%b4%d1%b8%f7%b5%d2&k=200705/2007052600074

CNN――
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世界最良の観光客は「日本人」と、欧州ホテルの調査
2007.05.26
Web posted at: 13:36 JST
- CNN/REUTERS

ロンドン――世界の観光客の評判に関するアンケート調査で、日本人が最良の評価を得たことが25日分かった。欧州のホテル経営者1万5000人を対象にした調査で、日本人は35%の支持票を獲得、礼儀正しく、きれい好きな点が特に共感を呼んだという。

2位は米国人、3位はスイス人。スイス人は落ち着きと思いやりがあるところが評価された。調査は旅行のウェブサイトが実施した。

英国人は、粗野な振る舞い、騒々しい、チップを惜しむなどの点で、下から5番目となった。ただ、全般的な出費ではおうようなところが評価され、お金の使いっぷりの良さでは米国人、ロシア人に次いで3位となった。

評判の悪い観光客は、フランス人、インド人、中国人、ロシア人の順だった。
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http://www.cnn.co.jp/business/CNN200705260002.html

いちばん詳しいデータはこれです。
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オンライン旅行会社のエクスぺディアは4月、観光客の国別の評判に関するアンケート「エクスペディア・ベストツーリスト 2007」を行い、28日に調査結果を発表した。

調査は同社が経営するヨーロッパ12カ国(ドイツ、オーストリア、イギリス、アイルランド、ノルウェー、スイス、デンマーク、フィンランド、イタリア、フランス、スペイン、オランダ)の15,000以上のホテルマネージャーを対象に実施した。「礼儀」「気前のよさ」などカテゴリーを10項目用意して、それぞれ最良、最低の国の観光客を選んだ。

総合的な調査結果は以下の通りとなる。



第1位に選ばれた日本人は、「マナーやエチケットをよく守る」「礼儀正しい」「ホテルで大騒ぎをしない」「部屋をきれいに使う」「クレームを言わない」などで、ホテル関係者の間で特に高く評価された。また「地元料理に興味を持ち、積極的に体験しようとする姿勢」や「旅行中の金遣いの良さ」も高ポイントだった。一方、「チップの気前の良さ」や「地元の言葉を覚えて積極的に使用する態度」は、やや低く評価されたという。

またフランス人は「地元の言葉を話そうとしない」「態度が大きい」「地元の料理に興味が低い」との評価がつけられ、総合的に最下位となったとしている。
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http://journal.mycom.co.jp/news/2007/05/29/034/index.html

上記サイトの「表」にはもっと詳しい情報が出ています。

ロシア人は「無礼」1位、中国人は「部屋を汚す」2位、「行儀が悪い」3位、「物静かで慎ましい」2位。チップは少なめ、ローカルフードへの興味も低い、のだそうです。

日本国内だけを見ていると、悪いことばかり目につきますが、国際的には日本と日本人の評価はとても高いのです。

関連:世界の中で高く評価される日本


渥美和彦氏と統合医療

2007年06月07日 | Weblog
6月5日に渥美和彦氏の講演を聞きました。

渥美氏は、東大医学部名誉教授で、日本ではじめて人工心臓を開発し、レーザー医療を導入するなど、最先端医療に従事してきた医学者です。手塚治虫の同級生で、「鉄腕アトム」の「お茶の水博士」のモデルの一人だそうです。(もう一人のモデルは小松左京)。そう言われれば、たしかに顔が似ています。

渥美先生は現在、JACT理事長で、西洋医学と代替医療・伝統医療を統合した統合医療の重要性を語ってくれました。

伝統医療というのは、西洋近代医学が導入されるまで、それぞれの文化圏で行なわれていた医療です。日本でいえば、鍼灸、指圧、按摩、漢方薬などがありますが、これは中国から輸入した要素が含まれています。インドにはアーユルヴェーダ医学があり、チベットにはチベット医学があります。ヨーロッパにはホメオパシーがあります

ところが、近代になって西洋医学が科学的医療として独占的な地位を確立すると、そういう伝統医学は非科学的な迷信的医療として、劣等的な地位に追いやられてしまいました。

西洋医学が感染症の治療や予防などに大きな成果をあげてきたことは事実です。しかし、西洋医学ではいまだに治療できない病気が多々あります。そういう病気に、意外と伝統医療が効果があったりするのです。

近年、西洋医学からは蔑視されてきた伝統医療が、再評価され、英語ではalternative medicine(別の医療、代替医療)と呼ばれるようになりました。代替医療には、伝統医療だけでなく、最近になって開発された、非正統的な(つまり、大学医学部でまだ承認されていない)医療も含まれます。

西洋医学と代替医療には以下のような違いがあります。
 西洋医学:分析的、臓器を治す
 代替医療:全体的、健康を回復させる

 西洋医学:原因を特定し、除去する
 代替医療:免疫力を高め、自然治癒を目指す


西洋医学は現在では、細胞、遺伝子、量子のレベルまで細分化されつつありますが、それによって、病人は様々な医療機器に縛りつけられ、当の人間の生活の質が置き去りにされてしまっている感がなきにしもあらずです。

極端な話、西洋医学では、病気は治ったが、人間は死んだ、ということも起こります。代替医療にはそういう非人間性はありません。

もっとも、代替医療は玉石混合というか、たくさんの石の中に少し玉が混じっている程度で、西洋医学の立場から、その効果を検証することが重要だ、と渥美先生は述べていました。つまり、21世紀の医療は、近代西洋医学と代替・伝統医療を統合した統合医療になるべきだ、という考えです。

これまでの西洋医学というものは、この病気に対してこの薬を飲めば、この程度の数の人がよくなりますよ、という確率の医学ですが、その確率に入らなかった人は治らないわけです。治療というものはこれからは個人個人に合わせたオーダーメイドになるべきだし、そういう道が開けつつあるとのことです。

現在では、タンパク質チップというものが開発され、どの治療法がその人にとって最も有効か、ということがかなり正確にわかる道が開けてきた、ということです。つまり、ある薬なり、サプリメントなりを摂取する前と後でタンパク質チップの変化を調べて、それがどの程度効いたのかがわかるようになりつつあるということです。

代替医療、統合医療についてはアメリカが進んでいて、日本は非常に遅れているとのことです。アメリカで代替医療が盛んになったのは、アメリカには日本のような完備された健康・医療保険制度がないことが最大の原因のようです。自腹で医療費を支払わなければならないので、コンシューマーの立場から、真に自分にとって有効で、経費的にもリーズナブルな医療を求めるようになるわけです。

これに対して、日本では立派な保険制度がありますが、保険金は西洋医学的治療にしか支払われず、代替医療では保険が認められないことが多いのです。日本の医学界はそれにあぐらをかいて、世界の医学界の動向については無知もいいところで、まるで鎖国状態だそうです。患者は、コンシューマーの立場から、自分たちにとってよりよい医療を要求していかなければならない、と渥美先生はと言っていました。

さらに、健康な生活には、きれいな水や空気といった自然環境が重要で、そのためにも持続可能な世界、平和な世界が築かれねばならないし、最終的には、身体と心は相関しているので、身体が健康になると同時に、心の立派な人間を育てていく必要がある、というお話でした。

渥美先生は、東大医学部という西洋医学の牙城で最先端のお仕事をしながら、その限界を知り、真に人間のため、患者のための医療を目指す、立派な先生でした。


原子核物理学国際会議開会式での天皇陛下のお言葉

2007年06月04日 | Weblog
平成19年6月4日(月)に東京国際フォーラムで開かれた原子核物理学国際会議(INPC2007)で、天皇陛下は以下のような開会の挨拶をなさいました。

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 この度,原子核物理学国際会議が,国の内外から多数の参加者を得て,東京で開かれることを誠に喜ばしく思います。
 原子核物理学国際会議は1951年初めて米国のシカゴにおいて催されました。日本では東京でこれまで2回,1967年と1977年にこの会議が行われましたが,今回は30年振り3回目の開催となります。参加国数は前回の東京の会議より更に5か国多い38か国に及び,世界における原子核物理学の広がりを感じさせます。
 本年は,我が国を代表する科学者の一人として大きな足跡を残した湯川秀樹博士の生誕100年に当たり,開会式に先立ち,昨日はその記念講演会も行われました。湯川博士は,1949年物理学の分野でノーベル賞を受賞されましたが,これは,日本人として初めての受賞であり,第二次世界大戦の終結から4年後,我が国がサンフランシスコ平和条約によって独立を回復する3年前のことです。戦争の大きな惨禍を受けた日本の人々が,どれほどこの受賞を誇らしく思い,喜んだか,博士の若々しい姿と共に,当時のことが思い起こされます。
 原子核物理学の著しい進歩は,基礎科学として,物質の微細な構造に至るまでを明らかにするとともに,その応用面において,エネルギーの創出や医学面での利用を通して,人類社会に非常に役立つ技術の開発に貢献しています。
 このような原子核物理学の進歩のために,近年,巨大な研究施設が造られてきておりますが,私どもも,これまでその幾つかを見る機会を得ました。1994年に米国を訪問した際には,カリフォルニア州のスタンフォード大学で,一直線に長く伸びた線型加速器を見ました。国内では,3年前,岐阜県の神岡鉱山の廃鉱を利用したスーパーカミオカンデを見るために,巨大な洞窟(どうくつ)を訪れ,また,昨年秋には理化学研究所で,運転開始前の円形の超伝導リングサイクロトロンを見ることができました。かつて,理化学研究所で,湯川,朝永両ノーベル物理学賞受賞者を育てた仁科芳雄博士が日本で初めて造られたサイクロトロンが,戦後海に沈められたときの仁科博士のお気持ちはいかばかりであったかと察せられます。これらの施設が必要なことは,この分野での国際的な協力が,今後ますます重要となってくることを示していると思われます。今回の会議のテーマは,「二十一世紀の原子核物理学の潮流」ということでありますが,これまでの研究成果を背景に,将来に渡っての国境を越えた協力の一層の可能性が話し合われることを期待しております。
 21世紀を展望するに当たり,科学の進歩が明暗をもたらした過去の歴史にも改めて目を向けることが必要に思われます。20世紀における物理学の進歩が輝かしいものであった一方で,この同じ分野の研究から,大量破壊兵器が生み出され,多くの犠牲者が出たことは,誠に痛ましいことでありました。1945年夏,広島と長崎に落とされた2発の原子爆弾により,ほぼ20万人がその年の内に亡くなり,その後も長く多くの人々が,放射線障害によって,苦しみの内に亡くなっていきました。今後,このような悲劇が繰り返されることなく,この分野の研究成果が,世界の平和と人類の幸せに役立っていくことを,切に祈るものであります。
 原子核物理学と,それに関連する様々な分野の研究者が,国の内外から一堂に会するこの機会に,実り多い討議が行われ,研究者相互の理解が深まり,会議の成果が世界の人々の役立つものとなることを願い,開会式に寄せる言葉といたします。
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http://www.kunaicho.go.jp/okotoba/okotoba-h19-01.html#19kokusaikaigi

さすが日本の天皇陛下です。広島・長崎の悲劇に触れ、このようなことを二度と起こしてはならない、という願いをきちんと表明なさっています。


5月20日の世界平和瞑想&祈りの日の結果

2007年06月02日 | 世界平和瞑想デー
◇グローバルピースメディテーション&プレヤーデーの写真

 世界中の行事の写真がアップされました。ラズロ博士も写っています。

http://www.globalpeacemeditationprayerday.org/index.html#

 「Gallery」をクリックしてください。画像が多いので、表示されるまでにしばらく時間がかかります。美しく感動的です。

◇CommonPassionのBreakthrough Celebration

 「グローバルピースメディテーション&プレヤーデー」は「CommonPassion」というグループと協力しています。このサイト名は、「Common Passion 共通の情熱」という意味ですが、同時に「Compassion 思いやり」という意味も含ませています。

 「地球意識プロジェクト」のロジャー・ネルソン氏も「CommonPassion」に参加しています。

 「CommonPassion」は5月15日から29日までの2週間を、「Breakthrough Celebration」とし、平和のために祈りと瞑想をしてくれるように世界中に呼びかけました。「CommonPassion」の立場からは、5月20日の「グローバルピースメディテーション&プレヤーデー」は「Breakthrough Celebration」の中の一つという位置づけのようです。

 2週間の「Breakthrough Celebration」のデータが、以下に出ています。

http://www.commonpassion.org/mayevent/viewdata.php

 これを見ると、2週間の参加者は

・個人として登録 897人
・団体(グループ)登録 256団体
・合計 335,978人

です。ただし、これには、ブラーマ・クマリスの90万人は含まれていません。ブラーマ・クマリスのダディ・ジャンキさんは、世界中の90万人のメンバーに、この日に平和を祈るように呼びかけてくれました。これを含めると120万人以上です。

 最も多くの祈りと瞑想の行事が開催された日は5月20日です。

 また、http://www.commonpassion.org/mayevent/viewactivities.php には、行事が開かれた場所・団体がリストされていますが、これは「CommonPassion」のサイトに登録されたデータで、富士聖地の行事はリストアップされていません。

◇祈りの効果の科学的測定

 5月20日の「グローバルピースメディテーション&プレヤーデー」には、「地球意識プロジェクト」のロジャー・ネルソン氏が、REG(ランダム事象生成装置)という機械を用いて祈りの効果の科学的測定を行ないました。その結果がホームページに発表されています。一口で言うと、5月20日の祈りによって、非常に大きな変動が測定された、ということです。

Current Results 最近の結果」のいちばん下に、240番の「Global Peace Day」の欄があり、濃い赤で「p=0.045」という数字が出ています。「p」はprobabilityで、数字が小さいほど「偶然ではありえない」可能性を示しています。濃い赤は、きわめて偶然ではありえない数字を示しています。黒は無意味な数字、薄い赤は中間的な数字とお考え下さい。地球意識に衝撃を与えた濃い赤の出来事はそれほど多くありません。たとえば、2001年の911事件は「0.031」です。つまり、ネルソン氏の測定によると、5月20日の祈りが地球意識に何らかの影響を与えたと考えられるということです。

 具体的なデータの解説は統計学の専門用語が出ていて、一般人には理解しづらい内容です。

千の風になって(2007年3月号)

2007年06月01日 | バックナンバー
 昨年の大晦日のNHK紅白歌合戦で、テノール歌手の秋川雅史さんが歌った「千の風になって」がブームになっているという。この歌の元になっているのは、

 私のお墓で泣かないで
 私はそこにはいません
 眠ってなんかいません
 私は千の風になって吹きわたっています
 私はやわらかに降る雪であり
 やさしく落ちる雨のしずくです……
   (英語の原詩より)

という英語の詩である。この詩を新井満氏が独自に訳し、メロディーをつけた曲が、秋川さんによって歌われた。

 この詩には英語でもいくつかのヴァージョンがあり、作者が誰かははっきりしないが、人から人へと伝わっていくうちに、改良が加えられたことがうかがわれる。

 人生には必ず愛する人との別れがある。どんな人でも親を、伴侶を、恩師を、友人を、時によっては子供を喪う。そして、自分もまたいつかは肉体界を離れ、家族と別れなければならない時が来る。愛する人との別れほど悲しいことはない。

 四苦八苦という言葉があるが、これは仏教用語で、生老病死の四苦に加えて、求不得苦(ほしいものが手に入らない苦)、怨憎会苦(憎い人と会う苦)、愛別離苦(愛する人と別れる苦)、五取蘊苦(世界の一切は苦)という四苦を加えたものである。古来より、愛する人との別れは痛切な苦と意識されていたのである。

 「千の風になって」は、死者が永遠に消滅したのではなく、姿を変えて自分のそばにいると語っている。このような思想が、愛別離苦に苦しんでいる多くの人々に慰めをもたらしたのだろう。

 世界の宗教は様々な形で、人間存在は肉体の死とともに消滅するのではなく、神や霊や仏として生きつづけると教えている。それらの教えは、人間の願望が生み出した単なる幻想なのではなく、事実の一端を示している。心霊科学は、人間は死後も霊として霊界に生きつづけていると語っている。これは、現代の科学ではいまだ証明されていないが、霊視能力のある人にとっては、当たり前の事実なのである。

 筆者も両親と妹に先立たれているが、ときどき故人たちの気配を身近に感じ、懐かしさで胸がいっぱいになることがある。筆者には霊視能力はないが、縁者たちの愛念はいつも私たちを見守っていてくれるし、私たちの愛念は縁者たちに届いている、と自然に思えるので、別離の悲しみはない。

 やがて近い将来、人間生命の永遠性が常識となる時代が来るに違いない。その時には、愛別離苦は消滅し、お墓も無用の長物になるだろう。