ジム・アボットを忘れてはならない。

2006年11月15日 | MLB
最初に彼を見た時はソウル五輪だった。野球はある意味オリンピックでは蚊屋の外。でも凄い男に僕は凄さと自分の情けなさと偉大さを彼に感じた。生まれつき右手がないというハンデイで普通なら野球どころか平素の生活だって腐ってしまう。ただ彼は違う。自分の夢と希望と同じ障害者の方へきっと勇気を与えただろう。「クラブスイッチ」という投げたらグラブを持ち替えて投げる。彼はどうしてそこまで野球をしたいのか?したかったのか?それはただ「野球が好きだから。」でもMLBのメジャーに昇りつめ、どれだけ身体のご不自由な方に勇気をもたらしたか。野球以外でも多くの健常者以上の精神、努力、夢を彼は持っている。圧巻だったのは、MLB史上魔の1994年のストライキ前にあのヤンキースでインディアンズを相手にノーヒット・ノーランの偉業を達成している。通算成績は87勝108敗、でもあの頂点メジャーで87勝している彼は数倍の勝ちと記録と記憶に残った選手だ。それから移籍しジーターやポサーダが入団するがバーニーは知っている。彼のことを。成功すれば賃金もいいし、夢の舞台に挑戦する選手は多いがあのジム・アボットの不屈な精神は野球人、野球好きな人は忘れてはならないと思う。