日本人投手として「メジャーに一番近い男」として俺は再三、松坂だと思っていた。昨日の晴々とした表情はまさに「夢叶った」瞬間だった。10歳の頃から憧れ1年でも早くメジャーに行きたいと。ドジャースの斎藤が「どこでもいいしどういう役割でも最高の舞台にチャレンジしたい」とオールドルーキーもメジャーの憧れを当時振りかえっていた。日本の選手、監督達も「最高の逸材、必ず成功する」と太鼓判を押す反面、NPBの昨今の低迷にスター選手が出ていってしまう苦言を漏らす方もいた。でも、それは土壌がしっかりしていなければ良い方に行くべきだと思う。米国大手各紙も松坂の評価は高く、是が非でも欲しい今季一番の目玉として扱いも大きい。松坂も「正当な評価ならどのチームでも行きます」と言っているがこの正当な評価の大半はお金である。無論WBCでの実力(技術、将来性)は誰しも高い評価だ。その代理人がこれまた過去ボンズ、AロッドのFAにスコット・ボラス氏の敏腕代理人が務める。ここでの金額は、もう紙面等で躍っているように、入札だけで20億円以上、契約は総額80億円以上、獲得資金の総額は約117億円以上とも言われている。一般市民には規格外の金額だ。これが日本の宝であったアメリカンドリームなのだろう。ポスティングシステムなら資金力ある球団になり断然投手補強が最大の課題のヤンキースが筆頭だろう。マリナーズはイチロー確保を優先し、松坂獲りを撤退したようだ。後はボストン、メッツ、デトロイト、テキサスが有力と見ている。ただメッツ以外はそれほど興味があるのかと言えば疑問である。ボストンはイメージが浮かばないしデトロイトはスターターが揃っているし若い。育て甲斐がある。メッツも補強し来季も申し分ない。ただこの金額は当然複数年(多分5年)と見れば、高齢化の進むチームも欲しいのも分かる。こうなると俄然ヤンキース説が高くなる。彼も肝の座った男だし世界舞台も経験しているがまだ決まっていないがあのNYでのメンタルに打ち勝てるか?俺は松井秀喜と同じチームに来てくれれば最高だと思う。ヤンキース贔屓の俺の勝手な想像が夢になって欲しいな。