ヘルストピアダイアリー

ヘルス(健康)とユートピア(理想郷)の造語、「健康天国」「健康別天地」。健康を楽しむ三セク施設。

夕刊デイリー社告に思う

2008年09月12日 | その他
  さて、今日の話題は会社関係の話から少し離れます。

 最近の夕刊紙のことを話題にしたいと思います。
人権侵害にあたるような社告が大きな反響を呼んでいます。
情けないと言いますか、そこまでする必要があるのか、
という新聞社の本質を問われそうな社告でした。

 しかもその社告の在り方を巡っては、
朝日新聞の社会面にも取り上げられる始末、
「夕刊紙、見せしめ?社告」の見出しで(9月11日付け朝日新聞34面)
「実名挙げ記者の退職告知」と「延岡のデイリー」の小見出しが踊り、
文中には「『人権侵害』批判を受け、今度は“おわび”」の横見出しも。

 朝日に記事で紹介される前に、
正直私もデイリーに掲載された「お知らせ」に度肝を抜かれました。
(実名を挙げられた二人)彼らが何か悪いことをしたの?
9月から新しい会社に移る話は聞いてましたから、
新たな旅立ちに私も陰ながら応援してました。
しかし、そのことが引き金になって社告が必要なのかと。

 朝日にも紹介されていますが、その社告の特徴として
「今後、当社と一切関係ありませんのでお知らせいたします」と記し、
他の記事より“大きな活字で目立つ扱い”になっています。

 二人はこの記事を見て「不祥事を起こしたかのような印象を与え、
人権侵害にあたる」と法務局に申し出たといい、デイリーがその構えを
通すなら今後の展開(名誉回復を求める法的措置)も考える、との姿勢。

 当然でしょう。名指しされた記事で個人情報をも掲載され、
どうみても見せしめ以外にありませんよ、これは。

 その社告の反響に今度は「再度のお知らせ」として2日後の10日付、
「あたかも不適正なことがあったかのような印象を与えてしまいました。
お二人は円満に退職されたものであり、あらためてお知らせいたします」と。

 朝日は、「会社の姿勢に失望した」との不満の声も掲載。
これは決して社員だけの声に限りません。市民からも聞かれます。
掲載後、営業先でそのことが話題になりまして、
私がAさんと仲が良いことを知って
「Aさん何か悪いことした?」と聞いてきた人もいました。
「どう見てもあれ(社告)はいかん(悪い)じゃろ」
「名指してまるで犯罪扱いじゃワ」と、
同感。

 人権を守るべき新聞社がすることではない、とする声も聞かれてます。
まさかそこまで反響があるとは、というのが正直新聞社の気持ちでしょう。

 しかし、“ペン”がどれだけ強いものか、
今回の件を良い反省材料にしてほしいと思います。
それ(社告掲載)を認めたデイリーの幹部には
特にそのことを言いたいと思いましたので、
あえて取り上げさせていただきました。

 デイリーの取締役は「不祥事を起こして退職したわけではない。
2人は当社と同じ地域で取材と営業活動をするので、読者の誤解を
招く恐れがあり、公表した方がいいと判断した」。

 苦しい言い訳だ。
仮に同じ地域で取材と営業活動をする業務にあたったとしても、
そこまでしますか。デイリーさん。

 その本質が見てとれたから二人は離れていったんじゃないでしょうか。
公称4万3千部を誇る県北部を中心とする日刊夕刊紙、
かつては別の夕刊紙も市内にありましたが、
その激しい戦いに勝って一紙独占となりました。
そのおごりやつけが回ってきてませんか。

 今一度原点に返ってほしいと思います。
当社も記事や広告でお世話になっています。
一部の人の今回のやり方が、他の社員までクロスしてしまいます。
たかだか二人が離れたことで、社告が必要なのか。
もう少し大人の目で見られなかったものか、
詳しい内部事情は分かりませんが、
読者の多くに不快感を与えたのは紛れもない事実です。


 

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