みたび、ソウゾウノゾウ

なるか、三度目の正直。

真簾山(652m)[単111]

2019-11-30 | 山単
10:10|登山口
11:30|山頂
11:40|山頂
12:50|登山口

登り 1時間20分
下り 1時間10分



空沼岳登山口に向かう途中の真簾林道から登る


コースは林道9割、ここからピンクテープにしたがって笹斜面を登る


笹は腰の高さくらい(身の丈172cmです)なのでさほど苦にはならず、でも夏場じゃなくて良かった


年季の入った山頂標識は取り外し可能タイプ


どうせダラダラ林道歩きだし、見るべき花も景色もないし、寒いし・・・と思い悩んでいたが、行ってみると気分がスッキリできた。
山はいつもそう。行って後悔することはまずない。
「案ずるより産むが易し」じゃなくて、こういうときの「悩むより行動」みたいな良い表現はなかったか・・・。

笹の斜面で穂を垂らしたフッキソウがたくさん咲いていた。
緑の葉をみると花の季節が待ち遠しくてならない。

松原温泉(千歳市)

2019-11-23 | いい湯だな





浴室に入るとカランにいい匂いの石鹸が2つずつ、奥の浴槽に重曹泉、手前に食塩泉があった。
重曹泉はとても濃厚で、高いクレンジング効果が期待されるので、保湿のために食塩泉で締めるのが無難だろう。
ただし、食塩泉もあっという間に身体が温まるので、内湯のみの(外気でクールダウンできない)ここでは長湯に要注意。
思ったよりもパンチのあるお湯だった。

食塩泉に浸かりながら、重曹泉・食塩泉両方の飲泉ができるのには感動した。
食塩泉がしょっぱいのは当たり前だが、重曹泉はしょっぱくなく硫黄の味がした(決しておいしいものではない)。

残念ながら温泉分析書は別表しか掲示されていなかったが、代わりに古い新聞記事が紹介されていた。
それによると、松原温泉の腐植質含有量は1kgあたり64.9mg!!

アトピー性皮膚炎の女の子がわざわざ隣町から通うほど、その効能は確かなものということだった。

ー2019年11月23日ー

カルルス温泉 鈴木旅館

2019-11-22 | いい湯だな



源泉の湯船と、源泉に湧水を加えた湯船が内湯に2つ、露天はない。
お湯の中で指をこすると、ぬるぬるでもつるつるでもない、なんとも独特の抵抗感があった。

平成30年12月改訂「カルルス温泉国民保養温泉地計画」(環境省)によれば、カルルス温泉の湧出量は800ℓ/minと豊富。
メタけい酸120.4mgのほかは、これといった濃い温泉成分は含まれていないようだ。
控えめながらどこか気品のある優しいお湯、シンプルな浴室の雰囲気がとてもよかった。
それと、北海道の温泉ではおそらくここだけという「木枕」が体験できるそうだが、うっかり失念してしまったのが心残り。

玄関先では愛嬌たっぷりの看板猫(?)が出迎えてくれた。
地域猫たちの通用口が設けられていて、数匹が中に入って食事中だった。

ー2019年11月22日ー

登別温泉 さぎり湯

2019-11-22 | いい湯だな



登別温泉を代表する硫黄泉と、登別温泉ではここでしか入れない明礬泉をリーズナブルに、しかも明るくきれいなお風呂でいただけてしまうまさに夢のような(夢元の)銭湯。
シャンプー等は持参、ドライヤーも有料だが、朝7時から夜9時まで利用できるのがうれしい。

安心の殺菌力と身体機能活発化、メラニンの分解でシミ予防にUVカット効果まで期待できる。
登別を代表する硫黄泉は、超濃厚そうなイメージとは裏腹に、溶存物質は1,000mgに満たないのがとても意外だった。

一方の明礬泉「目の湯」は湧出量が32ℓ/minと、硫黄泉の1901ℓ/minに比べると圧倒的に少ないが、いろいろな温泉成分が含まれている。
メタけい酸127.4mg、メタほう酸は54.8mgも!
鉄イオンは申し分ないが、アルミニウムイオンは18.50mval%で明礬泉?緑礬泉との差が勉強不足で分からず。
こちらはさらに皮膚や粘膜を引き締める効果があるそうだ。
そんなおトク感のせいか、ついつい目の湯の方に長居してしまう。

入浴後は通りを挟んで向かいのピザ屋「アストラ」と決めている。
ここのピザはリーズナブルでおいしく、気の利いた冷たいデザートも食べられる。

※ ①加水、②加温、③循環(ろ過含む)及び④消毒処理(又は入浴剤使用)の4項目の表示について該当しない。

ー2019年11月22日ー

藻岩山(531m)[単110]

2019-11-10 | 山単
市民スキー場入口コース

10:05|登山口
10:45|山頂
10:50|山頂
11:15|登山口

登り 40分
下り 35分(うさぎ平コース経由)

(ゆ) 松原温泉



うっすら雪化粧


休む人


マユミのピンクが目を引いた


スキー場より1


スキー場より2


山はたくさんの素敵な出会いを与えてくれる。

せっかくの晴れだし、温泉前にひと汗かこうと藻岩山に登ったら(今日は温泉がメインで山は後付け)、愛読書『北海道夏山ガイド』のウメシュンさんご夫妻にお会いした。
いつの日かお会いしたかったウメシュンさんに初めてお会いしたのは実はつい昨日、北大でのフォーラムでのこと。

なんという偶然だろう。
山の神様は粋なのだ。

兜岩(570m)・兜峰(670m)[単109]

2019-11-04 | 山単
09:55|林道ゲート
10:35|兜岩
10:45|兜岩
11:00|兜峰
11:40|林道ゲート

合計 1時間45分

(ゆ) 小金湯温泉 湯元 旬の御宿まつの湯



この景色、好きだな~(紅葉最盛期を見てみたい)


林道から出てほどなく登山口


今時期は安心の渡渉・・・それでもバランス感覚求められます!


渡渉後、すぐに崖ロープ(足元がかなり緩くて滑るので慎重に)


存在感あり


カラマツ黄葉と、左から豊見山・藤野富士・真簾山(兜岩山頂より)


先ほど登った藤野マナスルと反対側から藤野三山を眺める


左奥が兜峰


兜峰への道も急登


盤の沢山の展望台(兜峰山頂より)


札幌岳の手前に小さくパゴダの塔が見えた


笹は少なくシダ多し


簾舞のかなり山奥にゲートがあったが(その途中に豊平山の簾舞コース登山口あり。登山者用駐車場ができていた)、docomoの電波は山頂まで比較的良好だった。
コースの大部分が急登で足元は緩くて滑りやすかったが、たくさんの落葉がブレーキになり、木々につかまらせてもらいながら登った。

この時期だからだろうか、兜岩・兜峰ともに頂上からの眺め良し。
またお気に入りの山が増えた。

藤野マナスル(316m)[単108]

2019-11-04 | 山単
08:45|小鳥の村入口
09:00|山頂
09:05|山頂
09:25|小鳥の村入口

登り 15分
下り 20分



小鳥の村入口


これは何というキノコ?食べられるの?(いつか勉強したいと思います)


分岐標識


山頂


左から藤野富士+藤野三山(山頂より)


何というか好感の持てる、かわいらしい山だった。
ネット情報からヤブ漕ぎ覚悟で臨んだが、ヤブが濃かったのは藤野マナスルへの分岐標識が出て間もなくと、山頂が見えてからの二ヶ所くらい、それも一瞬だけのもので、基本的には踏み跡を見ながら登れるので楽だった。

山頂もこの時期だからだと思うが、木々の間から柔らかな朝の陽ざしが入っていて爽やかだった。

帰りは山頂を離れてすぐに左側に分岐する道をたどってみたが、なんだか違う方向に下りていきそうだったので、早々に元の道に戻った(この時の若干のヤブ漕ぎが今日一番)。
せっかく素敵な山なのだから、整備すれば麓の子どもたちも遊べるのになぁ(いや、むしろ自分みたいなオジサンやオバサンたちの方が遊んじゃうか)。

それにしてもこちらの文教大明清高の生徒たちだろうか、車ですれ違うと、どの子も笑顔で礼儀正しく挨拶してくれる。
「明」と「清」を体現し、素晴らしい!!
ありがとうございます、朝から大変清々しい気持ちになりました。

ところでこちらのお山、言わずと知れた世界第8位の高峰・ヒマラヤ山脈は「マナスル」に地域のお名前「藤野」をくっつけた大胆極まりない山名がついているが、またの名は「岡田の山」(このギャップがたまらない)。

1956年、日本の登山隊が初めてマナスルの登頂に成功したことを記念し、子どもたちに夢を与えようと命名されたそうだ。
同じ年、政府公表の『経済白書』には「もはや戦前ではない」という記述がある。
敗戦国の意識が薄らぎ、生活に余裕が見られるようになった多くの若者たちが山に足を向けるようになり、空前の登山ブームが訪れたというから、そんな雰囲気も手伝ってこの名前が付けられたのかもしれない。

奥沢温泉 中央湯

2019-11-03 | いい湯だな





先月、温泉ソムリエの資格を取ってから初めて入る温泉ということで、いつもより背筋を伸ばして男湯の扉を引いた。

番台さんに450円を払い(ここは温泉銭湯なのだ)、脱衣所に上がる。
なんと素晴らしい・・・北海道にこんなにも趣深い銭湯があったなんて・・・。
脱衣ロッカーの上にはたくさんの本が並んでいて、日がな一日、浸かっては読んで、読んでは浸かっての過ごし方ができたら夢のようだ(脱衣所はちょっと暗いけど)。

浴室に入り、まず目に飛び込んでくる浴槽は、まるで昨夜のブラタモリで見た草津温泉の湯畑ではないか!
この緑っぽい感じ、岡本太郎のひょうたん型(ではないけど)っぽい感じ。

続いてカランにて、シャワーのお湯、蛇口のお湯に驚く。
なんなんだ、このトロトロ感は・・・。
この夏ハシゴした東京の銭湯で出会った軟水(井戸水)ともちょっと違う。
後で番台さんに質問すると、カランのお湯もすべて温泉なのだそうだ。
番台さん曰く「最初、この石鹸みたいなお湯で頭洗いながら、シャンプーがちゃんと落ちるのか心配だったわよ」とのことだったがまさにその通り(でも大丈夫、ちゃんと流れる)。

銭湯であるからして、お湯はやや熱く感じたが、ウッとなるのも最初だけ。
じっくり浸かると本当に気持ちよく、湯上り後もしばらく温かさが持続した。

脱衣所の温泉分析書を見て愕然とした。
なんだって?pH9.6!?
オソウシ温泉に匹敵するアルカリ性ではないか。
さらに、100mg前後含まれると柔らかいお湯に感じるといわれるメタけい酸が212.9mg、20-30mg含まれるとツルツルした肌触りのお湯になるという炭酸イオンが48.2mgも含まれている!
泉質もピカイチであった。

また来てくださいね、と言ってもらい、早速次回はいつ行こうかと考えている。

ー2019年11月3日ー

遠藤山(735m)[単107]

2019-11-03 | 山単
穴滝コース

10:15|林道入口
10:30|林道ゲート
11:20|穴滝
12:40|山頂
12:50|山頂
14:10|林道入口

登り 2時間25分
下り 1時間20分

(ゆ) 奥沢温泉 中央湯



林道入口(この1.5km先まで車で入れた・・・ショック)


林道から登山道へ。オフロードバイク?の先客がいた


ピンクテープが下がった右へ行く(左の林道は笹が茂って進めず・・・ショック)


木々の葉が落ちていたので辛うじて海を望めた山頂(docomo電波2本あり)


これは・・・ユキザサの果実?


カラマツの黄葉


かれこれ十数年前、初めて『北海道夏山ガイド⓵ 道央の山々』のページをめくったとき、パッと目に飛び込んできたのが「穴滝」だった。
こんな秘境っぽいところがこの辺にあるのか~と興味を持ったことを今でも覚えている。

その穴滝を見に行くついでに遠藤山、さらに小樽天狗山くらいまでなら足を延ばせるかなと気楽に臨んだ今日の登山だったが、枝道の選択ミスもあり、遠藤山に登るのが精一杯だった(15kmも歩いていた)。

帰りの林道ではカラマツの黄葉が見事だった。
日本の針葉樹の中で唯一落葉するカラマツ。
金色に輝くこの光景が見られるということは、いよいよ紅葉シーズンが終わりを迎え、冬がやってくるということか・・・などとしみじみ考えていたら、林道の脇にエゾシカの死骸を見つけた。
お腹だけきれいに食べられており、これは危険なシチュエーション。
手を合わせて速やかにその場を退散した。

林道入口付近ですれ違ったキノコ採りのおじさんの話では、近頃は丸山(塩谷)でもクマのフンが見つかるようになったそうだ。