みたび、ソウゾウノゾウ

なるか、三度目の正直。

八剣山(498m)[単76]

2018-08-27 | 山単
南口コース

13:30|登山口
14:10|八剣山
14:15|八剣山
14:45|登山口

登り 40分
下り 30分



有効成分イカリジン配合。KINCHOの「虫よけキンチョールDF パウダーフリー」


白花のモイワシャジン


某誌の調査によると、「虫よけキンチョールDF パウダーフリー」は最強の虫よけという。
蚊だけでなくマダニにも効果があるというから頼もしい。

早速購入し、敢えて湿気の多い今日、こうした虫たちが好んで寄りつくという黒いスパッツを履いて登ってみた。
予想外に蚊が少なかった中、結果は3ヶ所の虫刺され。
う~ん、微妙。

ひどく天候の落ち着かない夏だったけれど、今年も小さなミセバヤの姿を見つけて安心する。
来年の夏はたくさん登れるといいなぁ。

Mount Kinabalu(4095m)[単75-2]

2018-08-14 | 山単
03:00|Laban Rata Resthouse
04:05|Sayat-Sayat Checkpoint
05:45|Low's Peak(山頂)
05:50|Low's Peak(山頂)
06:30|Sayat-Sayat Checkpoint
07:15|Laban Rata Resthouse
08:40|Laban Rata Resthouse
08:55|Paka Shelter
09:10|Villose Shelte
09:40|Layang-Layang Shelter
10:05|Mempening Shelter
10:40|Lowii Shelter
11:05|Ubah Shelter
11:25|Kandis Shelter
11:45|Timpohon Gate Checkpoint

登り 2時間45分
登り 6時間20分(2日間合計)
下り 4時間30分



夜景を眺めながら新道「ラナウ・トレイル」を行く


サヤッ・サヤッのチェックポイント


ロウズ・ピーク(4095.2m)から拝むご来光


セント・ジョーンズ・ピーク(右)


サウス・ピーク(奥)


氷河(後期更新世)の痕跡が残る山頂平坦地


Potentilla polyphylla Wall. var. kinabaluensis
キナバルエンシス・キジムシロ


Schima wallichii subsp. brevifolia
ブレビフォリア・ヒメツバキ
トゥビクさんは「シマー」と教えてくれた。小ぶりでかわいい花


2015年の地震の爪痕。右上の岩塊の一部が左下まで崩れ落ちた(左下の白い岩)


眼下にラバン・ラタが見える


Rhododendron ericoides
エリコイデス・シャクナゲ


Rhododendron rugosum
ルゴーサム・シャクナゲ


Lobelia borneensis
Romok romok [ドゥスン語]
ボルネエンシス・ミゾカクシ


Rhododendron fallacinum
ファラキーヌム・シャクナゲ
トゥビクさんが何度か「サクナギ」という植物の名前を教えてくれたが、今にして思えば「シャクナゲ」のことのような気がする


Nepenthes tentaculata
テンタキュラータ・ウツボカズラ


Impatiens platypetala
プラティペターラ・ツリフネソウ
キナバルバルサムとも。ガイドのノルさんが「この花は昔から結婚式で使われるんだよ~」と教えてくれた


再び、ティンポホンゲート


感慨もひとしお(公園本部前より)


結局、正味1時間眠れたかどうかという状態で夜中の1時半前にベッドを出た。
寒気は幾分治まったものの、頭痛は相変わらずだった。
せっかくのサパー(軽食)だったが、おいしそうな料理は喉を通りそうもなく、パンケーキ1枚とホットサバティーをがぶがぶ飲んだ。

トゥビクさんとの待ち合わせは2時半だったがなかなか現れず、その間に周りの人たちはどんどん出発していった。
さすがに心配になり、別のガイドさんにトゥビクさんを探してもらうと、ほどなくして現れた。
昨日からの暴風は依然勢力を衰えずの様相だったが、「今日は風が強いな」くらいの感想で、構わず決行とのことだった。

想像以上にしんどい登山だった。
テンポよく歩けていたのは最初だけで、ついには「トゥビクさぁ~ん!ポレポレ~ッ!!」と弱音を吐いてしまった。
(ちなみに「ポレポレ」とは「ぼちぼち」「ゆっくり」の意味のスワヒリ語。『世界ふしぎ発見!』で知った。もちろん、トゥビクさんがこの言葉を知る由もなく、キョトンとした顔をしていた)

理由はいろいろとあって、まず、トゥビクさん、追い抜きすぎ!!(テンポが速い)
次に両足がものすごく重たい!(筋肉痛)
そして、すこぶる気分が悪い!(ヘッドライトの強い光を見るのさえ辛かった)
最後にお腹が減って力が出ない……。

ラバン・ラタに戻ってから、これが世に言う高山病というものだと教えてもらった。
症状が軽くて本当に良かった。

諸外国の老若男女たちに次々と追い抜かれながらも、なんとかロウズ・ピークに立つことができた。
一応、ご来光らしきものも見ることができたので満足だった。
下りでトゥビクさんとはぐれたが、無事再会を果たすことができた。

再びラバン・ラタに戻り、朝食と仮眠をとってから、8時半にトゥビクさんと合流。
水を切らして困っていたところを、親切なポーランド人のアダム君が分け与えてくれたので、お気に入りの「亀田の柿の種 柚子こしょう味」をプレゼントした。
期間限定味で最後の一袋だったが、おいしく食べてもらえたらこんなにありがたいことはない。

トゥビクさん、ラバン・ラタからの帰り道はこれまでよりもリラックスしているように見えた。
44歳のパパは最近生まれたばかりの愛娘の写真を見せてくれた。
自分も頭痛から解放され、急に体調が良くなった(やはり高山病だったみたい)。

いろんな話をしたが、とりわけ2015年の地震については長く話してくれた(十分に内容を理解できなかったことがとても申し訳ない)。
日本人も亡くなったし、トゥビクさんの知り合いのガイドも数人亡くなったそうだ。
山肌があちこち白くなっているのは地震で剥がれ落ちた痕跡だと聞いた。

マレーシア語もいくつか教えてもらった。
せっかくなので実践してみようと、荷揚げさんやマレーシア人と思われる登山客を見つけては「サラマパギ」(おはよう)で声をかけ、「ソモガボルジャヤ」(がんばってね)・「ジュンパラギ」(またね)・「テリマカシ」(ありがとう)・「サマサマ」(どういたしまして)の4つだけ使って会話してみた。
現地の人たちは本当に親切な方々ばかりで、挨拶を交わすと握手してくれる人もいた。
会話に詰まったときはすかさずトゥビクさんが助け船を出してくれた。

あっという間の下山だった。
途中からラバン・ラタで同室だった日本人のサクマ君とそのガイドのノルさんと4人で歩いた。
トゥビクさんと別れた後、サクマ君とバルサムカフェでランチを食べた。
いやぁ、素晴らしかったね~とこの2日間を振り返りながらのランチは格別なものだった。


~登山後~

ホテル シャングリ・ラにお世話になった。

コタキナバル市内には「シャングリ・ラ」という名前のホテルが他にもあり、タクシーの運転手などに告げる場合は「リゾートじゃない方」で通じる。
確かにリゾートではなかったが、どのスタッフもとても親切で感じ良く、客室は広々としていて清潔で、朝食バイキングがとてもおいしかった。
アクセスも良く、それでいて1泊6000円程度なのでコスパに優れたホテルと言える。
もしコタキナバルを再び訪れることがあったなら、迷わず「リゾートじゃない方」を選ぶだろう。

夜にウェット(ナイト)・マーケット、翌日はシグナルヒル展望台などを観光し、ニョニャ料理の老舗「スリ・ムラカ」で現地最後の食事をとって、仁川空港経由で帰国した。



ホテル シャングリ・ラの客室①


ホテル シャングリ・ラの客室②


ホテル シャングリ・ラの客室③


ホテル シャングリ・ラの客室④


ウェット・マーケット①


ウェット・マーケット②


人生初のドリアンは半分でギブアップ


マンゴスチン(左)とランブータン(右)は食べやすい味


一説には世界一おいしいと評判のKFC。うむ、確かにうまかった!


ORを2ピース頼んだだけなのに、尋常でない数のチリソースが入っていた


彼の作る目玉焼きは最高(ホテル シャングリ・ラの朝食)


ガヤココナッツのシェイク


シグナルヒル・トレイル入口


シグナルヒル展望台からの眺め


トレイル標識


Tea Tarik Ice RM4
スリ・ムラカ①
ここのテタレは泡の作り方にもこだわりがあり、超絶おいしい!!


[Small] Sayur Manis(Dry Shrimp) RM12
スリ・ムラカ②
サユール・マニスは空芯菜に似て歯ごたえ抜群。しょっぱめの味付けだったので、ゴハンが進む!


[Small] Asam Fish RM12
スリ・ムラカ③
アサム・フィッシュは、酸味のあるスープにぷりぷりの白身魚とひたひたのオクラ


仁川空港のトランジットツアー「Seaside Tour」に参加。シカゴから来た兄弟と

Mount Kinabalu(4095m)[単75-1]

2018-08-13 | 山単
08:40|Timpohon Gate Checkpoint
08:55|Kandis Shelter
09:15|Ubah Shelter
09:40|Lowii Shelter
10:15|Mempening Shelter
10:50|Layang-Layang Shelter
11:15|Layang-Layang Shelter
11:45|Villose Shelter
12:10|Paka Shelter
12:40|Laban Rata Resthouse(3272.7m)

登り 3時間35分



ガイドのトゥビク(Tubik)さん


トゥビクさんがくれたマンゴーの匂いのする葉。マンゴーかは分からなかったけど、いい匂いがした


登山客からエサをもらうリス


景色が開けてキナバル山が見えた!


小さなウツボカズラ(標高が上がるにつれて大きくなる?)


Sonerilla crassiuscula
クラッシウスクュラ・ソネリラ


ラヤン・ラヤンで昼食


ランチボックス(リンゴがやけにおいしかった)


ウン10kgを運ぶ荷揚げさん


岩壁の下にラバン・ラタが見える(中央やや上)


Nepenthes villosa
ビロード・ウツボカズラ
ひょっとしたら、トゥビクさんは「キナバルエンシス・ウツボカズラ」と言っていたかも


巨大なスラブ(滑らかな一枚岩)が見えてきた


パナ・ラバン


ラバン・ラタ到着


山小屋スタッフがふるまってくれたジンジャーサバティー。程よい甘さと温かさが疲れた身体を癒してくれた


部屋に一番乗り


廊下の様子


階段を上がり、まず最初に飛び込んでくる絵


外の温度計は9℃(時刻は14:30)


普通はありえない営業時間


夕食に並ぶ行列


賑わうレストラン


パナ・ラバンからの夕焼け


夕暮れのラバン・ラタ


洗顔・歯磨きはここで


左がシャワー(温水出ず)・右がトイレ


2016年夏のカナダ出張がきっかけで、にわかに海外への興味がわいてきた。

そして、帰国後の11月に放送された『世界ふしぎ発見!』で出水アナがキリマンジャロに初登頂した様子を見て、自分の中長期的な目標をキリマンジャロ登山に設定しようと決めた。
それも、できることなら山頂部の氷河が消えると言われる2020年までに実現したい!

しかし、海外登山以前に、自力で海外旅行に出かけたことさえない自分にいきなりそれは無理、というか無謀だ。
ということで、短期的な目標の一つに掲げたのがキナバルであった。

一般的なキナバル登山は、まず山小屋を押さえないといけない。
当初は山小屋を管理しているステラ・サンクチュアリ・ロッジと直接やり取りをしていたが、最終的な海外送金に難があり、国内の旅行代理店にお願いすることにした。

登山前日はキナバル公園(標高1563m)内のドミトリーに宿泊し、翌日は山小屋泊、真夜中に起きて登山を再開し、山頂でご来光を眺めてから一気に下山する2泊3日の行程。
この間、なんと食事が7回(登山前日の夕食、初日の朝食、昼のランチボックス、山小屋での夕食、真夜中の軽食、登頂後の朝食、下山後の昼食)もつき、さらにランチボックス以外は全てバイキングなのだ!!

登山初日は朝から風が強く、よもや中止にならないかとヒヤヒヤしたが、大丈夫だった。

キナバル登山には必ず現地ガイドが帯同することになっていて、ガイドとは当日の朝、初めて顔を合わせる。
カタコトの英語すらしゃべれない自分にとっては、もはやどんな人だってウェルカムと開き直っていたが、果たして現れたのは、自らの名を日本語の「さん」付けで紹介する、陽気なマレーシア人だった。
口数の多い人ではなかったが、花の写真をたくさん撮りたいと伝えたら、詳しくないけど……と言いながら、たくさんの植物を紹介してくれた。
特にウツボカズラを見つける名人で、教えてもらえなかったらほぼ見逃していた。
一緒に登っていて心地良かった。

海外初登山にも気後れすることなく、比較的ヒョイヒョイと良いペースで登っていた気がするが(というか、トゥビクさんのペースが早い!)、2500mを超えたあたりからだったろうか、じわじわと疲労がたまってきた。
3000m付近はもう次の一歩が踏み出せないくらい身体が重たく、へろへろ状態でラバン・ラタに到着した。

その日の夕食はとても楽しかった。
いろんな国の人たちと一つのテーブルを囲み、なんだか若い頃にできなかったバックパッカー体験をしているようだった。

19時半にベッドに入った。
外は台風並みの暴風が吹いていて、時折、山小屋とともにベッドもゆさゆさと揺れた。
上下ダウンを着ているというのに指先が痺れるくらい寒くて、頭もズキズキ痛い。
階下からは飲み会でもやっていそうな賑やかな笑い声。
いつの間にか、向かいのシンガポール人のご夫婦からは寝息が聞こえてきた。

おかしい、全然眠れない……。


~登山前~

飛行機の遅れもあって、コタキナバル空港に到着したのは朝4時前だった。
こんな時間から空港内のいくつかの店舗は営業していて、まずは人生初のSIMカード、それからペットボトルの水を買った。
明るくなってからタクシーで街に移動し、ちょうど日曜日だったのでサンデーマーケットをのぞいてから、正午に代理店の現地スタッフと落ち合い、キナバル公園に向かった。

公園スタッフのドーラ(Dora)は明るくとても親切だった。
ひと通りの手続きが済み、宿泊先のグレースホステルに一番乗りして寛いでいると、同室の人たちがやって来た。
思いがけず、福岡から来た日本人のご一家だった(ドーラたちが気を利かせてくれたみたい)。

トレイルを散策し、ボタニカル・ガーデンを見学して、夕方からはご一家と一緒に公園本部でブリーフィング(登山に当たっての簡単なガイダンス)を受けて夕食をいただいた。
夜は寝るまで8歳のトモ君と遊んでいた(トモ君はネパールでトレッキング経験もあるツワモノだった)。
トモ君一家とは翌朝も一緒に出発し、ラバン・ラタでも一緒になり、下山後は夕食にも誘っていただいて大変お世話になった。



キナバル登山をするなら、SIMはCelcomのXpaxがベスト(店員さんもフレンドリー)


ガヤ・ストリートのサンデーマーケット


下山後に訪れたペパーミントはスパイシー・チキンライスが名物


グレースホステル


Medinilla speciosa
スペキオーサ・ノボタンカズラ
公園内のあちこちで咲いていた。


シラッ・シラッ・トレイル


暮れゆくキナバル山


ブリーフィング


バルサムカフェで夕食(よもや、こんなに豪華な料理が食べられるとは!)


アルフィアンはとってもフレンドリーで日本ツウ(X JAPANが大好き)


左がトイレ・右がシャワー


左下がバルサムカフェ・右上が公園本部


バルサムカフェのおしゃれなオープンテラス


朝食も大忙しのアルフィアン


もう一度食べたい絶品カレー


公園本部のレセプション(青いTシャツがドーラ)


トモ君一家とティンポホンゲートに向かうバスを待つ

黒岳(1984m)~白雲岳(2230m)[単74]

2018-08-04 | 山単
06:25|黒岳7合目
07:10|黒岳
07:30|黒岳石室
09:00|北海岳
10:25|白雲分岐
10:50|白雲岳
11:05|白雲岳
11:35|白雲分岐
12:30|北海岳
13:35|黒岳石室
13:50|黒岳
14:00|黒岳
14:40|黒岳7合目

合計 7時間50分

(ゆ) 層雲峡 黒岳の湯



チングルマ①


チングルマ②


エゾコザクラ


ドクターヘリ?


チシマクモマグサ


みなさまのお墨付き ナッツ&チョコレーズン


本日のお鉢平(北海岳山頂より)


ヒメイワタデ


クモマユキノシタ


ミヤマアキノキリンソウ


亀田の柿の種 柚子こしょう味(白雲岳山頂にて)


久々のナッキー(望遠レンズ、持ってきませんでした……涙)


ミヤマリンドウ


シロバナイワブクロ


バイケイソウ


シロサマニヨモギ


定刻より10分早めてくれて、5時50分がロープウェイ始発。
リフトでは10分くらい待ったが、こちらも定刻より早く乗せてくれた。
リフトに乗っている間は寒くて鳥肌が立った。

8合目から9合目の辺りだったか、3羽のエゾライチョウと遭遇した。
たまたま外国人カップルと一緒になったので、「おぉ、あれはエゾライチョウという珍しい鳥さ。ホッカイドウ・サンダー・バードって意味だよ」と説明すると、「エゾ・ライ・チョウ」と何度か復唱してくれた。
良かった、後半の「ホッカイドウ~」は忘れてほしい。

彼らはオランダ人で、昨日は旭岳に登ったそうだ。
もう少しまともに会話できたらもっと楽しいだろうなぁ~。

今日、初めて手拭いというものを首から巻いてみた。
職場の先輩方からいただいた、ヤマノモリの「安全登山てぬぐい」という代物だ。
タオルに比べて首まわりがスッキリし、汗もしっかり吸い取って乾きも早い。
これは定番化しそうな予感……。