感動としあわせの家づくり物語

岡山県倉敷市の工務店「林建設」の大工職人「林俊文」が仕事で感じた「感動としあわせの家づくり物語」を綴っていきます。

私は彼ら大工職人を誰よりも誇りに想い誰よりも感謝しなければ・・・

2013-08-09 22:59:04 | 家づくり職人物語
この夏、一番の暑さだった様に感じる8/9の岡山・倉敷。

時計は22時を少し回った所ですが、この時間に成っても屋外は蒸し暑く汗が流れるほどの気温と湿度は驚き。

基本的に寒いのより暑いのが苦手な私にとっては辛い一日に・・・

そんな一日のスタートは倉敷市広江へLDKの床補強の工事計画を受けての見積提出、現地でお客さんと一緒にこの先の家のメンテナンスなどを計画しながら今回の工事方針をコストを含めて議論。

取り敢えず床の補強は最優先という事で、早々の工事依頼に感謝、感謝。

大工職人としてできる精一杯の施工で安心のリフォーム工事をお約束いたしますので、どうぞ宜しくお願いします。

取り敢えず材料を発注しての事と成りますので施工日程は後日、相談させてくださいませ。

その後は岡山市中区にて明日が引渡しとなる新築工事現場で工事内容の最終チェック、屋外では水道屋さんが昔使われていた井戸用のポンプの設置などの作業が進んでいます。

外構部分ではアルミ屋さんが門扉の調整などしてくれていますが、何せ今日の暑さは異常。

職人さんたちも、今日はとにかく厚さとの戦いか?先ずは小まめに休憩を取りながら体調を崩さないように工事してくださいね。

そんなこんなでお昼過ぎからは真庭市北房の現場へ、こちらも明日が一期目の工事の完了という事で最後の調整作業に大工さんたち4人が取り組んでくれています。

屋外でもガス屋さんがガス管の施工など慌ただしい現場は暑さにも負けず活気にあふれています。

写真は最後に大工さんたちを新しくリフォームされた現場内で記念撮影したもの。

左前の白いタオルを頭に巻いた職人さんが、このブログで「しんちゃん」と呼ばれる私の実の弟でもある大工さん。

今回もこの難しい改修工事を彼独特の「何事も楽しく」という考え方で色々な遊び心を取り入れ想像以上の仕上りを見せてくれました。

材料の手配から協力業者さんへの指示と正にこの現場の大工棟梁としてふさわしい働きぶりには本当に感謝。

左奥の赤いタオルを巻いたのは私のブログで「小野くん」と呼んでいる大工さんで、「しんちゃん」とは高校時代からの友人。

彼も又、「自分の仕事には嘘をつかない」真っ直ぐな職人さんで、今回の現場でも曲がりくねった梁に壁紙を貼る下地を懸命に作っていた姿は高く評価しています。

実際に壁紙を貼ったクロス屋さんも「大工さんが丁寧に下地を作っていたので助かった」とクロス職人さんからも高い評価があったのは素晴らしい事です。

右前の帽子をかぶった大工さんが「まっちゃん」、彼の生真面目なまでの大工仕事ぶりは多くのお客さんからも支持されている職人さん。

この現場が始まった頃から玉野市での「蔵」新築工事や倉敷市内での屋根改修工事、そして昨日までは倉敷市内の幼稚園での増築工事と多くの他の現場の造作に取り組んでくれていました。

こちらの現場の工程が厳しい事を知っているから自分の仕事を早く終わらせ、空いた日程で手伝いに来てくれた事は彼が本当の意味での仲間のあり方を知っているからです。

最後に右奥の白いシャツは、このブログで「信くん」と呼ばれている一番若手の大工さん。

普段は「まっちゃん」とコンビを組んで仕事をしてくれていましたので、今回の現場には「まっちゃん」と一緒に何度か手伝いに来てくれました。

決して仕事に派手さは在りませんが自分のやるべき仕事には他の誰以上に熱意を持って取り組む姿は職人として忘れては成らない大切な姿勢。

こちらの現場でも傷んでしまった2間続きの和室の敷居8本を既存の捻れた柱に合わせる手間のかかる作業を嫌な顔ひとつせずに取り替えてくれたのが印象的。

「細かな細工をコツコツとするのが好きなんです」と語る彼の仕事ぶりにも本当に助けられました。

この中の誰ひとりが欠けても、この日を迎える事が出来なかったと思うのは私ひとりではなく彼ら4人も同じ思いの筈。

彼らと共に取り組んだ倉敷から遠く離れた真庭市北房という地での古民家改修工事も明日でいよいよ第一期工事も竣工。

最後に見せた彼らの優しい笑顔の裏に本当に多くの汗と努力のストーリーがあった事を私は誰よりも知り、そして彼らに心から感謝しなくては成りません。

一本の木から始まる感動としあわせの家づくり物語 林建設 林俊文

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