感動としあわせの家づくり物語

岡山県倉敷市の工務店「林建設」の大工職人「林俊文」が仕事で感じた「感動としあわせの家づくり物語」を綴っていきます。

大工としての夢を目指せば大工さん直営の工務店に成るしか道はなし

2013-08-02 22:53:33 | 住宅リフォーム工事物語
流石に8月、全く暑い日が続いておりますが今日も元気に現場作業に取り組んだ一日は心地よい疲れに包まれデスクワークに取り組む傍ら、今にも瞼が閉じてしまいそう。

眠気覚ましに、書類作成の仕事はひとまず置いておきブログの更新を先に済ませる事に・・・

こんな一日にのスタートは大工の「信くん」と倉敷市連島での二世帯住宅へのリフォーム現場へ向かいます。

今回の現場で一番大切な決断は工事の手順。

家の方が暮らしながらのリフォーム工事、今回は1階、2階共に幅広く手がける為に暮らす人への配慮は万全に取り組みたいところ。

そんな訳で工事の始まりは屋外階段の設置に向けて玄関ポーチの屋根を撤去する作業から。

「信くん」と二人で瓦を下ろして、野地板を剥がし、垂木を抜いて・・・徐々に壊れて姿を無くす玄関ポーチの屋根に新しい家から始まるドラマの幕開けを感じます。

しかし、屋外での作業はとにかく「暑い」。

小まめに水分を補給しながらも「信くん」の活躍にお昼すぎには作業完了。

午後からは屋外階段の基礎を新設する為に基礎工事を担当する「クラタ工業」さんが、倉敷で某ゼネコンさんから依頼されて当社が施工している某幼稚園現場からブロック積みの作業を終えて確認してくれました。

彼らもお盆前まで予定が満載の中何とか施工完了を目指してくれる事にその心意気に感謝、感謝。

その後は私たちは解体した廃材を産廃処分場へ運搬したりと片付け業務。

しかし夕方、先日施工した自宅のご近所さんから連絡があり、「今回の工事代金の集金に来てよ」との事で途中で「信くん」に片付けを任せてお客さん宅へ緊急移動。

それも其のはず、本当は昨日で約束していた事を全く忘れてしまっていた私・・・

慌ててお伺いして前もって提出しておいた請求通りのお代をいただいての帰り際、「本当に今回はありがとう」とお礼のお言葉をいただけた事に感無量。

お代をもらった上にお礼の言葉までいただける・・・

これは「エンドユーザーさんの依頼を受けて、自分たちでモノをつくり、そのつくったモノに対してのお代をいただく」、最もシンプルな商売の方法でしか中々体験できない事かも。

当社は今月が決算月、7年前までは下請業務が9割で直営の仕事は1割程度だった下請工務店でしたが、この7年で180度経営方針が変わりました。

ご愛顧くださるお客さんのおかげで今期は下請業務が2割、元請け業務が8割と、7年前とは180度一転したのには色々なドラマがあるのですが、ここは今回は置いておきます。

元請、下請どちらの業務が良いの?と聞かれれば勿論、どちらも一長一短ありますが、「家づくり」が終わってからも暮らす人と長い付き合いができるのは直営店の魅力でもあり、これは私が目指す大工としての夢の姿へ近づく唯一の方法。

明日からも又、大工さん直営の工務店として岡山、倉敷を走り回る一日を過ごせる事に感謝せねば・・・

一本の木から始まる感動としあわせの家づくり物語 林建設 林俊文

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