感動としあわせの家づくり物語

岡山県倉敷市の工務店「林建設」の大工職人「林俊文」が仕事で感じた「感動としあわせの家づくり物語」を綴っていきます。

真庭市北房で古い梁を表しての室内空間づくり

2013-08-03 19:17:50 | 住宅リフォーム工事物語
8月最初の週末は岡山桃太郎まつりという事で市街でも午後から祭りの会場付近は交通規制がかかる為に午前中には岡山市街から脱出したいと取り組んだ朝。

私は大工の「信くん」と一緒に岡山市北区の某マンションさんへ床のフローリングの修理に向かいます。

こちらのではフローリングの表面が何箇所か浮いてしまっているので、浮きの激しい部分は一度、表面材を剥がして強力な接着剤にて再固定。

作業自体は大掛かりなモノでは無いのですが、特殊な技術も必要で慎重に作業を進めることで1時間少々で作業は無事に完了、後は接着剤の力を信じて乾燥期間を設け様子を伺う事に・・・

一区切りついた現場から近所で工事が進行中の岡山市中区の新築現場に向かい外構屋さんと作業打合せ。その後は内部の点検や外装の点検などをすませて調整が必要な場所は調整して引渡しに備えます。

さて午後からは予定通りに岡山市街地を離れ一路、真庭市北房へ向かいます。

現場まで一時間半の移動時間も今日は二人という事で色々な会話の中で学ぶこともあり充実した時を過ごしながら現場へ到着。現場では「しんちゃん」、「まっちゃん」、「小野くん」の三人の大工さんたちが、クロス工事を目前に石膏ボード張りの追い込み作業。

当時の梁といえば現在の様に太い木材が少なかった為に角材ではなく製材のロスがない丸太が一般的。

その丸太も大きく捻れたり曲がったりしていた梁を当時の大工さんたちが上手に組み合わせて小屋組みをしていたのです。

何十年と天井の裏に影を潜めていた梁を吹き抜けにする事で室内に表し現在のインテリアの一部に取り入れる古民家改修では一般的に取り入れられる建築手法でも・・・

さて、写真は大工の「小野くん」が捻れた梁に合せてクロス下地のボードを張ってくれている所ですが、まっすぐのモノに合わせるのではないだけにボード張りの手間も2倍、3倍。

それでも懸命に取り組んだ彼の努力で本日、夕方には最後のボードが張られる瞬間を撮影。

先人たちの大工技術に現在の大工でもある大工さんたちの技と努力が共有し、今回の内装もとても良い仕上がりに成る事は間違いないようです。

一本の木から始まる感動としあわせの家づくり物語 林建設 林俊文

にほんブログ村 住まいブログ 大工・職人へにほんブログ村