山の頂から

やさしい風

ヌォ~~

2009-06-05 16:20:05 | Weblog
夕方、食堂を掃除していた。
10卓有るテーブルを丁寧に拭いていたら、「んっ?」 人の気配が。
振り向くと、庭先で玉子焼を注文した若いグループの中の男子学生だ。
ヌォ~~と入ってきてトイレを使った。 ハア・・・・?
「お借りします」はおろか、「ごめんください」もない。
そして再び、ヌォ~~と出て行った。
まるで誰もいなかった。誰も見なかったみたいに・・・

 6時半頃に1時間ほど用事をして家に戻ると、
出入りの為のスペースを開けてポールを立てた駐車場に、
5~6台の車が駐車してある。
≪自然の家≫へ宿泊している小学校の先生方の車らしい。
ナイトハイキングの児童達を安全指導しているのだ。
6~7人いた。 「なに入ってくんの?」って顔をして・・・

 車を止めて荷を運びだそうとした。
誰ひとりからも、「迷惑をかけてます」の声がない。
そう、ヌォ~~っと立っている。
もちろん、「こんばんは~」なんて挨拶さえない。
「オイオイ、コラコラ、君らは何者?」と問いたかったが黙って家に入った。

 いったい彼等は教員でありながら、まず自分の教育が欠けている。
これでは、あのヌォ~~とした男子学生がいても不思議ではない。
何しろ、ヌォ~~がヌォ~~を指導するのであるから・・・

 電話がかかってきた。夫が笑いながら電話を切った。
彼らの上司である、我が家の親せき筋の女性からのようだ。
どうやら彼等は、どうしたらいいのか分からなくて相談したらしい。
ハハ~ン、マニュアル本には書いてなかったのね!?
学生時代は優秀であったのだろう。 だが、それだけのことだ。

 「トントン」とドアをたたく音。 開けると先程の教員が3名立っていた。
「どうも、申し訳ありませんでした」と頭を下げた。
「いいんですよ。でも、一言も発しないのにはホント!驚いたわ」と言ってやった。
ヌォ~~の連続技だった。 指導!!