活動の日々

自閉症スペクトラム関連を中心とした、対外的な活動を綴っていきます。

滝乃川学園にて~目標を作って指導していくという事~

2017-07-03 | 滝乃川学園
当ブログをご覧いただきありがとうございます。尾串光康です。


突然ですが、最近様々な業務をこなしまくって滅茶滅茶しんどいっす(泣)。物事は重なるもので、てんとうむしの預かりのIEP作成やら、全体オリエンテーションやら、療育部の第2回目講座やら、アルバイトの方の面接やら、がじゅまるのお菓子の大詰めやら…やることが果てしなく、冗談抜きで休日返上している最中です。

そんな中、筋トレのジムは何とか休まずに行っています。むしろ回数を少し増やしているくらいです。忙しくて机に座っている時間も多いと、トレーニングは発散の時間ですね。何も考えなくてすみますし。

中々疲れがたまっていると寝ていたくなりますよね。しかし、今の私は寝ている時間が非常にもったいなく感じてしまい、結果トレーニングに行ったり、ショッピング行ったりと、休みの日は身体を動かしている…はずなんですが…休みが無いので、ちょっとの時間を見つけてはトレーニングに行っています。


さて、本題の滝乃川学園のお話です。


今回は、大きいお子さんがいる寮でのABAケース会議に参加してきました。


前々回の記事でも記載したのですが、秘密にしていて、今回から行おうと決めていたものを発表し、そして決定してきました。


その内容は、「一人一人のお子さんに対して、就労を見据えたうえでの明確な目標を作り、それに基づいて訓練していこう」

というものでした。

今までは、「明確な目標を作り、それに基づいて指導していこう」というものだったんですが、「就労」という一つのフラグを立てたわけです。


これを、今までの訓練と並行して行っていきます。



大きいお子さんの寮は、環境面での大きな課題があります。
どこでもそうですが、中高生の寮は原則18歳以上を入所させることが難しく、成人の寮を見つけなければなりません。
しかし、成人の寮は需要がたくさんあります。こういった場所は、逆ピラミッドのごとく、大きくなればなるほど利用者が増えてい行きます。
それ故、供給が追い付かない。故に、同じ組織の成人の寮に入れてあげることが難しくなり、場合によっては地方の寮に行かなければならないというのが現状であったりもします。

その中で、真剣に指導をしている職員の方々にとっては、「少しずつできていく」ことに充実感を感じにくくなる側面があります。そりゃそうでしょ。
焦りが出てくるのだから。

しかし、個々がどれほど成長しても、家で生活していない子にとっては、寮があることが何よりもの課題。簡単な話、家探しと言うことです。しかし、改善しなければしないほど受け入れ先もなくなる…。焦らないわけないよね。というか、焦っているから私も力になりたいのです。この意味わかりますか?相手が真剣じゃなきゃこっちも真剣にならないってこと。

しかし、焦り続けては結果が思わしくても、思わしくないように見えてしまうでしょう。目標達成の充実感一切ないからね。この話、支援者や家庭内で療育を心がけている保護者ならわかるでしょ?(笑)



というようなことで、「一人一人のお子さんに対して、就労を見据えたうえでの明確な目標を作り、それに基づいて訓練していこう」ということになったのです。

実際そのスローガンに向かって一人一人目標を立てるために話し合うと、子どもができていたこと、できていなかったことがより詳細に整理できていきます。

「この子実は結構いろいろできてんじゃん」

とか、

「この部分がクリアできたら就労訓練できそうですね。そのためには…」

という話が飛び交います。


楽しそうでしょ?楽しいよ。楽しくなきゃあかんでしょ。


できることをしっかり作って、子どもはもちろん、指導者にも充実感を持ってほしい。その気持ちでABAケース会やっています。



時間が限られている以上、成果も子どもそれぞれでしょう。しかし、それでも目標に近づくように指導していき、次につなげていくことが、期間限定での指導の醍醐味ではないでしょうか?「俺たちこんだけやれたんだぜ?スゲーだろこの子も。」ってさ。



ちなみに、私個人としては、期間限定だけじゃ、どうしてもいわゆる重度のお子さんの「就労」(本当の意味の)が遠のいてしまうから、しっかりと成人後も訓練&就労できる地域を作ったのです。今年から(笑)。いや、「笑」じゃなくて「ガチ」で。


ふっふふ…次回の会議が楽しみだ…と、その前に2週間後に電話会議だった…夜間に…寝れない…(泣)。




ということで、今週はこの辺で。


それでは、また来週に。

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