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東北方面隊創設50周年記念行事詳報② 式典参加部隊入場、飛行場地区埋め尽くす隊員

2013-10-22 23:35:22 | 陸上自衛隊 駐屯地祭

◆東北方面隊2000名以上の隊員が集結

 東北方面隊記念行事は当方にとり2006年以来の展開となった2010年度記念行事、詳報第二回の掲載です。

Simg_9914 式典開始時間の到来と共に参加部隊が続々と更新し会場へ入場してきました。この行事は東北方面隊創設50周年記念行事、東日本大震災より半年前の記念式典ですが、東日本大震災という国難の矢面に立ち向かった隊員の、その直前の姿、ということで今見ますと感慨深いものも。

Simg_9910 他方、飛行場地区での自衛隊記念行事と言いますと、当方も八尾駐屯地や明野駐屯地に木更津駐屯地などなどと、幾つか撮影した機会もあるのですが、飛行場地区で行われる方面隊記念行事というのは、ここ東北方面隊の創設記念行事くらい、というもの。

Simg_9909 即ち、当方にとり方面隊記念行事と言いますと、多くの機会に撮影した伊丹駐屯地の中部方面隊記念行事の印象が強いのですが、伊丹駐屯地は面積の限界があり、此処まで多くの人員が展開することはできません、式典参加の隊員がざっと視界を見回すほどに入場する様子を見ますと、多いな、と。

Simg_8384 東北方面隊は、司令部を仙台駐屯地に置き、隷下に神町駐屯地の第6師団、青森駐屯地の第9師団を有する、第6師団は東北南部の防衛警備に当たると共に首都有事の際には輪s熱詩応援へ向かう師団、第9師団は冷戦時代にソ連の圧力を受けた青函地区の防衛警備を受け持つ師団、ともに掛かる重責は大きい部隊でした。

Simg_9915 整列した部隊、人員規模は2000名を越えるとのことで、師団普通科連隊戦闘団に匹敵する人員規模です。この2000という規模は、日常生活ですと実感しにくい規模ではあるのですが、並ぶと広角レンズの写真でも端から端まで隊員が埋める、という写真の構図となるのが分かるでしょうか。

Simg_8393 威容を以て並ぶ連隊旗も、多く、神町第20普通科連隊、多賀城第22普通科連隊、福島第44普通科連隊、郡山第6特科連隊、神町第6後方支援連隊、青森第5普通科連隊、秋田第21普通科連隊、弘前第39普通科連隊、岩手第9特科連隊、八戸第9後方支援連隊、多賀城第38普通科連隊、とずらり並ぶ。

Simg_8395 執行責任者である第6師団長久納雄二陸将が入場します。久納師団長は、西部方面隊幕僚長を経ての師団長着任、半年後の東日本大震災において師団管区が津波被害と原子力災害に見舞われ、師団全力を挙げ災害派遣に出動、その手腕から、この式典より約一年後、陸幕副長として昇任しています。

Simg_9947_2 東北方面隊は、川内駐屯地の東北方面総監部の下、上記の第6師団、第9師団とともに、方面隊直轄部隊として、方面施設部隊に第2施設団、新隊員と即応予備自衛官を所管する東北方面混成団、多連装ロケットシステムMLRSと地対艦誘導弾により長距離打撃力と対艦攻撃を担う東北方面特科隊、など。

Simg_8394 対戦車ヘリコプター隊と多用途ヘリコプター隊に野整備隊を統合した東北方面航空隊、ホーク地対空誘導弾による後方策源地防空を担う第5高射特科群、方面隊部内での通信網確立と指揮命令系統に電子情報戦を担う東北方面通信群、重整備と兵站輸送の全般支援や方面隊直轄部隊の整備支援を担う東北方面後方支援隊など。

Simg_9944 更に東北方面隊の直轄部隊としては、東北方面会計隊、東北方面衛生隊、東北方面指揮所訓練支援隊、東北譜面情報処理隊、東北方面警務隊、東北方面音楽隊、東北方面補給処、と言った部隊を方面直轄部隊として運用しています。

Simg_9943 隷下には、駐屯地として青森県内に青森駐屯地、弘前駐屯地、八戸駐屯地。秋田県内に秋田駐屯地。岩手県内に岩手駐屯地。山形県内に神町駐屯地。宮城県内に仙台駐屯地、多賀城駐屯地、霞目駐屯地、大和駐屯地、船岡駐屯地、福島県内に福島駐屯地、郡山駐屯地が配置されています。

Simg_9937 駐屯地は上記13か所となり、更に仙台駐屯地の分屯地として反町分屯地と1か所の分屯地が配置されています。方面隊管区全ての県に駐屯地が置かれているほか、陸海空の共同機関として地方協力本部が置かれ、地元と密接な関係を構築しているといえるでしょう。

Simg_9949 方面隊創設記念行事ということで、一般来場者の数は凄いこととなっています。ただ、招待席はそこまで充足率が高いわけではないらしく、式典はいよいよ開始されるというところではありますが、椅子席には空席が目立っていました。東北方面隊記念行事は、一般スタンド席などの設置が無く、一般来場者には見えにくい行事というのが残念なところ。

Simg_9960 式典参加部隊が集合したところで、警務隊の車両に先導され、東北方面総監君塚陸将が入場してまいりました。いよいよ東北方面隊創設50周年記念行事が始まりました。続くのは方面隊旗、記念行事の詳細については、次回紹介することとしましょう。

北大路機関:はるな

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

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