■防衛フォーラム
オーストラリア海軍が導入するハンター級フリゲイトについて、そのブリッジシステムおよび航行システムをアンシュッツ社が担当することとなっており、今回その概要部分が発表されることとなりました。アンシュッツはレイセオンオーストラリア社とともに完成させたブリッジシステムをBAEオーストラリアへ納入するみこみ。
WINBSとしてハンター級に搭載されるブリッジシステムは複数のシステムとアプリケーションを包括表示することで艦橋での作業を高度に自動化しかつ乗員の適切な判断を支援するとのこと。このWINBSはハンター級の原型の姉妹艦となるイギリス31型フリゲイトや、ドイツ海軍の125型フリゲイトにも採用された実績があります。
ハンター級フリゲイトは2028年より導入されるオーストラリア海軍の将来水上戦闘艦で満載排水量は8800tと大型、Mk41VLSを32セル搭載し各種任務に対応できるほか、180名の乗員で運用可能とのこと。ただ、当初ハンター級は9隻が建造される計画ですたが周辺情勢の変化から6隻のみの建造とし、より中型の艦艇を11隻導入する。■
オーストラリア海軍が導入する新型水上戦闘艦選定へ日本政府が護衛艦提案を支援する、読売新聞が5月7日に報道したところによると複数の政府関係者の話として、オーストラリア海軍が11隻を導入する新型艦選定に韓国とスペインおよびドイツが提案を行う中、日本からも護衛艦もがみ型の拡大改良型を提案することとなったもよう。
もがみ型護衛艦はFFM多機能護衛艦として開発されたもので、しかし海上自衛隊は将来の九州南西諸島での厳しい状況での運用を視野に艦隊防空ミサイルを搭載したFFGミサイル護衛艦として拡大改良型を建造する方針です。同時に高度な省力化をすすめており、既存の護衛艦の半分以下の70名の定員で運用できるてんも強みとされている。
ハンター級としてイギリス26型フリゲイト独自仕様型を9隻導入し、アンザック級フリゲイト8隻の後継とする計画でしたが、安全保障環境の変化により数が必要となり、ハンター級を6隻に削減し、その3隻分のリソースにより11隻のフリゲイトを新しく増強するという野心的な計画には、もがみ型の省力設計は強みなのかもしれません。■
オーストラリア海軍が導入する次期水上戦闘艦へ韓国現代重工がアメリカ企業と提携を発表しました。現代重工は韓国国内での水上戦闘艦建造実績をいかし、タイ海軍やフィリピン海軍への水上戦闘艦販売実績を伸ばしています。今回提携することとなったのはジェネラルエレクトリックエアロスペース社とL3ハリス社との提携という。
オーストラリア海軍は当初は将来の地球規模での海軍運用を想定し8000tクラスの大型水上戦闘艦を導入する構想でしたが、中国海軍のオーストラリア周辺への進出などの安全保障環境変化を受け、中型艦艇を導入することで水上戦闘艦部隊を倍増させる国防計画を発表、このために新しい水上戦闘艦の増強を計画しています。
韓国では別の動きとしてハンファオーシャンがオーストラリアの造船大手で高速フェリー建造において実績のあるオースタル社を買収する動きがでており、これが実現した場合には企業連合の形で現代重工がオースタル社の造船施設において水上戦闘艦を建造するという選択肢が生まれ、一つの有利なてんといえるのかもしれません。■
オーストラリア海軍は次期フリゲイトの建造を急ぎたい方針ですが、各国造船企業への情報提供依頼と共にオーストラリア海軍自身がその必要な性能を把握していない事が混乱を生みそうです。オーストラリア国防省は、日本と韓国にドイツとスペインへ情報提供依頼書を送っていますが、数週間という短期間での返答を急いでいます。
日本の護衛艦もがみ型拡大改良型については満載排水量で6000tを超える大型艦でありながら艦隊防空能力を持つと共に何より100名以下の人員で運用できる省力化が利点といえる。韓国のインチョン級フリゲイト輸出仕様は乾舷の低さから外洋航行能力が限定されてしまいますが特筆すべきはタイやフィリピンでも調達できる建造費の圧倒的安さが。
スペインはホバート級イージス艦建造で建造に居心が知れている強みがあり、ドイツはアデレード級フリゲイトというこれから置換えるフリゲイトのMEKO型フリゲイト最新型という今使っているフリゲイトの使い勝手をそのまま利用できるという利点があります。オーストラリアは産業誘致か省力化か安さか使い勝手か、何を重視するのかが重要です。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
オーストラリア海軍が導入するハンター級フリゲイトについて、そのブリッジシステムおよび航行システムをアンシュッツ社が担当することとなっており、今回その概要部分が発表されることとなりました。アンシュッツはレイセオンオーストラリア社とともに完成させたブリッジシステムをBAEオーストラリアへ納入するみこみ。
WINBSとしてハンター級に搭載されるブリッジシステムは複数のシステムとアプリケーションを包括表示することで艦橋での作業を高度に自動化しかつ乗員の適切な判断を支援するとのこと。このWINBSはハンター級の原型の姉妹艦となるイギリス31型フリゲイトや、ドイツ海軍の125型フリゲイトにも採用された実績があります。
ハンター級フリゲイトは2028年より導入されるオーストラリア海軍の将来水上戦闘艦で満載排水量は8800tと大型、Mk41VLSを32セル搭載し各種任務に対応できるほか、180名の乗員で運用可能とのこと。ただ、当初ハンター級は9隻が建造される計画ですたが周辺情勢の変化から6隻のみの建造とし、より中型の艦艇を11隻導入する。■
オーストラリア海軍が導入する新型水上戦闘艦選定へ日本政府が護衛艦提案を支援する、読売新聞が5月7日に報道したところによると複数の政府関係者の話として、オーストラリア海軍が11隻を導入する新型艦選定に韓国とスペインおよびドイツが提案を行う中、日本からも護衛艦もがみ型の拡大改良型を提案することとなったもよう。
もがみ型護衛艦はFFM多機能護衛艦として開発されたもので、しかし海上自衛隊は将来の九州南西諸島での厳しい状況での運用を視野に艦隊防空ミサイルを搭載したFFGミサイル護衛艦として拡大改良型を建造する方針です。同時に高度な省力化をすすめており、既存の護衛艦の半分以下の70名の定員で運用できるてんも強みとされている。
ハンター級としてイギリス26型フリゲイト独自仕様型を9隻導入し、アンザック級フリゲイト8隻の後継とする計画でしたが、安全保障環境の変化により数が必要となり、ハンター級を6隻に削減し、その3隻分のリソースにより11隻のフリゲイトを新しく増強するという野心的な計画には、もがみ型の省力設計は強みなのかもしれません。■
オーストラリア海軍が導入する次期水上戦闘艦へ韓国現代重工がアメリカ企業と提携を発表しました。現代重工は韓国国内での水上戦闘艦建造実績をいかし、タイ海軍やフィリピン海軍への水上戦闘艦販売実績を伸ばしています。今回提携することとなったのはジェネラルエレクトリックエアロスペース社とL3ハリス社との提携という。
オーストラリア海軍は当初は将来の地球規模での海軍運用を想定し8000tクラスの大型水上戦闘艦を導入する構想でしたが、中国海軍のオーストラリア周辺への進出などの安全保障環境変化を受け、中型艦艇を導入することで水上戦闘艦部隊を倍増させる国防計画を発表、このために新しい水上戦闘艦の増強を計画しています。
韓国では別の動きとしてハンファオーシャンがオーストラリアの造船大手で高速フェリー建造において実績のあるオースタル社を買収する動きがでており、これが実現した場合には企業連合の形で現代重工がオースタル社の造船施設において水上戦闘艦を建造するという選択肢が生まれ、一つの有利なてんといえるのかもしれません。■
オーストラリア海軍は次期フリゲイトの建造を急ぎたい方針ですが、各国造船企業への情報提供依頼と共にオーストラリア海軍自身がその必要な性能を把握していない事が混乱を生みそうです。オーストラリア国防省は、日本と韓国にドイツとスペインへ情報提供依頼書を送っていますが、数週間という短期間での返答を急いでいます。
日本の護衛艦もがみ型拡大改良型については満載排水量で6000tを超える大型艦でありながら艦隊防空能力を持つと共に何より100名以下の人員で運用できる省力化が利点といえる。韓国のインチョン級フリゲイト輸出仕様は乾舷の低さから外洋航行能力が限定されてしまいますが特筆すべきはタイやフィリピンでも調達できる建造費の圧倒的安さが。
スペインはホバート級イージス艦建造で建造に居心が知れている強みがあり、ドイツはアデレード級フリゲイトというこれから置換えるフリゲイトのMEKO型フリゲイト最新型という今使っているフリゲイトの使い勝手をそのまま利用できるという利点があります。オーストラリアは産業誘致か省力化か安さか使い勝手か、何を重視するのかが重要です。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)