北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【M-5撮影特報】富士学校開校70周年記念行事,陸上自衛隊機械化部隊は富士駐屯地祭の式典(2024-07-21)

2024-07-27 20:19:26 | 詳報 陸海空自衛隊関連行事
■富士学校祭二〇二四
 日本に学祭数あれどこれほど機械化部隊や戦車が充実しているのはここ富士学校祭をおいてほかにない。

 富士学校創設記念行事、富士学校に今年も行って参りました。閉口したのは、オーバーツーリズムですね。富士学校が混雑しているのはいつものことだろうに、といわれそうですが、いやむしろ富士学校のほうの混雑は例年よりも緩和されていたように思う。

 M-5速報はいってきたよ的な話題ですので、行事の詳しい内容などはG3X速報のほうでいろいろ紹介するとしまして、まずはこの喫茶店や新幹線のテーブルで思いつくままに行事の感想などを列挙したところを、ホットドックに袖がつかないよう書き上げます。

 富士登山、オーバーツーリズムを痛感したのはこちらのほうで、なにがといいますとホテルがまったく、という。考えてみると例年の富士学校祭は七月初旬の、昨年は九月だったけれども、つまり富士山の山開きまえに行事をやっていたわけですから。

 四月の時点でホテルを探し始めたのですけれども、定宿にしていたところはとっくの昔に満室で、まあ、それもキャンセルがでればいいよねと例年六月頃までにキャンセルがでるものだとたかをくくっていたけれども、世の中そんなに甘いものではないようで。

 須走、富士学校はこの富士山麓に70年前創設され、当時としては普通科と特科と機甲科とを一つの学校にまとめるのは自衛隊としてはかなりの冒険であったらしい、歩兵学校と砲兵学校と戦車学校の統合なのですからね、しかし苦労は別のところにあったのです。

 防衛大学校として、自衛隊は統合するのが得意だったのだろうか、陸海空の士官学校前期課程を統合しているのは、世界ではれいがなく、インド軍が一時期ためしていたのか、陸海空はなにしろ統合軍というものをカナダが創設したのが2000年代だからはやいもの。

 富士学校、統合は大変だったかもしれないけれども、ほんとうに大変だったのは、寒さ、霧、であったと聞きます。いまでこそ多少は緩和されましたが、旧軍の施設があったのはもっと南の御殿場、板妻のあたりでしたから、それに比べてここは標高が900m程度ある。

 御殿場ではない、富士学校を御殿場を思われる方がかなりいらっしゃるようですが、ここは小山町、昔は須走村といいました、富士登山の須走口があることで江戸時代から有名な宿場町であったのですが、その登山口があるほどですから、駐屯地はひじょうにさむい。

 須走、富士学校開校当時は凍傷患者まででていて、しかも東富士演習場はそのころ霧で演習がむずかしい期間が長く、大丈夫か、といわれていたそうです。まあ、駐屯地を入ると上り坂が延々会場まで続くので、富士山麓というよりもこの標高はもう中腹ですから、ね。

 しかし、今回困ったのはホテルの確保でして、結局、御殿場駅前にしました、富士学校からは8.8kmほどはなれています。しかし、御殿場駅前にしてもビジネスホテルが次々と開業するものの、やはり値段がシングル二万円台後半というところばかり、ちょいと厳しい。

 ホテル不足といいますか、あんなところでそんな値段を取れるならばいっそホテルキタオージイとかいうホテルでも京都の北区と御殿場駅前に開業してやろうか、というほどなのですけれども、偶然、カプセルホテルのような簡易宿泊のビジネスホテルが高速手前に。

 簡易宿泊というと、オーサカやトーキョーにヨコハーマの有名な一角を思い出すのですが、ここは早朝登山前の仮眠施設のような、結核や南京の心配が無い比較的まともなところでした、そして安かった。富士学校の撮影テクニックはまず、宿確保という時点から難しくなっているのですね。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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【京都幕間旅情】榛名さんの総監部グルメ日誌:京都-三条,祇園祭と第14旅団に敬意を表し土佐料理で一献

2024-07-27 14:11:14 | グルメ
榛名さんの総監部グルメ日誌
 比叡山の向こうの豪雨によりまして不思議とこの日は涼しかったので一仕事終えて散策ついでにちょっとよりみち。

 第14旅団が第11空挺師団と共に頑張っているという、日米合同演習オリエントシールド、第15即応機動連隊など優秀装備で固めた部隊を参加させているのですが、欧州の現状を見るとあの装備でもなんとか及第点、全般的にもっと装甲化が必要と痛感する。

 祇園祭、鞍馬の向こうでは日米が“その時”、というものに備え四国と北海道の部隊まで熾烈に訓練を行っていますが、京都は平穏無事で、いや演習への関心そのものが報道さえ低いのが残念に思う。戦争回避を信じていたキエフ市民の2022年と重なるのだ。

 ビールでも呑もうか。ちょうど目の前に土佐、土佐料理の文字がありまして、そう戦艦土佐とか第50普通科連隊と連想し、熱中症一歩手前だし、と涼むこととしましたが、そう、祇園祭最中だったのでビールはジョッキでもグラスでもなくプラスチックで。

 カツオの塩たたき、百里でも富士でも、前夜にニンニクの載った料理を頂いた関係で、自動車で迎えに来てくれました友人にこっぴどく叱られ、そうニンニクは、ムール貝のワイン煮とかステーキに潜んでいるので注意が必要なのですが、まあ、ここにも。

 美味いっ、とこう叫びたくなるような、ポン酢も醤油もなく塩味が利かせてあるカツオ、慎重にニンニクを避けて口に運んだ一切れの率直な感想は、そう、これ、旨いんですよ。三条通の鷹山という山鉾の直ぐ南側にありますここに、土佐の旨さがあった。

 麦焼酎を、そう炭酸割で。こんな美味いカツオのたたきをビールだけなんてもったいない、まあ、プラスチックカップだけれども。ここ、宵山の期間中はテイクアウト兼店内飲食、ということで食器を簡略化しているという、しかし、だから一杯500円の安さ。

 炭酸のぷちぷちする様子とともに、さあ、この癖のないというか純粋に酒精を愉しめる麦焼酎とともにもう少しカツオの南国風味を愉しもう、となるのだけれども、さて。なるほど、祇園祭期間中だからお通しが無いのか、物足りなさの正体がわかってきて。

 カツオ、藁で焼かれる前のカツオです。こう、ホシザキの陳列棚に堂々と並んでいますと、注文したくなるよね。なんでも土佐のカツオを東京から取り寄せた藁で焼き上げるという。最近は藁の確保に苦労しているとNHKでみたけど、東京か、なんでもあるなあ。

 じゃこ天を追加で注文した、奥に見えるメニュー、この忙しい祇園祭の最中に確実に調理できる品目だけを厳選した一騎当千の十一品目で、けっこうお手頃感が、ああっおーばーつーりずむよ、願わくばこの三条のお隣にまで触手を伸ばすな、ぶつ切りにするぞ。

 土佐のじゃこ天、骨の感じが若干残る歯ごたえが嬉しい逸品で、そういえば、沼津の黒はんぺん食べ損ねたなあ、と思っていたところで土佐の反撃だ。これも焼酎と合うのですが、一見、厚揚げにみえるのが面白いですよね、共に揚げているんだけれども。

 ハイボールで、カツオとじゃこ天連合を迎え撃とう。なんかプラスチックのカップも、これも祭りだあ、と祭の最中に出店で楽しんでいる雰囲気を、冷房、此処重要だなあ、冷房の利いた店内で楽しんでいる印象になって、プラスチックメモリーな感じ。

 大将さんもこのころ合いが凪の時間だったのかな、いろいろ四国の話題なんかで弾んでいまして、そう、思い起こせばCOVID-19の前には四国は、頻繁ではないけれどもいっていたのだ、高松で飲んだ栗焼酎なんかも、強烈な思い出でしたよ、と。

 ダバダ火振。そう、言ってみるもんですねえ。ヘリコプター搭載護衛艦くらま最後の一般公開前夜に痛飲した、ほわあっとした栗の香りを秘めた土佐焼酎、もしかしてありますか、と聞くと、わたしのカメラバックにカメラが入っているように当然のように。

 栗焼酎がグラスに注がれて。そう、これ、通販で買ってみたのだけれども栗の香りは開封の直後までという短期間なので、酒呑みが集まった場所で一気に呑んでしまわないと香りが飛んでしまうんだ、五感を刺激する栗焼酎、これなんだ、ひさしぶりだなあ。

 茄子の煮びたしのじゃこ和えを、次の肴に注文しまして、もう一気にダバダ火振をすいいっと頂く。ふうっと息を吐きだすとともに栗の香りだけがつういんっと嗅覚を刺激して眩暈のような旨さを、茄子の煮びたしの美味さで調和させてゆく、これが土佐料理か。

 船中八策、こうなるともう坂本龍馬をお迎えするしかないですよね。土佐の盟主、いや銘酒を頂く。船中八策というのは坂本龍馬が幕末に新国家構想の大綱を移動中の船内で挙げたもの。最近評価が揺れる坂本龍馬だけれども、橋渡し的存在として勲功は輝く。

 清酒はワンカップで、そうしっかりとしたグラスで供されまして、さっきまでのお祭り感から急に河岸を変えた落ち着き、冷えたグラスは一口すするとともに清酒のくすぐるような甘味と辛味の絡みを際立たせ、ほぐれるようにお酒の効用の酔いを誘う。

 こころ。夏目漱石の小説みたいだけれどもこのお店は良かった、お祭り気分も居酒屋気分も同時に。ここは中京区三条町334、烏丸御池駅から三条通を祇園祭ではいちばん新しい山鉾に向かい、少し下ったあたりに、この提灯が灯されているのですね。

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【京都幕間旅情】KTR-8000系気動車,東海道新幹線保線車両事故に伴う運休への考察

2024-07-27 07:00:51 | コラム
■京都駅は大混乱
 先日の東海道新幹線保線車両事故では京都駅はちょっとした混乱状態になっていましたが。

 KTR-8000系気動車、東海道新幹線の三河安城と浜松の間で発生しました保線車両衝突事故による丸一日の運休は衝撃でした、一応京都駅から名古屋駅までは新幹線ひかり号、こだま号が毎時各1列車運行されていたようですが、諦めるか、空路か北陸新幹線をつかうか。

 新幹線が混乱している場合、例えば特急まいづる号などは長時間西舞鶴駅で車両を留置する程余裕ある運行なのですから、例えば東舞鶴行をそのまま小浜線に乗り入れさせて新幹線敦賀駅まで延長運転する、というような、サンダーバードの補完運行はあっていい、と。

 はるか号、京都駅と関西空港を新大阪駅経由で運行する特急です。伊丹空港の連絡鉄道がモノレールとなっていますので直通運行が不便ではあるのですが、しかし、新幹線に万一の事が在った際には空路も重要な代替交通手段となっているのはたしかです。

 新幹線、東海道新幹線は営業運転開始以来営業列車事故が皆無という新幹線ですけれども、しかし、台風などでは先手を打って運行を停止しますし、なにより、東海地震の想定震源域をも直通しているのが東海道新幹線ということも留意する必要があるのでしょう。

 代替交通手段、基本的には北陸新幹線大阪開業と中央新幹線開通を待つほかないのですが、それまでの間に不測の事態は、今回のような事故も含めて想定しておかなければならないように思うのです、すると、つなぎとして、在来線特急の延長運転等が必要だ、と。

 サンダーバードは増便されていましたが、それだけではなく、東海道新幹線は不通でも東海道本線は無事なわけですので、国鉄時代と異なり東海道本線はJR西日本とJR東海とJR東日本、複数の会社にまたがる路線とはなっていますが、柔軟に運行して欲しいのです。

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