北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

京都嵐山 渡月橋と水飛沫が彩る冷涼の避暑地

2007-09-06 11:43:59 | 写真

■涼をもとめて

 残暑という表現も幾分か落ち着いた今日この頃。しかし、八月の京都は暑かった。正直、快晴と照り返しの横田基地も湿度がない分快適だったし、体験航海の艦上の直射日光も暑さを海風が吹き飛ばしてくれた。

Img_8802  京都は盆地である。北は鞍馬と貴船に愛宕山、東に比叡と如意ヶ岳、西にも衣笠、小塩山と嵐山、南には宇治市との間に喜撰山などがあり、100万都市である京都中心部がこの盆地に収まっている。エアコンの室外機とアスファルトが日光を補強し、夜には涼しくなったと思い窓を開けると熱風が入ってくることもあった。

Img_8806  これはアスファルトもエアコン室外機も無かった平安時代でも暑かったと見えて、貴族の為の避暑地が多く整備されている。さてさて、エアコンのきいた室内にいるのは地球環境にも健康にも良さそうでは無いが、エアコンを切ると場所によっては健康が危機に曝されたりする、そんなわけで涼しそうな嵐山へ向かった。

Img_8842  嵐山に到着すると、やはりここだけ冷涼というわけには行かず、駅前通りの飲食店も、少しだけでも体感温度を下げるべく、ホースで散水していた。冷麺にカキ氷はこの時期の必須商品である。ただ、川が近くにあるからか、ほんのりと空気に動きがあった。

Img_8812  今回の記事の撮影は、先日掲載した京福電鉄列車特集を行った際に撮影したものである。10分毎に列車が運行されており、どこまで乗っても一回乗車200円という京福電鉄にて、終点の嵐山を降りると、駅を出て左に向けて徒歩で若干五分ほど、見えてくるのが渡月橋。

Img_8850  渡月橋は、木製の橋梁であると考えている方も多いようだが、実質は鉄筋コンクリート製橋梁に木材で飾り付けをしたもので、写真のように車輌の通行も可能である。記事最初の写真二掲載したように、この渡月橋からは大文字送り火を望見することができ、鳥居形も間近に見ることが出来る。

Img_8878  大堰川の周りにある遊歩道にて、上流へ足を進めてゆくと嵐山の山陰に入り、直射日光から逃れることができた。嵐山の山林からこんどこそ冷涼な空気が流れてくる。貸しボートなんかが沢山遊弋しているが、さすがに一人で乗るのもなんなので(やってるヤツは結構居たけど)、散歩の最中みつけた甘味処に立ち寄ってみる。

Img_8883  とりあえずトコロテンを注文。遊歩道から一段降りたところにある場所で、対岸から舟で品物を店に持ってきているらしい。恐らくボートの客も立ち寄るのだろう。この大堰川は、下流に行くと桂川、上流に行くと保津川と称され、まとめて桂川ということもある。上流からの流れが大気を動かし、暑さを和らげてくれる。

Img_8886  嵐山からも湧き水がでているようで、山林の中を細い滝のようなものが幾筋も流れてくる。この水を利用し、鮎が水槽の中を活魚として廻っている。鮎を入れておけるほどなのだから水はそうとうきれいなのだろう。この鮎は塩焼きとして注文することができる。ビールもあるので、嵐山で鮎とビールというのも小粋だ。

Img_8864_1  渡月橋を望む。川の水面に写る空は、いつもよりも碧く見えた。この嵐山は、椛の名所でもあるので、間もなく訪れる本格的な秋には、多くの観光客が椛観覧に訪れるのだろう。また、この他に嵐山では亀岡までのあいだ、トロッコ列車が運行されており、一つ違った京都を満喫できる。

HARUNA

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