北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

東海旅客鉄道 名鉄近鉄と競合の名古屋周辺を走る通勤車輌網

2007-09-16 00:26:07 | コラム

■JRvs私鉄

 国鉄時代は高速列車網を有する名鉄、近鉄が名古屋周辺の鉄道網を形成させていた。しかし、JRへ民営化された後、採算性を採るべく新ダイヤ、高速車輌の導入を介して、猛反撃を開始した。

Img_1296  JR東海新快速特別快速・快速網を支える313系。すぐ後ろには名鉄6500が見えている。名古屋、京阪神、首都圏と、スピード面、ダイヤ編成、サービスでJRは私鉄との戦いに火花を散らしている。そんな訳で、今回はJR東海の車輌特集を行いたい。

Img_1210_1  373系電車を元に通勤車輌としての必要な改修を加えた313系は、最高速度130km/h、主なものに分けると1000番台、2000番台、3000番台、5000番台がある。恐らく、新快速・特別快速に使用されているのは、この313系が唯一のものであろう。

Img_1295  0番台に続き、2006年8月には5000番台が導入され、5000番台は行き先表示板のLED方式、アーク放電方式のHIDライトなどが導入されており、従来の0番台の通常型行き先表示板やハロゲン式ライトと異なる。この点が見分けるポイントらしい。

Img_1234  セントラルライナーとは、名古屋~中津川駅を結ぶ快速(一部駅通過普通電車、という言い方も為されるようだ)で、全席指定、乗車には310円の乗車整理券が必要となる。車輌はセントラルライナー専用の313系8000番台で、最高速度は130km/h。

Img_1225  311系。現在は専ら普通電車として用いられているが、1989年から導入が始まり、名鉄名古屋本線の高速列車に対抗する為に投入された。クロスシート車で、従来型パンタグラフからシングルアーム式パンタグラフへの改修が行われており、当分は現役に留まる。

Img_1268  211系電車。国鉄が1985年に導入を開始した車輌で、JR東日本、JR東海、JR西日本(かなり形状は異なるが・・・)などで運用されている。写真は5000番台/6000番台。JR東海において運用されている形式。ロングシート方式を採用している。写真は中央線の高蔵寺行き。

Img_1280  117系電車。1981年に鉄道友の会のローレル賞を受賞した車輌で、阪急特急や京阪特急、名鉄特急に対抗する快速用車輌として1979年(名古屋方面には1982年から)に導入が開始されたクロスシート車。導入された全車が現役で、国鉄の血統はJR西日本とJR東海で健在である。

Img_1228  快速“みえ”。キハ75系気動車により運行されている。一部が指定車で、名古屋から四日市、津、伊勢市を経て鳥羽を結ぶ。伊勢鉄道線を経由する為の料金が別に必要である。鳥羽までの所要時間は約1時間50分。近鉄の急行特急網に対抗する列車で、この点、競争がサービスを向上させるという典型を見るように思う。

HARUNA

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

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