北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

中部方面隊機甲部隊の中枢 今津駐屯地祭07 サニタリーガイド

2007-09-21 11:17:47 | 陸上自衛隊 駐屯地祭

■今津駐屯地創設55周年記念行事御案内

 今週末、9月23日は、今津駐屯地祭と小松基地航空祭が同日開催されるということで、どちらに行こうか迷われている方も多いのではないか。こうした中、本日と明日に分けて『今津&小松』北大路機関バックナンバーのリンク記事を掲載、皆さんの検討に役立てそうな記事を掲載したい。

Img_2478  陸上自衛隊今津駐屯地は、滋賀県の湖北、高島市にあり、第三戦車大隊、第十戦車大隊という中部方面隊全ての戦車大隊が駐屯している(日本原駐屯地に第13戦車中隊と第14戦車中隊)。駐屯地は第三師団管区内にあるが、饗庭野演習場の近傍にあることから第十戦車大隊も駐屯している訳だ。

■2006年&2005年今津駐屯地祭リンク集

 ここで、今津駐屯地祭とはどういった行事なのか過去二年間の記事へのリンクを掲載したい。なお、太文字部分ではなく、※部分をクリックするとリンク先に飛べるのでどうぞ。

Img_2607_1  2006年11月19日に行われた度今津駐屯地祭の詳報は“今津駐屯地創立54周年記念行事()”、やや珍しい装備として別記事で“今津駐屯地祭装備品展示 渡河装備の74式戦車()”。今日では、式典前編&部隊入場編&観閲行進編&訓練展示準備編&訓練展示本編&装備品展示編、と分けて掲載しているが、この頃は一回の記事に盛り込む為、解説の資料収集などが大変で、中々掲載できなかった。まあ、今もですが。

Img_0869  今津駐屯地についてもう一つは、初期の記事ということでかなり稚拙であるが、2005年9月11日の今津駐屯地祭は、“今津駐屯地祭詳報()”、この今津駐屯地祭、訓練展示終了後に豪雨となり、雨宿りした格納庫の縁で初対面&雑談を交わしたのがC.ジョニー氏一行。これを補足した記事が、昨年の今津駐屯地祭直前に掲載した“今津駐屯地祭へお出掛けを検討中の方へ()”、写真も大きく、比較的見やすいのかな。この記事読むと豊川駐屯地でご一緒させてもらい、観閲行進や、訓練展示では並んで戦車に撃たれた(!?)toyokawaさん、元気かなぁ、なんておもったりもする。

Img_2753_1  今津駐屯地祭関係で北大路機関抜群のアクセス数を誇るのは“琵琶湖岸の砲声 今津駐屯地祭06 速報()”、見ての通り速報なので、写真も殆ど載っていないが、検索には引っかかるようだ。最近考えるのが、北大路機関のフォトアルバム、できれば駐屯地祭毎のリンク先表示を盛り込むという限定的な用途として、その分検索性を向上させる施策を検討中。駐屯地祭や基地祭、航空祭の記事が多くの記事に分散される分、こうした方が早く目的の行事について様子をすることが出来るのでは、と考えています。

■今津駐屯地駐屯部隊の変遷

 今津駐屯地の部隊は、第三師団と第十師団改編の歴史を語る生き字引といっても過言ではない。ここで簡単に駐屯部隊、最近の変遷を辿ってみたい。

Img_0728_2  2005年の今津駐屯地祭を最後に今津に駐屯していた第三特科連隊第五大隊が解体された。これは、第三師団の師団改編に伴うもので、五個大隊を基幹とする特科連隊も、特科中隊基幹の特科隊に縮小されたのに伴うものだ。第五大隊は師団の全般火力支援を担うべく四個中隊から成った部隊だけに規模も大きく、FH-70榴弾砲の今津における観閲行進も2005年で見納めとなった(2006年は姫路より一門が参加)。

Img_0758  また、師団改編に伴い、第三戦車大隊隷下の戦車中隊も縮減され、写真の戦車が所属する第三中隊も廃止となってしまった。第十師団が師団改編に伴い、戦車中隊を即応予備自衛官主体の中隊を含め四個中隊編成になったのと対照的に、京阪神地区を警備区に有する第三師団は市街戦など近接戦闘を主体とした編成に移行、軽装甲機動車は充実したが戦車や火砲は縮減されたという構図である。

Img_2279  2007年の駐屯地祭の見所は何だろうか、考え付くのは第十戦車大隊に昨年の73式装甲車に代わり新型の96式装輪装甲車が配備されたという情報である。これは金沢駐屯地祭で教えてもらった情報で、昨年が第三戦車大隊の96式がポスターで大きく目玉装備として扱われていたのに対し、第十戦車大隊にも配備されたということである。

■今津駐屯地祭行事予定

 今津駐屯地祭の内容や部隊の改編に続き、駐屯地祭の時間編成をここに記したい。まず、会場は大隊本部前の装備品展示会場と式典や訓練展示が行われるグラウンドに分かれている。装備品展示は終日実施。

Img_2266  式典の進行は、昨年の撮影データによれば1000部隊戦車前集合、1010時部隊入場、1030時指揮官巡閲、1100時観閲行進準備、1110時観閲行進、1120時訓練展示準備、1135時訓練展示状況開始、1155時状況終了、といった内容である。

Img_0688  式典会場の面積に限界がある為、訓練展示の展開を設定するには難しいものがあるが、基本的に模擬戦は仮設敵の歩兵が占拠した陣地を奪還する想定、今年は装甲車の活躍に期待かな。部隊整列の際の戦車の配置などは工夫されており、観閲行進後は奥の方にあるモータープールに戻るので式典前に多数の戦車の整列は撮っておく事をお薦め。かなり多くの来場者があり、航空祭と重なっているので幾分か少なくなろうが、撮影位置確保はお早めに。あと、何故か雨が多いので、雨具は持参されたほうが良いやも。

■今津駐屯地祭へ行くには

 戦車の祭典というべき今津駐屯地祭、此処に行くにはどうしたらよいのか。徒歩と自転車を除く今津までの交通手段を示したい。

Img_0590_1  今津駐屯地へのアクセスは鉄道と自動車が挙げられる。駐屯地駐車場は、湖畔のJR近江今津駅よりも標高の高いところにあり、自動車展開時(2005)は、小生、道に迷い近江今津駅で道を聞いたりした。駐車場は式典会場から少し離れたところにあり、2005年の例では0845時からシャトルバスの運行が開始された。駐車場の広さは小学校のグラウンドくらい(野球場として使用されているっぽい)。饗庭野演習場に展開している部隊なんかがみえたりした。

Img_2757_1  鉄道利用の場合、京都駅から湖西線で一時間。新快速湖北レジャー号というのが網干始発であるが、これだと主要駅ダイヤで三ノ宮0719→大阪0743→京都0814→近江今津0906というダイヤ。特急雷鳥5号金沢行きで、大阪0812→京都0839→近江今津0916。無難なのは京都0740始発で0838時着の列車。なお、途中に北小松駅があるが小松基地とは関係ないので間違えて降りないように注意が必要だ。

Img_5504_1  名古屋からだと鉄道よりも自動車が便利そうだが、0730“のぞみ99号博多行”で0805京都乗り換え、0714“こだま595号新大阪行”。在来線だと、非常に苦しいが、0616時の“ムーンライトながら”、大垣から0700時発加古川行、0837時に山科で湖西線に十分で乗り換え、近江今津0947着、指揮官巡閲は微妙、観閲行進には間に合うかな?というところか。北陸線敦賀経由は余計時間が掛かるので要注意。 金沢からは“特急雷鳥4号”で0609発0801着、“特急雷鳥8号”で0710発0902着、特急以外では苦しいが0613時発、敦賀、近江塩津乗換えで1000時着である。

HARUNA

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

コメント (8)
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