北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

特急まいづる号 京都を縦貫する山陰線特急

2007-05-23 17:15:45 | コラム

■京都市から舞鶴へ向かう特急電車

 京都から山陰線を経て舞鶴に向かう際に、各駅停車の列車を幾度も乗り継ぐか、特急を利用するかという選択肢がある。時間に余裕があれば、車窓を楽しみつつ各駅停車を乗り継ぎ、景色の良いところで途中下車というのも楽しいが、舞鶴に向かうという確固たる目的がある場合は別である。

Img_1740  特急まいづる号は、京都駅より山陰本線から舞鶴線、そして東舞鶴駅や小浜駅を結ぶ特急電車で、快速の本数が非常に少ない山陰線では重要な地位を占めている。小生の場合、舞鶴基地見学に向かう場合の交通手段として重宝している。

Img_0771  JR二条駅より撮影。東舞鶴に向かう場合、二条駅から乗車した方が特急料金が安かったりする。写真は“たんば”というプレートが掲げられているが、これは、福知山駅に向かう“たんば”号と綾部駅までの間、連結運転される為である。その為、電光表示板などは“たんばまいづる号”と表記される。

Img_9153  亀岡駅にて停車中の情景。車内には自動販売機は無く、車内販売も実施されていない為、途中停車駅でお買い求め下さいという旨のアナウンスがあったが、途中停車駅でも売店は見当たらなかった(先頭車両付近にはあるのかもしれないが、発車すると困るので)。

Img_9157  車内の様子。自由席に乗車した。183系特急電車の車内である。舞鶴に行く前に、名古屋から出る“しらさぎ”に乗車したのだが、比べると新しい特急車輌の方が御手洗や自販機など、その世代差が実感できた。

Img_9158 車内のリクライニングシート。 リクライニングシートの背面部分は折畳式のテーブルとなっており、駅弁とお茶を楽しむことが出来るが、小生は二条駅周辺で調達したコンビニ弁当で代用。雰囲気は出たので良しとしたい。

Img_9161  切り離した後部の様子。京都駅から綾部駅までは120km/h高速運転に対応しているが、舞鶴線は95km/hの営業運転までしか対応していない。しかし、特急であれだけ時間が掛かったのだから、基地見学などで各駅停車を利用するとしたら、相当疲れるのかな?とも考えてしまう。

Img_9159_1  日曜日、0859時に発車する特急まいづる1号を利用した場合、東舞鶴到着時刻は1044時、運賃1890円に自由席特急料金1360円が加算されるが、所要時間は105分、しかし各駅停車を乗り継いだ場合0747時に京都駅を出発し、乗り換えを繰り返さねばならない(まあ、充分行けるけどね)。

Img_9453  東舞鶴駅。行き先表示板を見ると、その本数の少なさに驚かされるが、閑散区の実情とはこういうものなのだろうか。山陰線の複線化小路は園部までを中心に計画は進んでいるが、運転本数や終電の問題などをもう少し考慮しなければ、閑散区のままのような気がする。

Img_9456  183系電車は、1972年より運用が開始された特急電車で、1973年には鉄道友の会よりブルーリボン賞を受賞している。確かに、施設としては見劣りする部分は否めないが、リニアーモーターカーの新設など主要都市圏縦貫高速鉄道網が計画されている中、地方と都市部を結ぶ特急の一つとして、重要な役割を担っている一つである。

HARUNA

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