北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

京都 市街地から観光地へ嵐電のモボ21形

2007-05-10 21:41:44 | コラム

■京の都のレトロな電車

 京福電鉄は四条大宮・北野白梅町・嵐山のY字状に広がる路線により市街地と、観光地である嵐山を結んでいる。この京福電鉄には1994年より、特別なカラーリングを施した車輌が運行されている。

Img_0151  モボ21形電車は平安遷都1200周年という京都市を挙げての祭事の一環として、古都を印象付けるレトロなカラーリングが施され運行されている。これは、モボ621形電車の派生型であり、2輌がこのカラーリングにより運行されている。

Img_0278  写真は新緑が眩しい龍安寺であるが、仁和寺、龍安寺、大覚寺、時代村、等持院といった寺院と市街地を結ぶ鉄道でもある。四条大宮は阪急線と連絡しており、また、北野白梅町駅では多くのバスと連絡している。市バス均一区間の500円一日乗車券圏外にある嵐山に、北野白梅町から全線200円均一の京福電鉄を利用して観光にいくというのが一つの方法である。

Img_0149_1  ロングシート式の車輌であるが、車内の内装は、かつての名鉄590形などを髣髴とさせるレトロなものである。また、駆動方式は、今では珍しい釣り掛けモーター方式であり、明治村で聞く京都市電の音を思い出させる(あちらも釣り掛けモーター方式)。

Img_0152  10分おきの運行というキャッチフレーズと共に運行されている京福電鉄は、一部(西大路四条交差点付近など)では軌道線区間として運行されている。北野白梅町からしばらく直線区間を経て勾配の多い区画をゆったりと走りつつ、レトロな車輌の車窓に流れる古都の風景は、一味違った趣を見せている。

HARUNA

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

コメント (2)
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