北大路機関

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AH-64D アパッチロングボウ 霞ヶ浦配備

2007-05-03 23:20:33 | 防衛・安全保障

■航空学校霞ヶ浦分校にAH-64D四号機配備

 本日は憲法記念日であるが、“現行憲法と自衛権は必ずしも矛盾しない”“国際連合による集団安全保障体制システムの下では軍事力は国際公共財である”という持論はさておき、いつもどおりの記事としたい。写真は2006年3月27日、三重県の陸上自衛隊明野駐屯地において撮影したAH-64Dアパッチロングボウである。

Img_0090  月刊航空ファン通巻653号に“AH-64D四号機は機首部分にSKと記入されている為、航空学校霞ヶ浦分校に配備されることになるようだ”と掲載されていた。これにより、三重県以外の駐屯地に教育用のAH-64Dが配備されたこととなる。

Img_0136_1  これにより評価試験から配備に向けた訓練の本格化が進むと同時に、5月20日には北宇都宮駐屯地祭が予定されており、同じ航空学校の分校ということで、霞ヶ浦から宇都宮まで直線距離で60km、京都~神戸間よりも近いことから、もしかしたら!?、という希望的観測を抱くこともできる。

Img_0205_2  航空学校は、陸上自衛隊における航空機訓練の中枢を担い、三重県の明野駐屯地に本校を、そして霞ヶ浦駐屯地、北宇都宮駐屯地に分校を置き、この他、明野駐屯地、滝ヶ原駐屯地に教育支援飛行隊を置いている(富士学校の教育訓練などを支援する)。

Img_0018  本校にはOH-6、AH-1S,UH-1,UH-60JA,OH-1,AH-64Dが配備されており、霞ヶ浦にはOH-6,AH-1S,UH-1,UH-60JA,OH-1そしてAH-64Dが、北宇都宮にはLR-1、LR-2,OH-6,UH-1が配備、そして教育支援飛行隊にはUH-1,UH-60JA,CH-47,AH-1S,OH-1が配備されている(AIR WORLD No,366P-9を参考に作成)。

Img_0043  さて、昨年に明野に撮影に展開した際には、年度末ということもあり、飛行絶望的というような悲観的な見方も杞憂におわり、当時配備されていた1号機、2号機が飛行を行った。C,ジョニー氏によれば消火器を持った隊員が近くにいるときはエンジン発動の準備ということを聞き(上の写真ね)、興奮してシャッターを押したものである。

Img_0407_1  2006年10月9日に初飛行した3号機(明野に配備、ただし、明野駐屯地でも航空学校ではなく、朝霞の研究本部隷下にある富士の開発実験団の部隊である飛行実験隊に配備されたようだ)と4号機はボーイング社の機体をノックダウンしたものであるという。

Img_0388  従って、教育訓練用に3機、実験用に1機が配備されているということになるが、関東において、いままでは宇都宮の富士重工工場においてのみ観る事が出来たAH-64Dであるが、これからは霞ヶ浦においても観る事が可能となる。OH-1ほどでは無いがかなり音響ステルス性能が向上しており、運動性もいい。北宇都宮駐屯地祭において観ることが出来るかについて確たる保障は希望的観測以上には無いものの、関東でアパッチが飛行展示を行うのは間もなくであろう。

HARUNA

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

コメント (4)
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