北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

平安遷都祝う京都平安神宮 夜景撮影

2007-02-02 01:01:23 | 写真

■京都遷都1100年を記念

 平安神宮は、平安京への遷都から1100周年を祝い1895年に造営された官幣大社である。

Img_5152  京都市左京区岡崎にある平安神宮は、その広い参道が一月に実施された京都府警視閲式の会場ともなったところであるが、造営されてより一世紀と少しを経た比較的新しい神社である。主祭神は平安京造営にあたったときの桓武天皇を祀り、そして皇紀2600年を記念する1940年に第121代の孝明天皇を祭神に加えている。

Img_5156  参道の向こうには大きな鳥居が望見出来る。車道の上に聳える鳥居というのは、京都市内では今宮神社など幾つかが挙げられるがそのなかでもこの鳥居は特に大きく、実に24.2㍍の高さがある。この鳥居はバスもくぐるほどのものであるが、造営された1895年は日清戦争の年に当たり明治国家の国家神道への真剣な取り組みが時を経て伝わってくる。

Img_5160  平安神宮は、京都時代祭の出発地とも知られ、京都遷都を祝う祭典は明治時代からのものであるという意外な事実に気付かされる。赤い正門は平安時代の応天門を再現したもので、この中には神苑という実に一万坪に達する日本庭園など二万坪の境内が広がっているが、写真のように閉園とともに門は閉ざされてしまい、今回は中を写した写真は掲載されていないが、一方で人の写らない写真を撮影することが出来た。

Img_5148  さて、本来であれば平安神宮へ入場料を支払い、その美しい境内の様子をお伝えするのだが、京都の学生の間では半ば伝説化している古本屋に立ち寄った為遅くなってしまった。京都大学周辺には百万遍古書店街という非常に規模の小さな古書店街があることを既報したが、実は潰れたとばかり思っていたマキムラ書店(今出川通沿にあると勘違いしていた為。実際は丸田町通沿)が健在であることを知り(日本の古本屋HPに載っていないのは、単に登録していないだけ、とのことであった)立ち寄った為である。

Img_5149  東京では古本屋は、整理され系列化されているが価格の高い神保町と、雑多且つ未整備ながら価格の安い高田馬場に類型されるが、本店は後者に属し、法律、経済、政治から安全保障、更に小生の専門ではないが理系書から文化芸術、歴史に至るまでの膨大な書籍が“平積み”にされており、本の山により物理的に手が届かない奥地に価格設定が古く財布の事情から手が届く文字通り“掘り出し物”が多く、例えば末川博教授の京大時代の著書などがあった。

Img_5150  手にはカメラのみで鞄を持ち合わせていなかったため、多くを調達することは出来ず、また平安神宮に向かう必要もあり、友人に山の崩落事故を防ぐべく押さえてもらいながら防衛弘済会の“THE MARCH”を二冊ほど調達し、再度来店を心に決め平安神宮へ向かった。以上が、平安神宮の境内を撮影できなかった顛末である。

HARUNA

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