駅前不動産屋今日も回りは敵だらけ

株式会社 ハウスショップ 東京都町田市

取引主任者最後の試験日

2014年10月19日 | 不動産業界
今日は不動産業界の大イベント 
 
宅建試験の日です 
 
1年に1度しかありませんから 
 
今年受からなかった営業マンは 
 
また1年間 
 
肩身の狭い思いをして仕事をする事になります。 
 
少し気の毒な気もしますが 
 
私はこの程度の試験が受からなければ 
 
この仕事には携わるべきではないと考えています。 
 
お客様の大きな財産を扱う仕事です。 
 
一定の能力を求められるのは当然の事です。 
 
ましてやこの試験 
 
大して難しい訳ではありません 
 
学生の方も主婦の方もたくさん受かってます。 
 
最近はリタイヤしたお年寄りが暇つぶしに勉強して受かった 
 
なんて話も耳にします。 
 
つまり 
 
不動産を職業としない人もたくさん受かる訳ですから 
 
プロとしては当然欠かせない資格です。 
 
ましてや5問免除なんてハンディーまで与えられてる訳ですから 
 
これで受からないのであれば 
 
別の仕事を考える方が良いと思っています。 
 
そんな私の厳しい話を聞かせて 
 
当社も3人の若い社員が挑みます。 
 
さて結果はどうでしょうか? 
 
この宅地建物取引主任者 
 
来年4月から名称が変わります。 
 
宅地建物取引士って名称になります。 
 
長年慣れ親しんだ名前ですから 
 
私は別に変える必要を感じた事はありませんが 
 
私達不動産業界が熱心に動いて法律が通りました。 
 
私たちは協会に入ると 
 
“不動産政治連盟” 
 
なんて右翼と間違われそうな政治団体に強制的に加入させられますが 
 
この組織が熱心に政党に献金していますから 
 
まさにその効果が出て目出度く通過した訳です。 
 
1票の重みを感じる機会はありませんが 
 
現金の重みはしっかり確認できました。 
 
でもなぜ私達不動産屋は 
 
最後の一字 
 
つまり“者”から“士”にする事にこだわったのでしょう? 
 
まあよく考えれば 
 
この”者“って言葉は 
 
不動産業界の社会的地位の低さの表われでもあった訳ですよね。 
 
士は侍 
 
ですから弁護士だの税理士だの 
 
いわゆる社会で認知された職業はすべてこの士を使ってます。 
 
多分江戸時代の身分制度の名残ですね 
 
士は一番上にありますから 
 
国の支配者の仲間 
 
なんて言えるのかも知れません 
 
ですから 
 
大体この士ってつく職業の方達 
 
プライドを持っていますよね 
 
逆に言えば 
 
この士の付く職業の方達が 
 
不動産屋に士なんて名前を与えるべきではない 
 
なんて思って 
 
“宅地建物取引主任者” 
 
って言葉が生まれたのかも知れません。 
 
つまり 
 
不動産屋は身分が低いって話です。 
 
まあしかし 
 
時代が変わり 
 
不動産屋も高度な知識が要求されるようになりましたからね 
 
士業の仲間入りが出来た訳です。 
 
しかしよく考えれば 
 
“者”ってのもひどい話ですよね。 
 
思い浮かぶのは 
 
バカ者とか親不孝者とかロクでもない言葉がいくらでも出てきます。 
 
大体水戸黄門では 
 
クライマックスのチャンバラが始まる時には 
 
大体悪代官やら悪家老やらが 
 
“者ども出あえ~” 
 
って言葉で始まりますからね 
 
で呼ばれた”者ども“ 
 
バッサ バッサと切られまくって終わる訳です。 
 
まあこれがこの“者”って言葉の地位ですから 
 
資格にはふさわしくないとも言える訳です。 
 
 
が 
 
私達不動産屋はこれから心しなければいけませんよね 
 
士業の仲間入りが出来た理由 
 
実は私達の社会的地位が上がっただけではありません 
 
士業の地位が下がって 
 
私達に近づいたから 
 
仲間入りが許された訳です。 
 
昔は士業資格はある程度生活の保証が約束されましたが 
 
ネット時代になり 
 
行政の簡素化が進み 
 
士業そのものが苦しい状態になっています。 
 
その辺心していかないと 
 
何か偉くなって気になると 
 
一気に消費者の反発を食らいますからね 
 
士業が威張って仕事をできたのは過去の話 
 
今の時代は 
 
弁護士と言えどもの資格だけでは食えない時代です。 
 
くれぐれも私たちは 
 
その辺勘違いしないようにしましょうね。 
 
 
コメント
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