北朝鮮の張成沢処刑のニュースは大変衝撃的でしたが
その後流れてくる情報を見ると
この処刑おこるべくして起こったのがよく分かりますね
たまたま北朝鮮で起ったので処刑となりましたが
同じ構造は
私達普段の生活ひんぱんに目にします。
会社では
創業者である社長が亡くなって
その後を息子が継ぐ
なんてのは普通に起こりますが
先代の社長に仕えてた古株の幹部は
若い未熟な社長に完全に忠誠を尽くせと言われても
まあ無理ですよね
一応表面上は敬ってるように見えても
心では見下してる
こんなケースは多いだろうと思います。
が
面従腹背でも特に表面上はトラブルがなく終わるのは
北朝鮮と違い
古株の社員には権限がないからです。
法律上はあくまで社員は社員です
自分の身の安全を守るためには
未熟な2代目に従順を装うしかない訳です。
これが私はできませんので
会社勤めは無理だっただろうと思います。
ではなぜ張成沢は処刑されたのでしょう
それは権限が与えられてたからです。
未熟な2代目の補佐を期待して
金正日が後見人として指名したと伝えられています。
この指名した段階から
ある意味この悲劇は運命づけられてた訳です。
理由は
組織はリーダーがしっかり決まらないと成りたたないからです。
建前上は総書記がリーダーですが
この総書記に後見人をつければ
ある意味その上と言う事にもなりますから
当然組織の運営には支障がある訳です
これが
張成沢が後見人に指名された時に
すでに運命づけられた結果ですが
そこに思いが至らなかった金正日と張成沢の大きな失態だろうと思います。
会社ではこのパターンは法的地位の違いによって起こりにくい訳ですが
実は個人レベルでは頻繁に起こります
一番顕著なのが相続です。
親が生きてる間はその親が絶対的な権限を持っていますから
兄弟は仲良くできます
が
親が亡くなれば後を継ぐのは長男って事になります
が
この相続の場合
今の日本では会社とは根本的に違います
会社はその法的地位に経営者と社員の間には決定的な違いがありますが
兄弟の場合は
長男優位はあくまで慣習です
裁判所に行けば兄弟は皆平等です。
この平等が
争いの原因な訳です。
まあこの人間社会の構造
悩ましい所ですよね
私達の国日本は
自由と平等が建前ですが
この自由と平等は
実際には組織にとっては大変危険って事になる訳です。
このあたりが
会社経営でも危険をはらんでる訳です。
さて
私も残された時間があまりありません
そんなこんなも考えながら
会社のバトンタッチに頭を悩ましています。