ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

『太陽にほえろ!』#233

2019-08-01 00:00:09 | 刑事ドラマ'70年代







 
☆第233話『狙撃』(1977.1.7.OA/脚本=鴨井達比古&小川 英/監督=澤田幸弘)

元・小結の龍虎=放駒清一氏をゲストに迎えた1977年の新春第1弾。氏が当時発足したばかりの警視庁警備課、すなわちSP(劇中ではGPと呼称)のコワモテ捜査官=堀田警部に扮し、その肉体の迫力で藤堂チームを圧倒しますw

実際、堀田警部が容疑者を力ずくで締め上げようとし、あの!スコッチ(沖 雅也)が慌てて止めに入るというw、極めて珍しい場面もありました。止めないと、容疑者が自白する前に死んじゃうと思ったんでしょうw

で、その後でゴリさん(竜 雷太)が真顔で「スコッチ、お前でも止めに入ることがあるんだな」ってw おまけに「ありゃゴリラだよ」って、ゴリさんがw 後半のセリフはたぶん竜さんのアドリブですw

ストーリーは、東南アジア某国の副首相が、日本に留学中の娘=マリア(関谷ますみ)の結婚式に出席するため極秘来日、SPからの依頼により土地勘のある藤堂チームも警護に参加するというもの。

何人もの暗殺者が次から次へと襲来、もちろん副首相の生命は守り抜くんだけど、敵組織の正体は最後まで謎のままという、番組初期を彷彿させるハードさ、かつ娯楽要素満載な内容。(副首相の国名すら謎のまま)

藤堂チーム1人1人に見せ場が与えられ、特に堀田警部と対等に渡り合うボス(石原裕次郎)、堀田警部のパシリをやらされる殿下(小野寺 昭)、同じプロスナイパーとして殺し屋と対決するゴリさん(竜 雷太)の活躍が目立ちます。

そして何と言っても、ボスと対峙しても見劣りしない、龍虎さんの圧倒的な貫禄。本庁のどんな偉いさんが来ても裕次郎さんより偉く見えないのが『太陽にほえろ!』や『西部警察』の弱点なんだけど、さすが元力士、肉体から発するオーラが違います。

演技力も、決して上手ではないにせよスポーツ選手としてはなかなかのもの。ただしSPとしては、動作の機敏さに難有りw 身体が重過ぎますからね。

さらに、刑事ドラマファンとしては『特捜最前線』の「カンコ」こと高杉幹子婦警役でお馴染みの、関谷ますみさんが副首相の娘、つまり東南アジア系の外国人としてゲスト出演されてるのも大きな見所。

『特捜~』へのレギュラー入りより3年前のご出演で、当時21歳。元々は『新サインはV』や『われら青春!』『俺たちの旅』等で注目された、東宝系かつ岡田晋吉ファミリーの女優さんで、『太陽~』へのご出演がこれ1回きりなのが不思議な位です。

今回は日本語がたどたどしい外国人という難しい演技にチャレンジされており、『特捜』ファンの方も見逃せないエピソードかと思います。
 
コメント (4)
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