ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

『ギークス/警察署の変人たち』2024

2024-07-14 19:19:04 | 刑事ドラマ HISTORY

2024年夏シーズン、フジテレビ系列の木曜夜10時「木曜劇場」枠でスタートした、共同テレビ制作による連続ドラマ。

“GEEK(ギーク)”とは賢いオタク、人とのコミュニケーションが苦手な者という意味だそうで、頭脳は明晰だけど人間関係に難がある小鳥遊警察署勤務の女性職員3人が、ディナーの井戸端会議で事件解決に貢献していくというコメディータッチのミステリー。



バツグンの記憶力と証拠分析能力を持つ鑑識官ギーク=西条唯に、松岡茉優。



心理分析に長けた産業医ギークの吉良ます美に、田中みな実。



やたら地理に詳しい交通課員ギークの基山伊織に、滝沢カレン。



ほか、強行犯係の刑事に中村蒼、若林時英、鑑識係の職員にマギー、泉澤祐希、交通課員に阿部亮平、署長に徳井優、そして経費にうるさい警務課の事務職員にあのちゃん、といったレギュラーキャスト陣。



……に加え、ヒロインと不器用なラブコメを繰り広げる、謎の爽やかイケメンを白洲迅が演じてる点からも判るように、まあ徹頭徹尾「女性視聴者ファースト」な内容で私などお呼びじゃありません。



民放のテレビ各局が年配層(特に男性)を切り捨てにかかってるって、数年前から書いて来たけど本当にそうなってますね!

前回レビューした実写版『ブラック・ジャック』などは例外中の例外で、単発スペシャルだからこそ許されたんでしょう。連ドラはもう、どれもこれも恋愛ゲームか謎解きゲームばかりで、私はちょっと観るに耐えません。

この『ギークス』も松岡茉優さんの演技以外には何ら見どころが見い出せない。



その松岡さんの演技にしたって、生活安全課の刑事を演じられた『初恋の悪魔』(’22) と少しキャラが被ってる(ドラマ自体の作風まで似てる)もんで新鮮味に欠けるんですよね。そうなるともう、私が本作を観る理由がほぼ無くなっちゃう。

刑事ドラマだけは責務として、少なくとも初回は観てレビューしなくちゃいけない(と勝手に思ってる)ワケですが、各番組がどんどん無個性になってるから書くことも無いんです。

あっ! 無個性と言えば、第2話に登場した犯人役の若手俳優。刑事役の中村蒼くんと顔の作りがそっくりで、これは一人二役かと思うほど紛らわしかった! 何故わざわざそんなキャスティングをする!? (ギャグのつもりなら100%スベってるぞ!)

そう見えたのは自分が老いてるせいなのか、それとも若者たちの顔がどんどん均一化してるからなのか? まあ、その両方なんでしょうけど、韓国の男性アイドルグループなんかマジで全員アンドロイドか誰かのクローンにしか見えないんですよね! YES,高須クリニック!?



感想はそれぐらい。作品として突出したものが見当たらず、ほんと整形しまくりイケメンの顔みたいにのっぺらぼう。世間から「オワコン」呼ばわりされてる事実を、一体どこまで深刻に受け止めておられるのか甚だ疑問です。


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