ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

『白い刑事』2020.3.1

2020-03-09 17:45:08 | 刑事ドラマ2000年~










 
連ドラ『アリバイ崩し承ります』で浜辺美波さんとコンビを組んだばかりなのに、今度は真野恵里菜さんとのコンビとは、安田顕さんオイシイなぁと思ってたら、これは2017年に「日曜ワイド」枠で放映された2時間ドラマの再放送だったんですね。佐野洋さんの推理小説を原作にしたテレビ朝日の作品です。

安田顕さんが演じるのは弁護士から刑事に転職し、警視庁富士見警察署に特別捜査官として配属された、全身白づくめの通称「白い刑事」こと、相良修平 警部補。

とにかく警察や検察のエゴにより冤罪が生まれるのが許せなくて、クロと断定された容疑者をことごとく逆転無罪すなわち「シロ」に導いて来たんだけど、ある事件で勝訴した後で被告本人に「実はクロ」であることを仄めかされたのを契機に弁護士を辞め、富士見署署長の東野警視(小堺一機)からスカウトされ、今度は刑事の立場から冤罪を防いでいくことになった、という顛末。

そんなワケで最初から階級「警部補」というw、特別待遇の相良とコンビを組むことになるのが、目下「巡査部長」昇進を目指して猛勉強中の熱血刑事=渋谷美里 巡査。それを実写版『パトレイバー』で主人公に扮したばかりの真野恵里菜さんが演じておられます。

まずは人を疑うのが刑事の仕事とされる中、徹底して「推定無罪」を前提に弁護……じゃなく捜査を進め、ちょっとでも犯人を決めつけようもんなら「異義あり!」とツッコミを入れてくる相良に、最初は調子が狂いっぱなしの美里だけど、もし仮に間違えてもシロをクロにするより、クロをシロにする方がずっとマシと言う相良のブレない姿勢に、やがて感化されていく事になります。

今回は、数年前に殺人容疑を掛けられるも、当時弁護士だった相良のお陰で無罪を勝ち取った美人派遣社員(中山 忍)が、再び同じ手口による殺人事件で容疑者となり、さすがの相良も信念が揺らいじゃうというお話。

それでも、抜群の洞察力で彼女の「シロ」を確信した相良は、他の誰もが彼女をクロと決めつける中、地道な捜査でコツコツと真犯人を割り出して行くのでした。

ただ突っ立って謎解きするだけのドラマではあるにせよ、とにかく冤罪を根絶させたい!っていう創り手の主張がハッキリ伝わるのは小気味良いし、心まで純白そうな相良のキャラクターと安田顕さんの演技、真野恵里菜さんの凛とした可愛らしさ、要所々々を締める小堺一機さんの安定感、そして中山忍さんの弁護を今回担当した美人弁護士(遊井亮子)が実は真犯人だった!っていう結末も捻りが効いてて面白かったです。

一匹狼の刑事役が似合う安田さんに、若い女子のバディを組み合わせるアイデアを『アリバイ崩し承ります』より3年も早く実践した先見性もお見事で、さすがはテレ朝の刑事ドラマと言うほかありません。
 


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1 コメント

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Unknown (名無し)
2024-07-20 12:03:31
遊井亮子さん演じる弁護士の山下めぐみさんが好きでした…(笑)
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