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害虫屋の雑記帳(ブログ人の保存版)

ブログ人のサービス停止に伴い、gooに過去記事を保管させてもらうことにした。

よりによって・・・

2007-07-22 22:56:42 | インポート

かねてから、防虫ハーブの効能に興味を持っていたので、園芸店で「蚊逃草」を購入しようとした。ドイツのGGG社(どこなん?)が品種改良した「モスキートショッカー」も、なんかスゲー効きそう!家族たちにも宣伝して、「こいつを玄関に一株置きゃあアンタ!蚊取線香なんかもういらないって!」などと口上を語っていたが、意外な邪魔者がいた。

ラミーカミキリが蚊逃草の葉の上にたかっている。「うえっキショ!」と引く家族。カミキリ界屈指の美麗種も、ムシ嫌いには不快害虫だ。

Paraglenea_fortunei_1

このラミーカミキリは、偶然葉の上にいたのかも知れないが、なにか葉を食べているようにもみえた。ムシごと購入して確認したいととっさに考えたが、振り返って家族たちの表情を見るとあきらめざるをえなかった。こんな草は、食草として記録されていたかな?

それはともかく、虫除けハーブがインチキであるという思い込みを家族に植え付けてしまったことのほうが私的には重大である。ほんとに余計なヤツがいたものだ。


危険なカタチ

2007-05-31 23:50:00 | インポート

Bugcatcher  電動吸虫管アサルト・ブラックホーク4号(意味ナシ)。道具には様々な形があるが、銃の形をした道具には男心をくすぐる何かがある。
全長約50cmのコイツは恐ろしい破壊力を持つ。今日は逃げ惑う約20個体のオオハリアリのうち、8個体をあっという間に吸引した(あとは逃亡)。トリガー(スイッチともいう)の取り扱いも難しい。爆発的なパワーと音はすごいが、充電式なので長距離移動する任務には向かない。後方支援の兵装といえる。長いこと事務所でホコリかぶってるくらい後方。
 私も、様々な電動吸虫管を作り続けて、独自のカートリッジシステムを考案してみたりしたが、このアメリカ製品は、吸引した虫を目にすることなくゴミとして廃棄するカートリッジシステムを採用しており、虫屋としてはチョット残念な仕様というか、どーしょーもないシロモノである。
 カビだらけで線虫だらけの朽木からアリを取り出すのに、呼気利用のオーソドックスな吸虫管では気持ち悪いと思って使用してみたが、まだまだ改良しなければならない点だらけだ。
 本体に描かれているナゾの動物もフザケた雰囲気である。


話し相手

2007-05-14 22:19:25 | インポート

Streptopelia_orientalis  夕闇せまる頃に、玄関の雑草を観察するためにしゃがんでいると、背中のほうから静かにキジバトの夫婦が接近してきた。へえ、あんなところにこういう羽毛が生えてるのか、などと横目でチラチラ観察してみた。 いつも夫婦で仲良く暮らしているといわれているから、そう思っているけど、オスメスの区別などはまるで解らない。

 子供の頃には、1キロ彼方からでも、コッチを見付けたらダッシュで逃げていく鳥の一つだったような気がする。まあアノ頃は、いつもパチンコを持っていたというのも、鳥類から嫌われる理由の一つだった可能性は否定できない。 
 ケータイを向けて撮影しようとすると、ゆっくりと遠ざかる。キジバトのほうも、いつもは無視しとるくせに、何で今日は関心を向けてくるのかと不審に思っているようだ。

 最近のワシは、ケータイ・ねいちゃーふぉとぐらふぁーなのじゃ。とキジバトに語りかけながら写真を撮る。道端でネコやイヌと話している年寄り達をみかけるたびに、哀れなものを感じていたが、ふと気づくと自分もそーいう年代に達しているわけか。ヤレヤレやね。


川端会議

2007-05-12 23:55:19 | インポート

Trachemys_scripta_elegans カメA 「そやけどなんでんな。エライことになってるそうでんな。侵入種で。」
カメB 「なんですのん?それ?シュウニュウシュ?」
カメC「外国から来よったイキモンでんがな。そんなんが、日本で増えてもうて、もともとおったイキモンがゼンゼンが居らんようになるゆー話しでっせ。」
カメD 「エライことでんなぁ!しゃーないヤツラやなあ。」
カメE 「どんなヤツやねん!そいつらは!」
カメF 「それ。スッポンのことでっしゃろ。」
カメG 「えぇぇ!あのオッサン、シンニュウシュでしたんかいな!そうゆうたらカメにしては変なヤッチャと思てましてん。」
カメH 「チャウチャウ。スッポンは日本に3000万年前からいてるって。山口県から化石が出てるし。」
カメI 「うそぉぉぉ!あのオッサン、3000万年も前から侵入しとったんかいな?」
カメJ 「人間が運ぶから侵入種ゆうて文句言われるけど、勝手に来るのはええんとチャウん。」
カメK 「ほんなことないやろ。ムシの仲間なんかは大陸から勝手に飛んできよったヤツでも侵入種ゆーて問題にされとんで。」
カメL 「ややこしいなぁ」


7000万年前

2007-05-04 23:59:35 | インポート

 今日はみどりの日なので、「自然にしたしむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ」ために泉州某所の山に行った。緑を保護するためには、やはり昆虫採集しかあるまい。しかし、昆虫採集などに興味のない子供を連れて行かなければならないので、化石採集という名目ででかけた。和泉層群の露頭があって、そこで子供たちに適当にがけ下に転がっている石を割らせている間に、短時間で石起こしなどをして昆虫採集をしなければならない。
 成果は、子供が「二枚貝数種6個、アンモナイトのカケラ2個」、私が「メダカハネカクシの一種1個体」であった(もう虫採りやめようかしら・・・)。
 専門家っぽい人も来ていて、ウチの子がショーもねー石をあさって、「セイスモサウルスはどこじゃコルゥらァァァ」とかいいながらうろついているのを不憫に思ったのか、二枚貝の化石をいくつか頂いてしまった。Fossil

家に帰ると、近所の奥さんからとても美味しいフキの煮物を頂いた。自然だけでなく人様からの恩恵ばかりを感じた日だった。