●ある会社の倉庫で、小さな野鳥(種不明)がネズミ用の粘着板に付着してこときれていた。粘着板は、窓際に集まる昆虫類の捕獲を目的としていたが、かわいそうなことをしてしまった。
鳥の死骸は、死後あまり時間が経っていなかったようで、たくさんの寄生ダニがまだ生きていた。普通、鳥の羽にはウモウダニと呼ばれる非吸血性のダニがたくさん生息しているが、分類学的にはいくつかの科に分かれていて、カオスな世界である
死骸をつり下げて、落下するダニを水盤に集めてから観察してみた。
鳥類に寄生するダニ類は、ずいぶん奇妙な形をしている。激しい運動をする宿主から振り落とされないようにするため、それぞれの種がそれぞれの方針で進化したようだ。
風切り羽にいつも同じ向きで整列している種。
ヨウジョウウモウダニの一種 Proctophyllodidae Gen. sp. メス
脚でしがみつくのが得意そうなカタチ。
和名なし Xolalgidae Gen. sp. オス
ウモウダニ類じゃないのも混じっていた、鼻腔などにいるというハナダニの一種。
Rhinonyssidae Gen. sp.(トゲダニ目、ワクモ上科、ハナダニ科)
いつも図鑑をみるような美しい写真で楽しませてもらっています。
ムシは好きではないのに、神秘的で引き込まれます^_^
関西の自宅周辺では、例の赤いダニと尺取り虫が大発生しています。うにうに…ワラワラ…です(>_<)
キライだ、キショイといいながら虫とつきあうのもいいと思います。