近所の竪穴式住居跡まで散歩にいった。弥生時代には窯があったらしく、そこら中から土器のカケラが出てくる場所。
今は申し訳程度に残っているコナラの林も、往事には周囲に漠々と広がり、窯に使用する薪を豊富に供給していたことだろう。
住居の名残をとどめているという場所は、現在は円い窪地でしかないけれど、ちゃんと草刈りとかされていて、ある程度の予算が投じられて維持されていることが分かる。
私が小学生の頃は周囲に住宅など無く、虫採りによく通っていた場所でもある。
現在も虫採りビトが狩りにくることがあるようで、忘れ物らしき道具が転がっていた。
住居跡の縁にクロナガアリの巣があった。このアリの巣の深さは数mになるらしいのだが、掘って調べてみたことなどはない。働きアリが懸命にイネ科雑草の種を運んでいる様子をみていると、なんらかの大義名分でもない限り、巣を破壊しようというのは少なからずためらいがある。ガラでも無いが。
だいいち管理されている遺跡で、勝手に穴なんか掘るという行為は、どんな大義名分も通るワケもない。
新聞に「『蟻を捕ってただけ』盗掘容疑で男逮捕」などという見出しが躍ることを想像してしまった。理科にカンムリワシをどうとかいう諺もあったように思うので、わが身にあらぬ疑いがおよばないようにその場を立ち去った。
それにしてもと思う。
クロナガアリの巣に溜め込まれた貯蔵品は、湿度が高そうな土の中にあるわけだが、ダニがわいたりしないのだろうか?
人間の貯蔵庫だと、コナダニ類とかその捕食者のツメダニなんかがゴチャゴチャ増えてくるものだが・・・・。
ダニが問題にならないとすれば、その保存法は・・・・。
やっぱ掘る→自粛→掘る→自粛→(永久ループ)