My Style

今日あった事、感じた事を自分の言葉で自然体で

『 手紙 』

2006-11-09 10:51:26 | entertainment
『 手紙 』  生野慈朗:監督  東野圭吾:原作

「 差別のない国を探すんじゃない、君はここで生きていくんだ- 」

兄・剛志(玉山鉄二)は、直貴(山田孝之)を大学にやるための学費欲しさに
盗みに入った邸宅で、誤って人を殺してしまい、千葉の刑務所に服役中。

その直貴のもとには、服役中の兄から毎月手紙が届く。宛名面に淡いピンクの
桜の印が押されている。

それは刑務所の検閲印という事を、恥ずかしながら初めて知った。
この手紙が、無期懲役を宣告された剛志にとって、自分と塀の外とを繋ぐ唯一の
絆であり、生きがいそのものである。そして兄が罪を犯したのは結局は自分の
せいなのだと自責する直貴にとっても、手紙はひとつの贖罪であり、少しでも
兄の心が慰められればと、自らの日常を丹念に綴った返事を書き送っていた。

が、それにしても無期懲役はあまりにも重い刑の気もするけれど。
兄がたった一人で弟を養っていたこと、過失によるものであることなどを見ても
情状酌量の余地はあったのでは???
それとも経済的弱者は、このようなときにでも公平には扱われないのか?など
とはやくも腹立たしい。


しかし、気がつけば進学、夢、恋人、就職、結婚、人生の幸福の全てが、
自分の手をすり抜けてゆく。それでも毎月一度、届き続ける兄からの手紙・・・。
兄貴がいる限り、オレの人生はハズレ。そういうこと。耐え切れずにやけになる
直貴を、深い絶望の底から救ったのは、常に現実から目をそらさず、日の当たる
場所へと自分を引きずり出してきた由美子の存在だった。「私は絶対逃げへん」
という由美子の強さが、直貴と世界をつなぐ唯一の絆だった。
しかし、そのささやかな幸せが再び脅かされるようになった時、直貴は決意する。

塀の中から届き続ける、この忌まわしい「手紙」という鎖を断ち切ってしまおうと。
---goo映画より抜粋---

 

罪を犯すということの重さ。

しかも、誤ってとはいえ尊い人の命を奪ってしまった。
償い?更正?・・・はできるのだろうか。。。

そして、加害者本人、加害者の家族、被害者の家族。
それまで、平凡に(それこそが幸せなのだけど)生きていたそれぞれが
この事件によって抱えなければいけなくなった重たい事実と想い。



今作は加害者の家族と言う苦悩の立場に主軸をおいての人間ドラマ。

いわれのない差別を受け続ける直貴。
そうするうちに、いっそ人との関わりを避けるようになる。

それでも、ずっと変わらず接してくれた幼なじみの彼や、直貴の兄の事を
知ってもなお、見守り励まし続けてくれる由美子(沢尻エリカ)。

元服役囚の工場の男は、簡単に諦めるな、と。

それから、後に勤める家電店の会長からの言葉は、とてもよかった。
不当な異動だとふて腐れ気味の直貴に言った言葉だ。
犯罪者の家族は差別されてあたりまえ、その差別も含めて君のお兄さんの罪
なんだ、、、みたいなこと。
そして、差別のない国を探すんじゃない、君はここで生きていくんだ。という
同情ではない、厳しいけれど心からの応援の言葉。


そう、こんなふうに直貴という個の人間として受け入れてくれる人々もいた。




直貴が兄に、これで最後ですといって書いた手紙。

それを受け、6年間毎月被害者家族へ謝罪の手紙を書き続けた兄の最後の手紙。
罪を償っていたと思っていましたが、そうではありませんでした、と。

でも、自分の家族が被害者だったら、私は加害者を許すことは出来ないと思う。

だから、加害者家族の吹越満の演技にはグッときた。



あらためて、罪を犯すということの重大さにうなだれた。




終盤、兄のいる刑務所をお笑いというカタチで慰問する直貴。
一度は断ち切ったと思われた兄弟の絆。
でも、どうやったって兄貴は兄貴ですからねぇという台詞に、
玉山鉄二の渾身の演技、
そして挿入歌・小田和正の「言葉にできない」は、もう涙がとまらなかった。



原作を読んでみたくなったのは言うまでもない。



お鍋のこと

2006-11-08 01:20:03 | life
近頃、私のお料理に出番の多い↑このお鍋。

ふふふ、ストウブ-staub-のお鍋。 ピコ ココットちゃん。


言わずと知れた「ル・クルーゼ」は有名すぎるけど、、、
鋳物ホーローウェアといえば、コレでしょう的な。
実際、人気だけじゃなくて実力も兼ね備えていて、
(いやいや、その実力が人気の秘訣ですよね)
もちろんとっても良いなんなら、ルックスもかわいい。
我が家にもいくつかあるけれど、そりゃあ素晴らしいっす


でも、今日はストウブのことを。。。
このストウブのピコ ココットは、その名前のピコ=丸突起が特徴。
蓋の裏側全体にピコがあるから、旨みの溶け込んだ蒸気が
ピコを伝わり水滴になって満遍なく何度も食材に降り注いで、
肉や野菜はしっとりと仕上がるのですって。
だから、ごく少ない水分で素材の旨みを逃がさず、柔らかで
ジューシーな料理が
玄米もふっくらおいしく炊けるじょ~^^v

そうそう、熱の伝わりもじんわりと全体に回るし、保温性
もあるから、火を止めても、じわじわ調理。
しかも、ルク鍋に負けず劣らずのこのルックス☆
このままテーブルにサーブしても全然OK!!

週末は、あたたかいスープ作ってほっこりしよう



※お鍋つながりで、かくれた逸材がもう一つ。
 ひそかに愛用中のもうひとつのお鍋だったりするのは・・・
世界屈指の鋳物ホーローメーカー「ブリコ」と、野田琺瑯が
共同開発したその名も『BRICO』
なかでも、ボンヌファムシリーズがgood!
同じように、蓋の裏にピコットがあるのだ。
しかも、こちらはコストパフォーマンスも
白のボンヌファム・オーバルパンがお気に入り♪






立冬

2006-11-07 12:31:13 | life
ひょ~っ、暦ははやくも「立冬」。

それに合わせるかのように、今朝の天気予報では
今夜からぐっと冷え込むとの予報。。。
はぁ~聞いただけで、寒さ2割増しな気分。

年々越冬がキツイ。
先シーズンはどうしてたっけな?
はて?思い出せず

ホントに寒くなるのは年明けからだけど、
しかも温暖な静岡在住なのにって・・・それでも寒い。

そんな私とは裏腹にバラの蕾がちょっぴりほっこり。
ゆっくり、じんわり、蕾の中にチカラを蓄えて、
花の開くときを間近に控えて、がんばっているなりよ。




おめでとう

2006-11-05 23:55:32 | life
今日はpoohちゃんの披露宴へ

素直でかわいい、もうひとり妹がいるような気持ちになってしまう
大切なお友達の幸せの門出。。。
このときに立ち会うことができて、嬉しかったな。

彼女の白無垢姿を見ただけで、涙ぐむ自分。
(歳のせいか、涙腺がゆるくて仕方が無いこの頃。。。)

お式の直前まで仕事をして、前日までは式の打ち合わせやら
来てくれた人たちのことを気遣って、、、
そんな彼女だから誰からも愛されちゃったりするんだけれど。

とてもあたたかい、良い披露宴だった。

殆んどが初対面の同じテーブルだった皆さんも彼女の人柄を
反映してか、良い方ばかり。
楽しい時間を過ごせた。
そうそう、久々に再会した友達からは嬉しい妊娠報告も♪
今日は、みんなからいっぱい幸せのオーラをもらっちゃった

どうもありがとう。


『 ナチョ・リブレ 覆面の神様 』

2006-11-04 23:04:33 | entertainment
『 ナチョ・リブレ 覆面の神様 』 を観に行った。

これ、実在したメキシコの伝説的レスラーが元のよう、、、
覆面・孤児院・リングとくれば、そうあの「タイガー・マスク」の
原案とも言われているそう。

そして、演じるはあのジャック・ブラック!
さぁ、笑う準備はできてるかな?と思いながら座席に座る。


~あらすじ~(goo映画より)
教会の修道院で育てられたナチョ(ジャック・ブラック)は、問題児が
そのまま大人になったような男。
何をやっても上手くいかない日々を過ごしていた。
ところがある日、偶然目にした「新人ルチャドール(レスラー)求む!」
のチラシが彼の人生を変える…。
マスクを被ろう。そして自分自身を変えるんだ!修道院を救うため、
涙をマスクで隠しリングに挑む。彼は自由の戦士“ナチョ・リブレ”!



まぁ、ストーリにひねりがあるわけでもなく、話は読めるし、
ちょっぴりB級感漂う感じは否めないけど・・・
ジャック・ブラックのおかげで、そこかしこに笑いがあった。

お気に入りは、彼の愛車。
あれは、なんていうんだろう?自転車に毛の生えたような
乗り物。でも、一応エンジンついてるみたいだったしなぁ。
そのエンジンをふかす指までもが面白い☆

それから、「ヤセ」。このキャラも笑えた。彼との特訓は
コレで本当に強くなれるの?と言うものだったけど、なぜか
憎めない二人。
もちろん、勝てるはずもなく、それでもファイトマネーは
貰えるから、せっせと孤児院の子どもたちの食事に充てる。


あと、音楽も合っていたような。
ピンチの時、↓子どもたちと、ちょっぴり想いを寄せるシスターが
あの音楽とともに現れたのは、良かった♪



子どもたちへの思いとか、全然掘り下げてないし、感動!は無かった。

しか~し、ジャック・ブラックのファンは必見。




『 夜をゆく飛行機 』

2006-11-02 01:55:57 | entertainment
 『 夜をゆく飛行機 』 角田光代:著

どうしようもなく、家族は家族--疎ましいけれど憎めない、古ぼけてる
から懐かしい。
変わらないようで変わりゆく、谷島酒店一家六人のアルバム。
直木賞受賞後初の長篇。
~Amazonより~



谷島酒店4姉妹の末っ子・里々子の視点で描かれたお話し。。。

長女・有子はすでに嫁いでいたが、実家にはちょくちょく顔を出す。
周囲の人を苛立たせてしまうところがある無口な次女・寿子(ことこ)は
大学を卒業して、アルバイト生活。
合コンに明け暮れる三女・素子は物干し台をルーフバルコニーと呼ぶ。

どこにでもありそうで、なさそうな、谷島一家。

ときは、1999年。
“恐怖の大魔王が世界を破滅させずにあいかわらずの 毎日が続いていた
 秋から冬にかけて”事件は起こる。

次女・寿子が(ほぼノン・フィクション?な)家族の話し(エッセイ?小説?)
を書き(それは、作中“のっぺりした永遠”とも言われていたけど)、なんと
新人賞を受賞する。
―それから、この家族に訪れる転機。。。

わいわい暮らしていて、毎日がなんとなく流れていたのが、この本の受賞が
きっかけなのか、家族がばらばらになりかける。

長女の離婚、次女の一人暮らし、三女は大学を中退し実家を手伝っている。
さらには、里々子自身も恋をして、今まで知らなかった自分に気づき、変わっ
ていく。


ここには、家族ってこういう~~~どんなに喧嘩しても、離れて暮らして
いても戻れる場所、でも、ちょっとサザエさん一家みたいなところもある。
“だれも年齢を重ねていかないアニメ番組だ。チャンネルを合わせれば
 いつもそこで滑稽な事件が起こり、時間内にそれは解決し、来週もまた
 おなじことが起きる、~中略~
 はじまりも終わりもない永遠のくりかえし。”本文より抜粋

でもそれが、中間みたいな場所へと変わっていく。

気に入ったのが“中間みたいな場所”のくだり。
“私にもそういう場所があればいいと思う。そこにいくとさ、喧嘩別れした
 ボーイフレンドとか、幼稚園のとき仲良かった モモちゃんとか、前うちに
 いたナナとか、そいういの、全部ちゃんといるの。
 それでわいわい話ししてさ、飽きたらこっちに帰ってくる。”
“嫌いなやつらも全部いる。~中略~そんなのも全部いて、だからそこに
 ずっといると、いやになって、でもこっちに戻ってくるとなつかしくなって、
 そんなふうに行き来できる場所”





:::感想:::

いつでも恋しい我が家だけれど、いつでも一番帰りたい場所だけれど・・・
帯にあるように、時にはちょっぴり疎ましいと思うこともあった若かりし日。

でも、疎ましいと思うその何十倍も何万倍も恋しい家族だし、家族がいてくれて
感じた幸せは、本当に本当で・・・なにものにもかえがたい。

だけど、私が中学の頃に、たて続けに祖父母が亡くなって、、、いつか妹や弟も
結婚してこの家を出て行くかもしれない。
そう、そのかたちは、永久不変ではないのだ。

それでも、やっぱり私たちは家族で、心の鎧をまとわなくていいのは、
どうしたって、やっぱりここしかないんだなぁ~と、しみじみ思った。
(私、結婚できないなぁとも思ったりして・・・ )









暖房

2006-11-01 23:37:21 | life
あっ!という間に(本当に)11月に突入。

母のガーベラは元気に咲いてる^^

温暖な静岡とはいえ、山間部の朝夕は結構涼しめ。
日中、市街地に出てきているので、さほど寒さを感じないけど
(なんなら昼間は、車に乗ったら、ちょっと暑いくらい。)
それでも、朝はやっぱり寒い。
そこへきて、冷え性だから手足はひんやりなこの頃。



でも、今日帰宅するとなんとこたつがついてる☆
実は、先月中旬からこたつは出ていて、コードは繋いでない状態。
こたつのお布団だけで、あったかい。
・・・やった!初暖房♪

家でも一番の寒がりの私は、寒いと感じたのならば自分でつければ
いいのだけれど、なんとなくシーズン初は遠慮しちゃう。
が、一回ONになったらこっちのもの。これからはバンバン点けるぞ!


全然ウォームビズ、無理そうな自分。
夏は、冷房苦手だから、エアコンもドライしか使わなかったけど、
やっぱり根菜を温野菜をもりもり食べて、冷え性改善しなくては。






夏の終わりに、花壇の隅っこで咲いていた紫色のちいさな花。
これが、秋になると数珠のような実を。。。(↑右側の写真)
プリプリ、ツヤツヤしていて、すっごく美味しそう~。
(もちろん、食べられない。)
小さい頃、数珠玉と呼んで遊んだけれど、なんて名前かな??
「リュウノヒゲ」の仲間かしら?それとも「ヤブラン」?