芭屋框組(はなや かまちぐみ)

残しておきたい情報や、知っておきたい事

木の基本性質

2009-11-08 11:50:50 | 建具について
木の基本性質を簡単に言えば、乾燥すれば縮み、吸湿すれば膨らむ。
この2つを覚えておけば建具や家具が狂う原因や対処法に役立つ。

下の写真は、薪ストーブの前に段ボールを置き、ストーブの熱で乾燥
していくと、どのように段ボールが変形していくかを捉えた物。

ストーブ側に膨らんでいる。つまり反対面より水分が多い状態


数分後、ストーブ面にほぼ平行。(段ボールの表裏の水分量がほぼ同じ)


さらに数分後、ストーブの熱で乾燥して、縮んだ状態。

家の中でもこれと同じ原理が働くと木が極端に反る。

例えば、直射日光が当たる箇所やファンヒーター等の温風が
直接吹き付けられると、その面が乾燥して縮む。

逆に脱衣場や台所等の湿気の多く発生する場所は、
吸湿して膨らみ、乾燥した時と逆側に反る。

この理屈にのっとり、実際の設計現場での注意点を
見ていきたいと思う。            つづく






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