芭屋框組(はなや かまちぐみ)

残しておきたい情報や、知っておきたい事

ビフォーアフター海外編を見て

2014-01-26 18:42:19 | 心に残った話、出来事
テレビ番組「大改造!!劇的ビフォーアフター」にてフランスで築153年の

マンションリフォーム工事を2週に渡り紹介している。


この番組は、設計士の事を何故か「匠=たくみ」と呼んでいる所や、天井、壁を

大袈裟に壊しぃ~の最後に施主が感激して泣くという演出、番組を観た一般の方に

変な誤解を招かすような気がしてならないので、普段は見ない様にしている。


が、しかし外国の職人技や施工法はめったに見れない事もあり、

ついつい見入ってしまった。

一番意外だったのが、柱、梁などの躯体は木造だった事。床下地の根太の固定法も

大丈夫かいなと思えるものだった。


その大丈夫かいな?の築153年にもなる古いアパートが、5階建てでしかも

各部屋に風呂トイレは勿論のこと、暖炉用に屋上まで煙突がつながっている。

これにより、集合住宅でも普通に薪ストーブが使える憧れの部屋が実現される。

日本ではまだ江戸時代だった事を思えば、かなり驚きだ。


考えてみれば、容易に外観をいじれない石造建築では伝統的にリフォーム技術や

内装の装飾センスが、磨かれて来たんだなぁと改めて考えさせられた。

番組途中に出てきたボートハウスでは、住人自身がセンスの良いリフォームを

実践されており、お洒落な暮らしぶりが展開されまくりだった。


DIY=アメリカと勝手に印象づけていたので、日本のホームセンターよりも

遥かに充実した品揃えと広い店舗が、パリのど真ん中にあるのは全く予想外だったし、

店構えも古い集合住宅の1階~地階にあり、周りの街並みを何も損なっていないのにも

見習うべき点が多い。


ところで、フランスの職人の様子は和気あいあいとして、あまり悪い印象は無かったが、

街中の入り組んだ現場に資材の搬入出している大変さは、見ているだけで

ぞっとしてしまった。(昼飯に皆パンしかを食べていなくて、力仕事の割には質素な

食事の感じがした)

番組は、更に何週か海外編を続けるようである。