悲しい出来事がありました
亀さんたちが死んでしまったのです
人の気配を感じると
必ずぬぅお~っと首を伸ばし 私達を見つめてくれた八つぁん
↓

八つぁんの目線の先には姫がいます
カメラの方には向いてくれないんです
人を見ると「餌をくれ~!」と体を反らせ(反ってないかな?)
いっつもひっくり返っていた五郎ちゃん
2匹はすっかり私達の家族でした
それなのに あヽそれなのに…
曇りの日が続いていたので
「ずっと 甲羅干しをさせてあげてないなぁ」と思っていたら
今日は朝からいい天気!
早速ベランダに出してあげました
「ちゃんと甲羅を干すのよ!干さないと病気になるよ!」と声をかけ
家事にいそしんでいました
1時間ほど経って 亀さんの水槽を見た時
お亡くなりになられていました

水はお湯となり 石は熱く…
死因はたぶん
『 熱 中 症 』
子ども達に何と言えばいいのだろう?
私の不注意で殺してしまったようなものではないか!
なぜもっと早く 室内にいれてあげなかったんだろう?
自分を責めました
姫の泣く姿が眼に浮かびます
若は「お母さんのバカ!」って怒るんじゃないだろうか?
どうしよう どうしよう
2匹の可愛かった姿が ぽわ~んぽわ~んと浮かびます
3時過ぎに姫が帰宅
「大変なことが起きたのよ…亀がね 死んじゃったの 2匹とも
ごめんね お母さんがね……」
とにかく 謝りました
しかし 意外とあっさりと受け入れてくれて
死んだ亀を手に取り
「本当に死んじゃったんだ」と言いながら
ただ じ~っと見ていました
姫がお絵描き教室に行った後
若が帰って来ました
「大変なことが起きたのよ…亀がね 死んじゃったの 2匹とも
ごめんね お母さんがね……」
同じ様に謝りました
若:「今どこにいるの?」
母:「ベランダの植木鉢の陰に 紙に包んで置いてあるよ 見る?」
若:「いや いい
」
そう言って自分の部屋に入りました
キッチンから子ども部屋にいる若に話しかけると
返事はするものの なんだか鼻をすすっているような音が聞こえます
「?」と思い 子ども部屋へ行き
「亀さんたち可愛かったもんね 別れは辛いよね?」と
若の背中に声をかけると
肩を震わせ泣き出しました
「ごめんね ごめんごめん でもね 生き物はいつかは死ぬんだよ
これからの人生は もっともっと辛い別れがあるんだよ」
そう言いながら 私も泣いていました
亀に死なれたことよりも 息子を悲しませてしまったことに涙が出ました
椅子に座って両肘を両膝につき 両手で顔を覆うように泣いている若
怒られて泣く姿は嫌というほど見ているけれど
悲しんで泣く姿を見るのは初めてです
「今度亀を飼う時は ライトを買ってそれで甲羅干しさせるんだ!」
うううううううっっ(嗚咽)
「図工の時間に××××(←意味不明)を作ったんだよぉ!
亀たちに見せてやろうと思っていたのに 台無しじゃないか!」
うううううううっっ(嗚咽)
顔をぐしょぐしょにさせ泣いていました
ティッシュのクズが顔にくっついていました
でも 塾の時間が迫っていたので
顔を洗って 出かけて行きました
「大丈夫?気持ち切り替えられる?」と聞くと
「うん。」と言って…
夕方 姫と一緒に 亀さんたちのお墓を作ってあげました
そこは うちで飼っていた生き物が死ぬと必ず埋めに行く所なので
亀さんたちもきっと寂しくないはずです
塾から帰ってきた若は
意外と元気になっていました
姫が若に言いました
「お母さんが寂しかったら何か飼ってもいいって言ってたよ!
ねぇお兄ちゃん!セキセイインコはどう?」
まったく なんて現金な娘なのでしょうか!
すると若が本棚から図鑑を持ってやって来ました
「俺は何がいいかな~!陸亀かな~?」
母:「亀はもう嫌よ!サルモネラ菌持ってるしっ
」
若:「じゃあさ!ヤドカリでいいよ!」
姫:「え~っ!ヤドカリ?イセエビがいいなぁ~」
母:「無理だってば!」
しかし その後 若がしみじみ言っていました
「お母さん 金魚が死んでもこんなに悲しくなかったけど
亀はさぁ 表情があったからねぇ 可愛かったな~」
そして 歌を歌っていました(song by 若)

と~って~も大事にしてたのに~♪
と~って~も大事にしてたのに~♪
と~って~も大事にしてたのに~♪
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「クライネットをこわしちゃった♪」の1フレーズをリフレイン…
ちょっと!ちょっと!心が痛むじゃないのよ~
でも…
笑っちゃった!