花々楽しい日

布合わせを楽しみながら キュートで物語のある布小物を作っています

あの頃の未来にいる

2018-04-18 | 読書記録

合唱と読書メインの日々なのでなかなかハンドメイド記事が更新できませんが
生存報告的に読後エッセーをUPしておきます

 

 

星新一さんのショートショートを読んだのは40年ぶりだろうか
中学生の頃友達に勧められて読んだ「ボッコちゃん」が面白くて
次から次へと漁る様に読んでいた
制服のブレザーの右のポケットには
いつも星新一さんの文庫本が入っていた
私は今、あの頃の未来に生きている

あの頃の未来の目安はまず西暦2000年だった
まだまだ先の話、中学生だった私が35歳を越えているなんて
まさに未来だ
その頃は結婚して子どももいるだろうと思っていた

そして今は2018年
確かに結婚はしているし、子どももいるし、
(私が子どもの頃一番恐れていた)「母の死」も経験している
が、手芸作家として本に載ったことや、
あんな運動音痴だった私が10km以上走っていたことや、
オーケストラと歌うために日々練習をしていることなんて、
私の未来予想図には全く記載されていなかった

星新一さんの描く未来はもっともっと先の未来ではあるにしても、
40年前と比べると今はあらゆることが進化(変化)している
手のひらサイズの四角く平たいものの中に時計やカメラやコンピューターや
万歩計やレコーダーやラジオや電卓や辞書や…電話まで入ってるなんて!
これぞ未来の逸品ではないだろうか

昭和期に書かれた星新一さんの作品からすると
平成末期を生きている私の今は、
「あの頃の未来」なのだ
そう思いながら読むと
ちょっとした答え合わせをしている様で
すごく楽しかった

そして、時を越えた今読んでも
星新一さんのショートショートはとても革新的で皮肉たっぷりで
次の未来に思いを馳せてしまうものであった

 

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