線翔庵日記



おまつり、民謡、三絃、名水、温泉、酒、そして音楽のこと…日々感じたことを綴ります。

北国街道田中宿界隈

2011年11月23日 17時12分44秒 | 歴史
今日は東御市をふらついた。

東御市を通過する北国街道では、海野宿がよく知られている。更に江戸寄り、現在のしなの鉄道田中駅前に広がる付近がかつての田中宿だ。行ってみたかったのが「石造仁王像」だ。狭い道をうろつくと、すぐ分かった。

薬師堂境内にあった。


普通、寺の前にある仁王門に木造の像が置かれることが多いと思うが、ここは石造で珍しい。しかも雨ざらし。特徴的なのは彩色が施されている点だ。


まず、こちらが「阿形」像。


そして。こちらが「吽形」像。


解説によると、江戸時代、信州生まれの力士・雷電為右衛門の母が願をかけたとうことで知られている。

地元の《田中小唄》には、
♪お相撲さんなら田中の町の 石の仁王さん抱いてみな
という歌詞がある。田中の人々には、よく知られている仁王像のようだ。

ちなみに同じ境内には、結構なケヤキがあった。

これはノーマークだったので、結構感動した!



ついで常田地区にある「剣持道祖神」だ。場所は常田公民館のすぐ近くだ。

やはり赤く塗られているのが目を引く。

ところで、何で「剣持」なのだろうか。

よく見ると、男神が手に剣を持っているのだ。これがなかなか珍しいのだ。道祖神は「子孫繁栄」の神として知られる。よく見ると男神の持つ剣が、女神の裾のヒダに向けられている。
いわゆる民間信仰における「感染呪術(かまけわざ)」を象徴的に表したものだろう。

それにしても道祖神にしては、ちょっと顔が怖いな…(笑)
コメント
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