線翔庵日記



おまつり、民謡、三絃、名水、温泉、酒、そして音楽のこと…日々感じたことを綴ります。

とん汁 たちばな

2013年09月23日 23時15分08秒 | 食べ物
 新潟県妙高市と名を変えた旧新井市は、信州人からすると、海水浴に向かい、あともう少しで海だ!というような位置にあるイメージだ。現在は場所をバイパスとして妙高山の方へ移動した「国道18号線」も、今となっては懐かしいような通りになってしまった。

 そんな旧国道18号線沿いにある「たちばな」は、とん汁で知られたところだ。


 老舗の食堂であるが、名物とん汁は結構昔から知られてきた。今回、初めて立ち寄ってみた。



 しかし…上越市に住んでいた自分であったが、実はよく知らなかった。ところが以前勤務していた職場で、かつて上越に暮らしていた方からの情報として知ってしまったのである。とにかくおいしいとん汁で、テイクアウトも受け付けてくれるという。機会があったら行ってみたいな…と思っていた。


 お願いすると、新品のタッパに入れてくれる。しかし…何ともダイナミックだ。かなりのボリューム。

 お味は…大変おいしいとん汁だ。具はシンプルで、豆腐、玉ねぎ、豚肉だけだ。しかし、何か秘伝があるのだろうか?自然な甘みがある(…というか甘みが強いくらい)。

 自分が立ち寄ったのは15:30頃であったが、何人か定食を食べておられた。やはり人気だな。



 旧新井市は、上越市と隣接している。旧国道18号線は、自分はあまり通らなくなっていたが、おそらくバイパスを通るのだろう。しかし、再来年開業予定の北陸新幹線の新駅が、妙高市寄りの上越市脇野田にできる。

 
 駅名は「上越妙高駅」というそうだ。これこそ旧国道18号線沿い、JR信越本線脇野田駅の裏手に建設中。ここを利用する人々も、再び旧国道を利用するかも?そして「とんたち」(…と地元の方は呼ぶそうだ)に寄る機会も増えそうだ。

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企画展「高田瞽女最後の親方・杉本キクイ」

2013年09月22日 17時26分54秒 | 民謡
 今日は新潟県上越市の市立総合博物館で行われている企画展「高田瞽女最後の親方・杉本キクイ」を見に行ってきた。今年は没後30年になるということで、それを記念し、企画展が開催されたのだ。


 杉本キクイは明治31年、現在の上越市東中島で生まれる。6歳で麻疹により失明(その時は医師による誤診であったという)し、高田瞽女杉本家の養女となる。厳しい唄と三味線の稽古を受け、各地を廻る旅に明け暮れる生活になる。
 杉本家を継いだキクイは養女シズ、手引きの難波コトミとともに、最後の高田瞽女の家を守り通したということで知られ、昭和45年には「記録作成等を講ずべき無形文化財」選択となり、昭和48年に黄綬褒章を受章となる。

 展示はなかなかよかった。数多くの写真や資料が興味深い。高田瞽女は各地に出かけて行ったが、信州も上田や小諸、佐久まで来ていたそうだ。また、高田瞽女は弁財天を信仰する「妙音講」で知られるが、信州への旅の途中には、現在の信濃町の野尻湖では「弁天島」に向かって参拝するという件が何とも印象的であった。

 またキクイが縫ったという撥袋や80歳のときに縫った雑巾まで展示されていた。細かい縫目を見て、苦労と律義さを勝手に想像した。また、キクイが使っていた「褄折笠」が展示されていたが、何でも古くなってしまった笠の代わりに、ある瞽女宿の主人から贈られたものだという。それを「笠が傷まないように」と笠の上にビニールを被せて使っていたそうだ。こんなところにも慎ましやかさを感じてしまった。

 いろいろ見て回ったが、館内には瞽女唄がBGMとして流れていた。自分が上越市に住んでいた頃、市が発売した5枚組の「瞽女唄」CDを買ったのが初めてだったが、今回はCD付の博物館発行の冊子を買ってみた。


 また、記録映画「瞽女さんの唄が聞こえる」というDVDも思わず購入。


 民謡や邦楽に多大な影響を与えた瞽女唄。また、しばらくその音源を聴き続ける日々になりそうだ。


 
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台風18号

2013年09月16日 22時31分52秒 | 日々雑感
いや…ひどい台風だった。9月15日から16日にかけて日本中をおそったといえる「台風18号」。敬老の日である16日の朝、愛知県豊橋市に上陸した!というニュースで目が開いた。

その後、珍しく長野県飯田市に移動し、さらに山梨県の方へ動いていったようだ。

帰省して上田にいたのだが、寡雨地域である塩田平もすごい雨だった。風はあまり吹かなかったが、とにかく雨がすごかった。

お昼頃、買い物に出たのだが、普段あまり水量のない川が、こんなになっていた。


まさに濁流。


あたりを消防の分団の車が行ったり来たりしている。決壊したら困るな…といった様子であった。




しかし午後になって、台風もそれれば、だんだん青空にもなってきた。しかし。雨がもたらした大量の水はどうするのだろ?

しかし、ニュース画像を見ると、京都・嵐山の渡月橋や福知山市の様子を写していたが、かなり大変だ。


自然にはかなわないが、何ともコワイなあ…。


 
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越後・頸城の祭りは雨・雨・雨

2013年09月13日 22時24分39秒 | おまつり
今年は、新潟県糸魚川市の祭りへ結構出かけた!いわゆる頸城の地だ。フォッサマグナで知られる糸魚川は、日本の東西を分ける要の地でもあり、諏訪大社の祭神・タケミナカタノミコトを諏訪の地へ追いやった、出雲のオオクニヌシノミコト、そしてヌナガワヒメの求婚神話など、歴史は古そうだ。それと関係あるかは分からないが、舞楽が残され、民俗芸能として伝承されている。

今年は気合い入れて、3ヶ所の祭りへ行った。舞楽のある祭りで、一の宮天津神社舞楽、能生白山神社舞楽、根知山寺の祭り。

しかーし!見事に雨!


まず4月11日の、一の宮天津神社の春祭りの2日目。

小雨でまったものの、やはり雨が降り出す。楽人さんも「2日目は天気によって順番が変わることがあるけれど、「陵王」は必ずやるんだ」と言われていた。しかし「納曽利」で大雨。そして、結局ここで中止となってしまった。

続いて4月24日の、能生白山神社の春祭り。この日は、お上りの行列が出る頃に小雨が降り出した。1日、ふったりやんだりであった。午後から始まる舞楽も、結構雨が落ちてきた。

これは「泰平楽」。稚児は屋根のある舞台だが、バックに写っているように参拝客はずぶぬれ。


そして、根知山寺の祭りは8月31日~9月1日。今回は「日本民俗音楽学会」の糸魚川大会でもあった。しかし、折からの台風の影響で、予報通りの雨。

これは宵祭の「鯛つり舞」。ここも屋根があるので舞手は大丈夫だが、観客はびしょぬれ。翌日の本祭りまで、とにかく雨・雨・雨。

自然には勝てないものの、せっかく出かけたのに雨に降られると、テンション下がる~!おまけに写真撮っても、どうしても傘が写ってしまうので、なかなかいいアングルにならないな…。

昔から、自分は伝説的な雨男だが、こうも降られると、テンション超低すぎ~(涙)
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寿命餅

2013年09月10日 22時21分58秒 | 日々雑感
 ここのところ、松本市内のスーパーやコンビニで「寿命餅」を見かける。

 松本市には何年か住むが、今年初めて気がついた。そして、このパッケージをよく見ると、多賀神社祭と書いてある。
 よくよく調べたら、今住んでいる寮に割合近くにある多賀神社の秋祭りに合わせて頒布されるものだった。

 毎年9月10~11日に開催されるのだという。寮のおばちゃんに聞いてみたら、「お多賀様の祭りだよ」と教えてくれた。
 そんなことを知らずに、多賀神社裏手の堤防沿いの道を運転していたら、何だか混雑している。そして堤防のところに流れる田川の小さな河川敷で、花火師さんが打ち上げているではないか!まさしく、花火の下を運転していたのだ。

 途中で、自動車の上にボコっという音がする。未確認だが、おそらく花火の燃えかす?らしい。それにしても、松本市民は分かっていて、周囲から歩きながら多賀神社へ向かっていく姿がある。やはり祭りはテンションがあがるね。


 時間も遅くなってしまったので、神社まで行くのはあきらめて、寮へ戻って「寿命餅」を食べてみた。延命長寿を祈る縁起のいい餅だ。伊勢の赤福を少し大きめにしたような、こしあんのあんころ餅だ。





…しかし、よ~く見ると…製造元は「山崎製パン」だった~(笑)


 
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