線翔庵日記



おまつり、民謡、三絃、名水、温泉、酒、そして音楽のこと…日々感じたことを綴ります。

旧中条村散策

2023年10月25日 18時58分58秒 | 日々雑感

現在、長野市に合併となった旧中条村。おやきなどで知られる、いわゆる西山地方である。

行ってみたかったのは《十万石盆踊り》などで知られる伊折地区。そして唄に出てくる大姥山と呼ばれた虫倉山などを見ておきたかったからだ。

中条といえば、道の駅だけは行ったことがあった。

そして虫倉山はどれかな?と土地の方に聞くと、山頂がポコッと出ているお山だとのこと。

「伊折はどこですか?」と聞くと、やはり虫倉山中腹とのこと。「棚田の写真ですか?」と逆に聞かれたのだが、当該地域の棚田は有名だったことを後で知った。

 

さてナビに従って進んでみる。

よく聞く「やきもち家」も中条だったのか…と再認識。温泉もあったかな?

それにしてもかなりの山中だ。

こんな感じ。

そして虫倉山が目の前に迫ってくる!

ここには大姥伝説がある。いわゆる山姥だが、その銅像があった。

何だか高貴なお姫様みたい。

さて、当地の《伊折甚句》に広福寺という寺名が出てくる。信濃三十三観音31番札所の広福寺のことで、伊折地区にある。そこを目指してみる。

 

ここだ!

観音堂1つがあるだけだが、その場所がかなりの傾斜地だ。

 

境内には、古そうな石仏とともに「伊折学校発祥の地」という碑があった。

その後、御山里小学校となった。ちなみに今まで読めなかったのだが、御山里は「みやまさ」と読む。

それにしても周辺はこんな感じ。

運転するも、ヒヤッとするところがあった…(笑)

虫倉山には子育ての神様として虫倉神社が広く信仰を集めていたという。

虫倉山はかつて松代藩の領地で、虫倉神社は特に松代藩真田家の尊崇が厚く、第8代藩主幸貫は、定紋の幕、祭礼幟、鳥居を寄進したという。

なるほど、こういうつながりがあったから、山中の伊折の地に《十万石盆踊り唄》や《伊折甚句》のような小粋な唄が残ったのだな。《十万石盆踊り唄》の古い録音には三味線も入っているし、松代藩の文化を残したのか…と改めて感じられた。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋山郷を訪ねて③

2023年10月16日 18時27分19秒 | 日々雑感

秋山郷の秘湯の1つ小赤沢温泉を出てから、続いては秋山郷総合センター「とねんぼ」へ寄ってみる。

中には民俗資料室があった。

これだけでは想像すらできない厳しい暮らしがあったのだろうな…などと思いながら見学。

さて、とねんぼの横には苗場神社と十二神社があったので寄ってみる。

鳥居をくぐった正面にあるのが苗場神社。秋山郷のシンボル苗場山の麓にある苗場神社は苗場大明神を祀る。「苗場」は「神の苗代」ということで、農耕の神様なのだそうだ。

参道右側に十二神社がある。

当地域では山の神を十二様と呼んでいるようだ。

秋山の《熊曳き唄》という民謡には

〽︎アー苗場山頂で 熊獲ったぞ ヨーイトナヨーイトナ

〽︎アー十二様のおかげで 熊獲ったぞ ヨーイトナヨーイトナ

という歌詞がある。んん~この地のことなのだ~という実感!

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋山郷を訪ねて②

2023年10月15日 12時33分40秒 | 日々雑感

人生初めての秋山郷散策。

越後秋山の大赤沢集落を過ぎると、長野県栄村だ。

話には聞いていたが、ストレートに長野県から行かれないエリア。

印象としては越後秋山もかなりの秘境だなという感じ。後で調べると新潟側では6集落あるそうな。

そして大赤沢を過ぎると信濃秋山最初の小赤沢になる。

ここで行っておきたかったのが小赤沢温泉「楽養館」だ。

山々に囲まれた中ではあるが、しゃれた外観。

日帰り入浴のみであるが食事ができる。冬季間はお休みとのこと。

お湯が湧出口では透明であるが浴槽内に注がれると赤褐色になる。

さっそく入浴。赤褐色のお湯で浴槽の底が見えない(笑)どのくらいの深さがあるんだろ…と足をそろりそろりと入れてみる。

泉質は「含鉄(Ⅱ)-ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉(高張性中性高温泉)」とある。鉄分を含むしょっぱい温泉だ。浴槽内の泉温は案外ぬるめに感じる。しかし、塩化物温泉の特徴である保温性が発揮!温まり方がちがうな。ポカポカしてくる。浴槽内の底にはじゃりじゃりするので見てみると、いかにも塩分が結晶しました!という感じのものがあって、本物らしさを感じさせらる。手ぬぐいはお約束通り、うっすらと褐色に染まる。

土曜日とはいえ遠いところだから空いているかな?と思ったら5~6人の先客があった。しかし、ここは来たくなる温泉だと感じた。

 

浴後、周囲の山の名前をお聞きしてみると、温泉の目の前が鳥甲山だった。苗場山は?とお聞きすると、麓のためここからは見えないということが分かった。

 

秋山らしい、いい雰囲気の温泉だった。ここは再訪したいな。

温泉を出ると、鳥甲山バックに小赤沢の集落が何ともいい景色だった。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋山郷を訪ねて①

2023年10月14日 15時39分10秒 | 日々雑感

いつか行ってみたいと思っていた秋山郷。長野県民のわりに一度も行ったことがなかった…。

今日、急に思い立って出かけてみた。

上田からは信濃秋山の入口の小赤沢まで約2時間30分。んん~近くはないな。

とりあえず新潟県へ出た津南町まで行く。コレが遠い。約2時間なのだ。

昼食を津南町でとってよし秋山へ。

津南町大割野という信号から山手に進んでいく。

最初は中津川沿いのだらだらとした丘陵に沿って進んでいく。

だんだん「秋山郷」の文字が見えてくる。

結東(けっとう)の不動尊の文字が見える。ここは…まだ越後秋山だ!

ようやく前倉橋。

う~ん遠いね(笑)

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする