goo blog サービス終了のお知らせ 

線翔庵日記



おまつり、民謡、三絃、名水、温泉、酒、そして音楽のこと…日々感じたことを綴ります。

2013 根知山寺の延年~本宮

2013年09月01日 21時59分23秒 | おまつり
夕べの宵宮は雨であったが、本宮もどうやら雨。行列はどうなるか心配しつつ、今日は出発する金剛院へ行く。
寺の前でまず「くるいの舞」が踊られる。


そして獅子や肩車をされた稚児、踊大将等、まつりに関わる方々すべてが行列をくむ。


やがて金剛院を出た稚児行列は、途中の観音堂で神輿と合流する。ここらに神仏混淆の名残が濃厚。

そして山寺の地区内をゆっくりと行道する。


日吉神社に来ると、まずトチの木の脇の鳥居付近で、もう一度「くるい」だ。


そして、神社境内へ入ると、神輿はスピードアップしながら境内をまわる。途中では、ここのところ中断していいた「けんか神輿」をしながら、境内は大盛り上がり。


やがて舞台上では、修祓の後、3回目の「くるいの舞」を舞う。


いよいよ本宮での舞が始まる。
まず「おててこ舞」だ。

風流な雰囲気の装束で、大変麗しい感じさえする。これが中世歌謡の雰囲気を残す貴重な踊りだ。

続いて、可愛らしい「鏡の舞」となる。


その後は「花の舞」だ。

これは確かに舞楽の雰囲気を残している。

そして青年による「弓の舞」。

狩衣姿で凛々しい雰囲気。

そして「鉾の舞」だ。

これは舞楽の「振鉾」を彷彿とさせるが4人舞。しかも舞の最初ではない。なぜだろう?

続いて「種まきの舞」。



農耕への祈りの舞だ。滑稽なしぐさは観客から笑いを誘う。

そして「しめの舞」。

これは一人前だが、ダイナミックな舞振りである。

そして「万才」。


江戸太神楽系の演目で、各人のせりふをしっかり覚えなければならない。しかし笑顔いっぱいで、清々しい演目であった。

そして「獅子舞」。

才蔵と獅子によるもので、おそらく飛騨や越中にある「金蔵獅子」のようだ。夕べは「太神楽系」、本日の方は別なルートで取り込まれたもで、一見同じ獅子ではあるが、芸態は全くちがう。

こうして芸能の一切が終わると、列が再び下っていくのである。5:00頃、今年も無事にお祭りが終わった。今回は日本民俗音楽学会糸魚川大会もあり、しかも土日であったたので賑わったが、何しろ大雨であった。しかし、これだけの芸能を維持してきた人々のことを考えると、雨などとは小さいことだ。


2013 根知山寺の延年~宵宮

2013年08月31日 21時56分58秒 | おまつり
久しぶりに新潟県糸魚川市根知山寺の延年に出かけてきた。今回は日本民俗音楽学会の研究大会が糸魚川大会であり、その芸能参観のメニューでもあった。

さて…何年ぶりだろう。これで3回目となるが、豊富な内容の祭りでとても面白い芸能だ。「延年」とはもともと言ってなかったのだが、日本らしい発想の「芸能大会」といった感じである。

8月31日の晩、8:30頃から神事とともに芸能が始まる。

まず「悪魔払い」。

いわゆる獅子舞だが、神楽芸らしい舞。一人立ちで勇壮に舞う。

続いて「さんばの舞」。

能でもお馴染み、三番叟の舞である。なかなか優雅な舞いだ。

次は「とびらの舞」。

天岩屋戸伝説のタヂカラオノミコトが岩屋を開け、アマテラスオオミカミを導き出す場面。

続いて「てんとの舞」。

赤い装束の稚児舞。「てんと」とはお天道様のことだそうだ。

その次は「狩護」の舞。

烏帽子の印象的な2人の舞。弓を持って舞う演目。

次は「魔法切り」。
幣と太刀を持ち替えて舞う。

続いて「えまき」。

三宝をもって紙をまく。これが後の鯛釣りの舞の鯛の餌をまくのだという。

その後は「盆の舞」。

アクロバティックな舞は、人気の演目。

最後は「鯛つり舞」。

恵比須の舞。観客のもつ鯛を釣り上げる。これも人気の舞だ。


さて時刻は10:00を過ぎる。楽しい神楽系の演目の多い芸能はここまでだ。
この後は「盆踊り」だ。「ヨーホイ」と「甚句」の2曲である。


先ほどの舞台の上で歌われ、その周りを踊り子が踊る。


楽しいお父さんに「まあ、入れ!」と誘われ、見よう見まねで踊ってみる。ところが…「ヨーホイ」は難しい。次の「甚句」は、まあまあ踊れたかな?地元の浴衣姿の踊り手さんから、「根知谷の出身?」と聞かれた。長野からですと答えると、なぜかビックリされる。

こうして楽しい「宵宮」が終わるのである。

木曽福島~水無神社例大祭

2013年07月23日 20時20分50秒 | おまつり
毎年7月22~23日は、「みこしまくり」で知られる木曽福島の水無神社例大祭。なかなか行く機会がなかったが、今年はじめて2日目の23日の午後に出かけてきた。

木曽福島は、木曽川沿いに開けた中山道の宿場町だ。


水無(すいむ)神社は、福島市街地から山手に入った場所にある。


1日目は神社から白木の神輿が出発し、町内の御旅所まで渡御される。2日目は、御旅所からまた別ルートで、町内隈無く担がれる。


この神輿が担がれるときは、笛と太鼓の囃子に乗って、当地域の祝い唄《高い山》が延々と歌われる。

♪高い山から 谷底みればノーイソレ
 瓜や茄子の 花盛り ハーリワヨーイヨーイヨイ


そして、通常「ワッショイ!ワッショイ!」とか「ソイヤ!ソイヤ!」と掛けられる声も、この祭りでは、

ソースケ!コースケ!

である。これは「惣助」「幸助」。この名前は、飛騨の水無(みなし)神社付近で起こった戦乱に巻き込まれそうになった、木曽から出稼ぎに来ていた2人だそうな。戦乱の渦中にあって、木曽へ遷座しようと神輿を仕立てて、運び出すのである。すると追っ手に迫られ、押し合いになったが、その神輿が肩からはずれ、木曽の地へ落ちていった。そして無事に福島の地へ、お遷ししたのだそうな。

その惣助と幸助の偉業をたたえ、「ソースケ!コースケ!」とかけ声をかけ、神輿を転がすようになった。その転がすことを「まくる」という。

行列は天狗面の猿田彦が辻々でシメを切りながら進んでいく。




ご祝儀のお宅の前では、威勢よく「ソースケ!コースケ!」と神輿が担がれる。

やがて2日目の夕刻、福島の関所付近で「だんぢり」と呼ばれる屋台と合流する。

ここでは三味線、笛、鳴り物でにぎやかにお囃子が奏される。そんな優雅な屋台と、勇壮な神輿とのコントラストもよい。


そして福島トンネルの出たあたりから、いよいよ「みこしまくり」が始まる。


金具が外され、水で洗われた神輿は、荒々しく転がされる。上に乗る人が勇ましく「ソースケ!コースケ!」と雄叫びをあげる。すると、ドスン!といいながら、神輿を「まくる」のだ。

やがて町内へ進んでいくと、神輿の屋根がはずれ、飾りがとれ…だんだん形がしぼんでいく。




そして、御旅所まで行き、一休み。

その間、町内の広小路あたりではイベントもある。地元の「正調木曽踊保存会」による「木曽踊り」と「木曽甚句」が踊られる。生唄によるもので、木曽らしい大変すばらしい雰囲気。自分も思わず、踊りの輪に加わってしまった。


そして夜8:00を過ぎた頃から、八沢地区から「みこしまくり」が再開。




見学客で大いに賑わう。何とも荒っぽい感じだが、白木の神輿もだんだんぼろぼろになっていく。最終的には、神輿の一番上の擬宝珠が壊れたところで終わりなのだそうだ。

そして、最後は水無神社へ戻って終わるそうだ。自分はそこまではいなかったが、2日に渡る大祭はにぎやかに終わる。


何とも木曽らしい木の臭いのする町、きれいな水の流れる町で、楽しい祭りが終わった。

坂城の太神楽

2013年06月22日 22時52分29秒 | おまつり
ここのところ、自宅に帰ると、地元ケーブルビジョンの番組で、上田市のお隣り・埴科郡坂城町の太神楽の様子をやってる!

坂城は北信地方であり、伊勢から派生し尾張派となった太神楽が江戸へ進出したものが、信州あたりでさかんに取り込まれていったようだ。上田も多いし、坂城町にも多く残されている。

坂城町教育委員会からは「太神楽さかき」といった書籍も出されており、大事にされている。


自分は、南日名の太神楽を見たことがあるが、そんな様子もテレビでやっていた。他の地区も紹介されており、なかなか熱心だなーと感じさせる。

ただ…こういう芸能の出る祭りが、一体いつ開催されるのかという情報を得ることが難しい。気付いたら終わってた…ということも多いのだ。アンテナ高くして、できるだけ見に行きたいものだ。

 

駒ヶ岳神社太々神楽2013

2013年05月03日 22時55分52秒 | おまつり
何年ぶりだろう。2回目の訪問となる木曽郡上松町徳原の駒ヶ岳神社の太々神楽へ出かけた。毎年5月3日の例祭に舞われてきた。国選択無形民俗文化財である。

時刻は9:00a.m.からとのこと。松本を6:00a.m.前に出発する。休日の朝の国道は割合空いていたので、8:00a.m.には着いてしまった。駒ヶ岳方面を見渡すと雪をいただき、神秘的な感じ。


さて神社までは山道だ。近いような険しいような道を進むと見えてきた。ああ…ここだ!という感じ。
時刻は9:00a.m.からだが、まず修祓と湯立神楽が行われる。そして9:50a.m. 頃から神楽が始まった。

まず「岩戸開舞」

鉾を振るもので4人の神司によって舞われる。

続いて「御神入舞」

白衣の神司1人の舞。榊を恭しく捧げながら舞う。

それから「病気平癒幸神舞」
4人舞。なかなか優雅に舞う。扇を持つ。

続いて「神代御弓舞」

文字通り、弓矢を持ち、矢をつがえたり、弦を鳴らしたりする。

その後は「陰陽津賀井舞」

2人舞。扇を持って優雅に舞う。

本日は、その後に「六神行事」であった。

6人舞。手には笹束を持って舞う。入れ替わりのある最後の部分が特徴であるという。

ここで時刻は11:40a.m.aとなり、1時間の昼食時間となった。一休み。


時刻正確に始まる。後半は人気の「四神五辺拝」

4人の鼻高面による激しい舞。「返拝」とは地面を踏みしめ、悪魔を調伏する「反閇」のこと。

そして高く跳ぶ。

こんなところに修験系の芸能の匂いを感じる。

その後は「大宝舞」。

弓を持った曽儀と、杵を持った大宝の2人舞。問答がある。

そして止雨武多井舞。

文字通り、晴天を祈る舞である。扇を2本持つ。

最後に、人気の「三剣舞」

白装束に鉢巻き、たすきで登場。まず笹束で舞う。その後、太刀を抜いて舞う。

バランスよく1人が2人の持つ太刀の間を跳んでくぐり抜ける。勇壮な舞だ。
最後には、「だんばらい」という2本の太刀の舞がある。


全部で13座の神楽ではあるが、順番も変わったり、全演目を演じないこともあるようだ。



しかし、ファンが多いこの神楽は、見応えがある。場所は行きにくい場所ではあるが、そんな山中に脈々と伝えられた神楽が、厳格に一子相伝で残されたのであろう。

ゴールデンウィークの中の5月3日。地元の人々で賑わっていた。前回のときは、神楽の舞われる拝殿内に重箱を持ち込んで、神楽を見ながら食事する光景があり、自分も見ず知らずの方に、ご馳走になった記憶がある。しかし今年行ってみると、拝殿内はカメラマンだらけ。それも何年も通っている感じの人がたくさん。自分も「カメラマン」といえばカメラマンなのだが…数年で、祭りの場の光景も変わってしまっていたかも。