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線翔庵日記



おまつり、民謡、三絃、名水、温泉、酒、そして音楽のこと…日々感じたことを綴ります。

清泰寺馬頭観音像

2015年02月20日 18時00分02秒 | 歴史
 先日、山梨をふらついたときに、北杜市白州町を通りかかった。ふっとカヤの大木が目に入り、たまたま寄ったのが白州町花水の曹洞宗霊長山清泰寺に寄った。
 有名なのは参道入り口にあるカヤの大木。

 何も、予備知識のないまま、境内を散策した。すると、何ともきれいな馬頭観音の石像が目に入った。

 これは、石造としては秀逸だ。看板によると町の文化財なのだそうだ。

 何ともいい表情だ。地方の石像は素朴なものが多いが、これは何ともいい表情だ。解説は特になかったが、非常に緻密な掘りのような気がする。あまりのきれいさに、ふと高遠の石工・守屋貞次を思い出す。貞次といえば、須玉町の海岸寺の石仏が有名だが、この馬頭観音もいい。

 今回は何も知らずに立ち寄ったお寺で、何だか感動した石仏との出会いだった。


 

やわたのはちまんさま

2015年01月12日 22時31分29秒 | 歴史
 千曲市八幡の武水別神社にプチ初詣。正月は混むのだろうが、少し落ち着いた今日、出かけてみた。上田市からもここへはお詣りする人は多い。自分も昔から結構参詣してきた。

 やはり、あまり参拝客は多くはないが、それでもぼちぼちと訪れている。だるまを頒布する仮設所もまだあった。

 割合暖かい日。お詣りしている最中に、屋根の雪が解けて落ちてきた。

 さて、社務所をのぞく。何だかカッコいいお守りを見かけた。

 「仕事守」と書かれたものは、何だか心惹かれた。ついぞ!いただいてきた。
 仕事がんばろ!

 さてさて、はちまんさまといえば「うずらもち」だ。

 やはり、こういうのは買いたくなる。

 昔から変わらない形、つつみ方…そしてお餅!

 これで今年もいい年になりそうだ。


 

雑司が谷鬼子母神

2014年12月14日 22時11分27秒 | 歴史
 先日、東京へ行ったとき、雑司が谷の鬼子母神にお参りした。池袋から地下鉄・副都心線に乗って1駅。東京音楽大学のすぐ近くにある。本尊は室町時代、雑司の役にあった柳下若挟守の家臣、山村丹右衛門が清土辺りより掘りだし、星の井あたりで像を清め、東陽坊という寺に納めたものだという。

 境内に入ると、まず大きなイチョウの古木が目に入る。

 なかなか、いいイチョウだ。時期的に落葉してしまっていたが、いつか葉の茂ったときに来てみたい!

 さて本堂。

 なかなか落ち着いた、いい雰囲気だ。

 そして、ここで忘れられないのが、境内の「上川口屋」。

 創業は1781年。江戸時代といえば日本最古の駄菓子屋ということであるようだ。この雰囲気は、自分もイメージがない。何ともいい雰囲気だ。

 たまには、こんなお散歩がいいな!

 

見玉不動尊

2014年10月15日 23時44分05秒 | 歴史
 秋山郷の入口と言われる津南町、見玉(みだま)に古くから不動尊が祀られている。せっかく津南まで来たので、寄ってみた。天台宗の古刹である。

 由来は、壇ノ浦の合戦で平家が滅びた翌年、平清盛の家臣宮本清左衛門がお告げによって、平家の守護神・不動明王をいただいて当地に安置し、自ら正宝院の住職となったことに始まるという。

 駐車場からは、それほど遠くない。まず目に入るのは、鳥居。そして、スギの巨木たちだ。


 そして仁王門。阿吽の金剛力士像が迎えてくれる。


 そして急な石段が続く。しかし、その周辺はドボドボと豊かな水量の水が流れ落ちる。そんな中に「延命水」という水場があった。

 石造のカエルの口から清らかな水が出る仕掛けが、何とも可愛らしい。しかし、周辺は、鬱蒼としたスギ、滴り落ちる水は、まさにパワースポット的雰囲気だ。

 そして左に曲がると不動堂が見えてくる。


 ここに当地の不動尊が祀られているのだ。


 この不動尊は、古来より眼病平癒に霊験があるということで知られている。そのせいか?付近のお土産屋さんにはメグスリの木のお茶がふるまわれている。また、ご当地らしい栃餅、黍餅、栃の実せんべい、お漬物等々、山村の風物を感じさせるラインナップだ。

 お土産屋のお母さんとおしゃべりをする。この辺で「烏踊り」はやるのかとお聞きすると、どうも盛んだという。ここから奥の秋山へ行くと「のよさ節」だが、津南では「烏踊り」が盛んで、よく踊るのだそうだ。この「烏踊り」はなつかしい。北信地域に広く伝わり、自分も少し調べたことがある。また、本場の「烏踊り」の頃に来たいものだ。


 周囲は稲刈りの済んだ田んぼの風景。


 いかにも越後らしい光景。そして、しばらくすると豪雪に覆われるのだろう。



栄村の古刹~常慶院

2014年10月15日 19時54分00秒 | 歴史
下水内郡栄村出張で、せっかく遠くまで来たので、村内の常慶院に立ち寄った。

常慶院は、曹洞宗の古刹として知られている。飯山線横倉駅から、千曲川を渡った高台に位置している。当地域では大規模な寺院で、遠くからでもすぐ分かった。

まず、仁王門。

仁王像が安置されている。素朴な感じのいい表情。


続いて、山門。

これは、大変立派なものだ。茅葺入母屋造で、木造りの組み方が何とも印象的。日光東照宮を模したものだそうで、信濃の陽明門
ともいわれるそうだ。

さて、本堂に上がる参道には、そこそこの杉の木が迎えてくれる。

これだけでも何ともパワースポット的な雰囲気を醸し出す。

そして本堂。

元禄3年(1の690)の再建だといい、御本尊は釈迦如来だそうだ。

入口に山号「金華山」の丸い額が目に入ってくる。

こういう雰囲気は初めて見た。ウサギが跳んでるのかな?

それにしても、信越国境に位置する有数の豪雪地で、こんなに立派な建造物が残されているのに感動。雪が降るとどんな風景になるのかな?一度、勇気を出して冬に来てみたいものだ。