「みなとみらい駅」から徒歩5分
横浜美術館で開催されている
「熱々 東南アジアの現代美術 Welcome to the Jungle」
東南アジアの8か国の作家による展覧会
「ジャングル」という言葉は「無秩序な、文明化されていない」
という意味を持つ「ジャンガラ」に由来するといわれています
都市化が進む東南アジアはジャングルとは対極にすすんんでいるようですが
その進化や美術はジャングルさながらの
熱さ、熱気が漂っています
「横浜美術館」はこんなに素敵な美術館なんです
エントランス---階段状に設計されたスペースに、点々と彫刻が
置かれています
吹き抜けの広々とした空間に感動しました
「ナウィン・ラワンチャイクン」
インド人の血を引く作家 本人の立像
様々な言語で「ナウィン」と書かれている
プレートをもっています
インドは今 グローバル化が進む中で、一方のローカルな部分も
残る非常に国際的にも興味を集めている土地
そこに生まれる葛藤と、同じ名前のたくさんのナウィンに
訴えかける彼自身の内なる葛藤をあらわしているのでしょうか?
沢山のナウィンさんとの共通点や発見は見つかるのかな。。。
「ナディア・バマダジ」
不妊にまつわる社会問題を表現---
ある村落で生活を始めた夫婦の試練を綴った日記の視覚化-----
村民の「監視」という概念が表されています
メドゥーサのような蛇は
意外にも、導いてくれるもの、という意味があるそうです
「doa yaa」はあなたは祈るべきだ---という意味だそうです
他人の干渉、無責任な言葉「doa yaa」
一つの問題にぶつかったとき、
それとの折り合いをつけ、自己の意志確認の作業を強いられます
日本でも、これから 大いに議論される問題にもつながります
「イー・イラン」
海には境界線なんて見えないのに、地図には、はっきりと引かれる国境線----
そんなものでは縛りきれない
人々の交流や文化を表しています
個人的にこの作品が好きです
髪とは、その繊細さと形の柔軟さによって
しばしば、心理的表現に使われたりしますが、
まさに、女性の心もとない気持ちと
揺れが、髪の柔らかい動きで、うまく表されていると思います
太陽の照りつける青い海と
墨絵のようなモノトーンの海-----
隔てられた人々の心とリンクします
「ティタルビ」
作者 ティタルビの娘---
カラダに刻まれているのは、母が唱えるお祈りの言葉
母の愛情が表されているのですが、
こどものポーズは「いやいや」をしている様。。。
子を思う母の気持ちと、自立していこうとする子供自身
の両方が表現されているんですね
いやいや・・・は、こどもの誰もが通過する時期
成長している証でもあります
しかし、そこには
ゆるぎない 母の愛情も同時に存在するんです
ちょっと怖く写ってますが、とってもかわいい像なんですよ(笑)
基本的に今回の、作品は、
圧力に屈しない精神、反骨など
アジアのパワーを感じるものが多い気がします
まだまだ熱い作品が続きます-----
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます