つぶや句

夢追いおっさんの近況および思うことを気まぐれに。

その運命やいかに②

2013-08-12 23:17:08 | 動物ウオッチング

翌日、寝坊してしまったが、先日のカラスに

追われたアオサギが気になって、緑地公園へと

出かけた。

無残なアオサギの姿は見たくないと

思いつつも、一種の怖いもの見たさ

にも似たハラハラドキドキ感で、

池へと向かった。

 

恐る恐るあの二股枯れ木に目をやると、


「いない!」


いつも佇んでいたあの枯れ木に

アオサギが見えないのである。

「あ~やっぱりやられちゃったか…」

よし、せめて骨でも羽根でもひろって

やろうと枯れ木の周りを見回すと、


な、なんと、その枯れ木のちょっと

手前にある、低い太鼓橋状になっている

枯れ木に、ちんまりとアオサギが立って

いるではないか。


確かに、あのアオサギのようだ。


いつもは、そこに亀がズラリと並んで、甲羅干しを

しているとこなのだ。


「よかった、生きていたか~」私はホ~ッと息をついた。


翌日も緑地に出かけて、その後の様子を

確かめるべく、枯れ木に眼をやった。


すると、又もや「な、なんと!」であった。


今度は、いつもの二股枯れ木に、また

あのアオサギが乗っているのだ。

しかも、その二股の隣には、なんと、

またカラスが一羽留まっていたのだ。

つまり、最初の日に見た、アオサギ、カラスの

呉越同舟の図が、再現されていたのである。

 

しかも2羽とも、何事もなかったように静かに

佇んでいたのである。

「な、なんだこの図は…?」ちょっとキツネに

つままれたような感じだったが、


ままよ…「これでいいのだ」と、思った。

そう、「これでいいのだ…。」




 

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その運命やいかに

2013-08-12 09:59:42 | 動物ウオッチング

オバサン学生の身内が夏休みに入り、

緑地公園の朝のラジオ体操、続いてのヨガ

を出来る限りやろうかと、出掛けている。

 

この日もヨガが終わった後、その足で緑地の散歩に

出かけた。そして、いつもの道に差し掛かった時、

池の方を見ると、いたいた…。

池の中からやや大きめの枯れ木が、二股に

別れて立っているのだが、そこにはいつも

アオサギが佇んでいるのだ。


きょうもいる。


何気なく見ていると、カラスが一羽

飛んで来て同じ枯れ木の二股の

もう一方に止まったではないか。


距離にして、ほんの数メートル。

アオサギは気にする様子もない。


すると、間髪をあけず他のカラスが

数羽飛んできて近くに留まった。

これ自体珍しい光景なので、「ン?」

という感じで見ていると、さらに次々と

カラスがアオサギの近くに飛来してきて

留まったではないか。


その数は、ゆうに10羽は超えている。

 

これはちょっと異様な感じを受けたので、

さらに見ていると、二股の隣に

留まっていたカラスが、アオサギに

ツツッとにじり寄ったのだ。

 

さすがに、アオサギもあの大きい嘴で

突こうとすると、カラスは身をかわして

飛びよけ、再び隣の二股の一方に飛び乗った。

 

カラスたちはさらに援軍のように飛んできて、

数を増していく。完全にアオサギに対して

包囲網が出来てしまった。

 

見ている私のほうがハラハラしてきた。

どうみても孤立無援のアオサギに勝ち目はない。

 

たまらず、アオサギはヒラリと飛んだかと

思うと、空へは行かず、茂みの中へと

飛び込んだ。

 

ところが、何とカラスも次々とその茂みに

中へと飛んで行ったではないか。

 

わたしは、さらにじっと目を凝らしたが、姿は

見えず、耳を澄ませても何も聞こえてこない。

 

結構な時間、そこにいたのだが、その後の変化は

何も感じないままに、後ろ髪を引かれる思いで

その場を去り、緑地を去った。

 

初め、あの枯れ枝からの縄張り争いによる

アオサギ追い出しかと思ったが、もしかして、

アオサギ“を狙った“狩り”なの…と、心ざわめいた。

 

そういえば、やけにこのところのカラスは痩せてるし、

暑さのためか皆口をあけっ放している。


もしも、カラスがその気になったら、数の

多さや賢さ、強さからいっても、ほかの

生き物は、ひとたまりもないと思えるのだ。


カラスも、あまりの暑さのために、乱心に及んだのか…


しかし、緑地に行って真っ黒クロスケガラス

ばっかり見せられたらたまったものではない。


「頼むよカラス、平和に共存共栄で行こうよ」

と、心の中で呼びかけるのだった。

 

ああ…あのアオサギの運命やいかに。

 

 

 

 

 

 


 

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良き友

2013-08-09 20:16:00 | ちょっとした出来事

久々に、友人F氏と彼の地元O市で呑んだ。

 

彼の知り合いが、店を新しく始めたということで、

その店で呑むことにしたのだ。

 

PM7時に駅で待ち合わせ、店へ直行した。


店は、和のイメージで、カウンターだけの

こじんまりした造りの店だったが、お通しに

出た酢の物を一口食べたとき、御主人の

ただならぬ力量を感じ取った。

クラゲとキュウリの酢の物で、クラゲと

いうのはわかるのだが、クラゲにしては

少し軟らか目で色も透明感がある。


御主人に尋ねると、クラゲでも部位によって

味が異なるそうで、足の付け根から身にかけての

ところだという。こういうところが只者ではない。

 

 けっこうお通しとか漬物などに、その店の

レベルが出るように思う。

 

その後、寿司、天ぷら、刺身、お椀物など

コースで食べたのだが、どれも一と味

工夫されていて中々美味しかった。

 

特に、後で合流したF氏の奥様が注文した

アボガド入りの4色寿司は、ことのほか旨かった。

アルコールは、生ビールからイモ焼酎の水割りへと

移行し、久々に旨い酒を呑んだ実感がした

持つべきは、良き呑み友だとつくづく思ったのだった。

楽しかったです。



 

 

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一輪の雄姿

2013-08-05 09:02:31 | ちょっとした出来事

頃は花金のPM6時ごろ…。

 

久々に、友人F氏と飲もうと約束の地へ向かうべく、

電車待ちをしていたときだった。

 

ホームで何気なく線路上を見ていると、

上り電車と下り電車が行き交う線路の間に

一輪の花が咲いていた。

 

花の名前はわからなかったが、ヒメジョウオンの

ような、白っぽく小さな花で、葉っぱを4~5枚付け、

30センチ弱程の高さで、ひっそり咲いていた。

 

「あ~あ、あんなところに…」と驚いて見つめた。

 

もちろん、コンクリートやアスファルトの

ヒビの隙間から花が咲いているのを

見たことはある。

 

しかし、その場所はあまりにも過酷では

ないかと思ったのだ。

 

上下の電車が、すぐそばをのべつ行き交うので、

その騒音、振動をまともに受けなければならない。

 

見ていると、風圧で行き交いの度に揺れている。

 

これが、1日に何度繰り返されるのだろう…。

 

しかも、周りには雑草すら無くて、ポツリと

一輪だけ咲いているのだ。

 

騒音、振動に加え、孤独の三重苦のストレス地獄である。

 

正直、自分だったらとても…と、しみじみ思ってしまった

 

「なんという強さだ…。」

 

真夏のゆうべに見た一輪の名もわからなき

花は、飄然と立つ雄姿に見えた。


電車が来て乗った後も、その雄姿は

我が胸中に咲いたままだった。

 

 

 

 

 

 

 

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けなげ

2013-08-02 06:26:52 | ちょっとした出来事

あの一人掃除機「ルンバ」が我が家にやってきた。

楽天のポイントが貯まって、かねてから喉から手が

出るほど欲しかった「ルンバ」を注文したのだ。


説明書によると、まず一晩しっかり充電してくれと

あったが、あれこれいじっているうちに「ピロピロピン!」

と鳴ったかと思うと、動き出したではないか。


慌てて、周りの物をどかせて、ルンバの動く

ままにまかせると、あっとこっちと行き出した。


ルンバを購入するに当たっては、音がどれほどのものか

心配だったのだが、思っていたほど大きくはなく、

そんなに耳障りな音ではないことに、ホッとした。


意外に小回りがきくし、角をけっこうきれいに

掃除する。

 

とりあえず、十分に充電した後、改めて

動かした。

 

実は、ルンバをどうしても購入したかった一番の

理由があるのだ。

 

家人らが留守の時、寝室を普通の掃除機で

掃除しているときに、ふと覗いたベッドの下に、

積年の埃が積もっているのを見たのである。

 

当然見なかったことにして、いつか何とか

しようと、思いつつ脳裏に浮かんだのは、

ルンバがあれば…ということだったのだ。

 

寝室の周りの物すべてを除けて、ルンバを

床に放った。

 

「おお!」見守る私と家人の雄たけびを背に、

ルンバは、怯むことなく果敢にベッドの下へと

突入したのである。

 

ものの10分もしない内に止まってしまった

ではないか。引っ張り出してみると、すでに

ゴミは満杯になっていた。

 

これを繰り返すこと3回、ついにゴミが

溜まらなくなり、寝室のドアを閉めて

ルンバにおまかせにした。

 

音だけが外に漏れ聴こえ、快調に動き回っている。

 

どれくらい経ったろうか、寝室のドアを開けてみると、

ピカピカになったフローリングの床を快調に滑っている。


ベッドの下を覗くと、これまたピカピカに

仕上がっているではないか。


「すご~い!」思わず、わたしと家人の

感嘆の声が響いたのだった。


ルンバは、「ピロロ~ン」と終了の

声を発すると、意気揚々と引き揚げた。

それにしても、あのベッドの下に潜り込んで

頭をあっちこっちコンコンとぶつけつつ

ひたむきに掃除する姿は、けな気だった。


そこで、ルンバを「けなげ」と命名して、我が家の

ペットになった。

 

 

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