自電車よさらば

約１ヶ月、４５分の自電車通勤をやった。これは究極のエコでもあり、
健康のためにもよろしきこととやるだけやろうとやってきたのだが、
この街は自転車にやさしくはない。歩道は狭くデコボコだし、自電車は
本来車道なのだが、車道の端の白線は狭いし、無いところもたくさんあるのだ。
もし真面目に車道を走ったなら事故の件数は跳ね上がってしまうに違いない。
痛感したのは自電車というのは、野ざらしになること、ということだった。

雨の日にびしょびしょになり、台風情報ですぐ会社の休みを検討するなど、
限界を感じてきたのだ。通勤では、せいぜい１５分以内がいいとこかな、
という思いが次第に募ってきたのである。やっぱり車がいるか…という思いは
強くなり、ついに車購入を決めたのだった。

で…ついに車を購入して、初出勤とあいなったのだ。

無論わが家計では中古車なのだが、まだ１０００Ｋぐらいしか走ってない
掘り出し物なのである。乗り心地は実にいい感じで、滑るように静かに進み、
ハンドルも柔らかい。加速もスムーズで、すぐに速度オーバーになってあわてて
減速するほどである。それに、前車にはＣ・Ｄプレーヤーが付いていなかった
のだが、今度のにはバッチリ付いているのだ。

早速、道中我がベストアルバムのＣ・Ｄをかけた。当然ながら好きな曲なので
心ウキウキで、ウットリ…と聴いていたら、５曲目ぐらいに「アンチェインド・
メロディー」がかかった。これは映画「ニューヨークのゴースト」の主題歌で、
死んだ恋人がゴーストになって恋人を守るというストーリーなのだが、この
曲を聴いていると、ふと…先日の交通事故のことが頭を過ぎった。

運よく、命に別状はなかったのだが、一歩間違っていれば命を落としていた
のである。そうなったらきっと映画のように愛しの人へ、ゴーストとなって
会いに行ったのだろうか…。などと思ったらなんだか切なくなってきてしまった。

心ウキウキがもの悲しい思いに変わり、やっぱり事故だけはいかんなあ…と
つくづく思わされるのだった。皆様もくれぐれも気をつけて安全運転を…。