つぶや句

夢追いおっさんの近況および思うことを気まぐれに。

チキショー!

2009-03-02 03:42:35 | 絵・まんが
またまた春めいた街へ出掛けた。
例によって我が不肖の絵に会いに行くためだ。

きょうはゆえあって午後からのんびり出掛けた。
「いつもワタシの絵がお世話になっています」と店の人に挨拶して
コーヒーを注文して席についた。

いつもだと絵の正面は外して隅っこに座るのだが、きょうは絵の
真正面の席に陣取った。それには訳があって、今回絵にまつわる俳句と
「はいまん彩」のタイトル、その「はいまん彩」の解説を書いたものを
絵の近くにピンで貼り付けるためなのだ。

もちろん店の人には先週来たときに了解を得ていたのである。
今までただ漫然と飾っていた絵に物足りなさを覚えたからなのだ。
張り終えると、まあ少しは展示作品らしくなった気がした。
一時間ほどいて店を後にした。

まだ帰るバスの時間まで余裕があったので、いつもやっている路上ライブを
聴きに行った。「ム、ム…」すでにいい音が聴こえているではないか。
そしてボーカルの声…が耳に入ってきたとき、わたしの足はゆっくり止まった。

なんと女性ボーカル5人のバンドで、5人とも20才前後と思われる
若さである。「チクショー!」うめくように心の奥からしぼりだされた
わたしの第一声である。

澄んだボーカルの声、メロディーラインもいいし、ハーモニーもすばらしい…
歌詞も奇をてらってなくてすんなり心に染み渡る。

すでに我が眼は、じんわりと涙がにじみ、脚の震えも止まらない。
ギュッとハートをつかまれてしまったのである。「こいつらスゲェ~…
チキショウ…」もうわたしの心はスッピンにされてしまったのである。

次々と人が集まり、道行く人も足を遅くして聴きながら歩いている。
彼女らの真ん前では子供たちが歌にあわせて手を振っている。
後ろのほうではお年寄りが座って聴き入っていて、もう分厚い人垣ができていた。

そうなのだ…いいものは否応なく人を引き付けてしまうものなのだ。
わたしとてクリエターの端くれのつもりである。感動に身を震わせながらも
何だか悔しさがこみ上げてきてやっぱり「チキショウ…。」

思わず沸き起こった拍手の中、曇ってぐちゃぐちゃになった街を後にした…。

   ☆ちなみにグループ名は「BIG・BEN」と書かれたのぼりがあった。
※後で確認したところ、「BIG・BEN」というグループではなかった。 










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