老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

昼寝覚

2021-08-13 17:37:52 | シニア
      

    ☆    ひと息に海の底より昼寝覚    亜紀

こんな句を見つけた。
戴いた句集をめくっていて見つけた。

名前も知らぬ、ただ結社が同じだと言うことだけで、贈られる句集をまとめたコーナーがある。
句集を出すくらいだから、どの方も実力者ばかりだ。
同じ結社に属し、師を同じくしているから、師の個性に少しばかり感化されている句が並ぶ。

平明にして言葉に脚色が無く、言い得て妙な句。
人生訓のような句も往々にしてあるが、、、立派な句集ばかりである。

その中で 亜紀さん の句集。ピカ一に光っている句集だ。
まだお若い。
しかし骨格が太く、感性が豊で、私は時として亜紀さんの句集を開き勉強をさせてもらっている。

     ☆     いつしかに子は腕の中昼寝覚     亜紀

     ☆     昼寝の子花のごとくに目覚めけり    亜紀

彼女は今、闘病中。
夫の転勤に伴いつ、子育ての最中。

昼寝覚の句を歳時記で読む。
が、著名な俳人でも同じ視点の句が多い。マンネリ化している句の中で亜紀さんの昼寝覚の句にはたと手を打った。

    ☆     退院の輝く世界へサングラス

前回の闘病を終えて、退院をした時の句だ。
今回も一日も早く回復をして退院をなさる事を祈っている。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

息抜きに、、、

2021-08-12 10:11:31 | シニア


息抜きに、、、ドライブに

車で30~40分海辺の里?鄙?へ行く。

こんな場所に小さな漁船が、小さな湾がある。
一方は山?それとも岬。
隠れ家めいた港があった。

            

向こうに見えるのは小豆島。
少し位置を変えて見る島は見慣れている島とは趣が変わっている。

海岸に蛸壷があった。

      

芭蕉の句を思い出す。

            🌜     蛸壷やはかなき夢を夏の月    芭蕉


漁師さんがいた。
蛸壷を100個、海にしかけると、せいぜい壷に3~4匹かかればよいとの事。全く果敢ない漁だ。

    

       
   🍃     銀杏の青い実が落つ野分跡


道端の銀杏の実が落ちていた。
一昨日の野分の後と思える。
実と青い葉が一緒に落ちている。
秋になれば茶に色づいた実が落ちる。

    

青柿が鈴なりに。
こんなに付くと小さな実だろうと思ったりしながら散策をする。

    🐚     青柿やおしくらまんじゅう夜も昼も


    

小さな沼がある。
そこに白い蓮の花。
蓮は泥の中に咲く清らかな花とたたえられている。
黒い泥が葉の重なりの下に見える。
こんなに清らかな白い蓮の花、、、と感心をした。

    
蓮は実に、、、

       
     

この蓮の実を見ていて、もぐらたたき を連想した。
今にも飛び出そうとしている実。音がたつのかしら。


北海道や東北ではコロナ禍のその上に水の災害がかさなる。
やりきれない今年の災難。


       🌑     何の予言ぞ赫赫と夏の月

       🌑     齧られる脛もなくなりあつぱつぱ


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夏休みの図書館

2021-08-05 20:15:46 | シニア
 

夏休みの図書館。
ホールでは、うちわ作りのイベントをやっていた。
父兄に連れられた子供達が 団扇を作っていた。

最近の子供は至れり尽くせりで幸福だな~。

       

玄関の横には、これは「箒草」かな。
秋になると赤く染まる、コキアだろう。

本が読みたくて、他のクラス学級図書を読み尽くし、最後は校長室に行き、校長室の本棚に並んでいる教科書を読んだ子供の頃を懐かしく思い出した。

叱らなかった校長先生に感謝!

最近、直木賞を取った「澤田瞳子」の本が本棚に一冊も無くなっていた。

お母さんの澤田ふじ子は一通り読み、娘の澤田瞳子を何冊か読んだところで、直木賞だったから、本棚から消えてしまっていたが、今日は何冊かあった。

お母さんと、筆の調子が良く似ている、、、などと思いながら読んでいたが、まあ直木賞を取った途端に、本棚から消えたのだ。
骨格もしっかりしていて、お母さんより硬い気もするが、どちらも読みやすく、最近ではよく愛読をしている。

今日は数冊あった。

コロナ籠もりには読書がもってこい。


図書室の中には子供は少ない。
絵本を選ぶお母さんたちの姿が多い。
どうなちゃってんの?


     🚗     うちわ絵の東山から風がくる

師から「古い句」だと指摘をされた。
団扇を作っている子供達を見て、ついこの間の事を思った。

     🚢     夏休み工作の師は我が爺ぞ



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

もう少し早く言って下さればよかったのに、、、、

2021-08-02 16:55:10 | 俳句の好きなシニア
     
       

カンナの畑があると聞いたから見に行く。

遅かったらしく、枯れかかった花ばかり。
残念。

       
      


もう少し早かったら美しいカンナの畑だったろう。
空と白い雲が美しかった。


📚「もう少し早かったら」

昨日の句会。
師に言われた。
「あなたの俳句は古い」

言われたのでなく、言って下さったと言うべかりだ。

何人かの人に選をしてもらって嬉しかったのだが、師の一言。


そうだ。思い当たる。
自分で気付くべきだったのだ。

何かが変化し、もう少し!素直に言えば上達したいと思った。

     📯     生身魂甘言と知りつ笑みにけり
    



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする