前向きな人生の整理整頓

人生も後半、一日が短いです。明日やると思っても、若者のようには明日はたくさんないのかもと気づいた今日この頃

二十歳で、幸せだった

2017年11月09日 14時06分11秒 | 整理整頓
誰にでも二十歳の時はあるけれど、わたしにも確かにありました。

洗濯物のしわを伸ばすためにぱんっと振ったその時、左の中指から
指輪がはずれてコロコロと転がりました。

最近ふと思い出してはめてはみたものの、少々ぶかぶかしていました。
時々思い出してははめていたけれど、そろそろお別れかな。

わたしが二十歳の時、ヨコハマで買った銀の指輪です。、
アラベスク、つまり唐草文様の指輪。
全然高価な物でも、大して気に入ったわけでもなかったけれど、
シンプルで他のものとも合わせやすくていつもつけていました。

わたしの心の中にある大切な一日、悲しい日、辛い日、ホッとした日。
色々な日々を右手の薬指にいて共に過ごしました。
二十代の後半まで、一度も外したことがなかったのですが、
色々あって、わたしは二十歳の頃よりずいぶん痩せてきました。
元がそんなに太っているわけではなかったから、靴が大きく感じるとか、
指輪が緩くなるといったことで、悪しき傾向に気が付きました。
指輪がストンと抜け落ちるというのは明らかによろしくない。

若い頃は、体重というものを気にしますが、一㌔二㌔というのは
むくみとか、疲労とか、腸の調子とかであまりあてにならないものだと
今ならはっきり言えます。

結局指はもう太くなることはなさそうなので、二十歳のわたしとは
お別れです。
今外しました。もう二度とこの指輪は身に着けないことにします。

いつも幸せになろうとしていました。
でも、その時々に幸せだったんだよとこころが呟いた記念に古い指輪を外しました。
これでこころの中が一つ整理できました。