前向きな人生の整理整頓

人生も後半、一日が短いです。明日やると思っても、若者のようには明日はたくさんないのかもと気づいた今日この頃

六月だから/太宰治

2009年06月19日 03時19分15秒 | 四季折々
現実逃避 80年代に時間旅行というタイトルで書いていた頃の記事です


全国の皆さん、( 大げさな) お久しぶりです。少々更新を怠っておりました。理由は六月だからです
本日はちょっと80'sネタからは離れます
 

毎年六月になると無性に死にたくなる、と言ったのは太宰治。お誕生日ですな、ご存命ならば100歳とか 
何年か前、桜桃忌は止めて生誕祭とか ? 呼び方を変えると言っていたけど、結局、桜桃忌で通っていますよね ?

「生まれてすみません」とかも言っていましたけど、これは剽窃、まあ、パクリらしいです。
それもまたよりによって似たようなタイプの人のをね

人間誰しも、いや、多くの人は太宰治チックなところがあるんだと思うの。
だからいまだに支持を受けるんでしょう。極めて、極めて健全な人はきっと大嫌いだと思うの。
その二通りの内わたしは前者かな。「トカトントン」なんて年がら年中鳴っています。
そんなわけで若い頃は結構好きでした。それなのに今はあんまり好きじゃないなあ・・・
奥さんは別として、彼に関わった女性も(有名どころ)好きじゃない。特に最後の人は大嫌いです。
ちなみにあれが心中の定義の内、情死を意味するものではないと思っています 
マイヤーリンクみたいに男性が道連れにしたというのとも違うと思っています むしろ ・・・・・ 
長くなるし、研究者ではないので、推理ゆえ割愛


すべてのものは吾にむかひて 死ねといふ、 わが水無月のなどかくはうつくしき
    これは伊東静雄の『水中花』という美しい詩の結び。
太宰チックな部分を脱ぎ捨てて、季節や生きること、そして死、そういうものを深く、美しく、切なく
この詩のように感じられるようになりたいここ数年のわたし。
もっとも、太宰治だってそれのできる人だったはずです。昔はあまり魅力を感じなかったので
あまり読んだことがない活動中期には正にそういう視線で仕事をしているみたいです。
富士には月見草がよく似合うには感じ入って、その一行からしばらく先に進めません。

深夜にホトトギスの鳴き声を聞くのが好きで、ついつい夜更かしをしたいところですが、
この辺りから夏の終わりまでは、早寝、早起きをしないと心身共に悪しき方向を向いてしまう
恐れがありますので、更新が滞りがちになるかと思います。
だらだらと、桜桃忌にちなんで色んなものを出してきましたが、要するに苦手な季節が到来して、
心が太宰治チックに悪しき方向を向きつつあるとき、伊東静雄の詩のように
そこにあるものを見つめることが、心のバランスを保つのにわたしには役立っているようです。

一応梅雨入りしたようですが、まだ本格的ではないようです。
さて、明日からは早く寝るぞォ