「人気選手、名選手ならず」ですよ。原監督は勘違いしてない？

惨めな敗戦が続くこのところの巨人ですが、昨年からこの傾向は顕著だった。それでも、ベンチの作戦で今年も勝てると高を食っていたような気配がある。

その証拠に、ベテランや戦力外選手の補強であった。連覇の中心選手、阿部の衰えを不調と見たところに誤りがあるかもしれない。残念ながら、阿部は不調ではなく「衰え」に見える。

ベテランばかりの選手構成は、「かつては名選手」という名前と記憶に迷わされているようだ。「何とかしてくれる」は「絶頂期なら」であり、皆若かったからだ。

だから、次の若い選手を育てて「人気選手」にしておかなければならなかった。ベンチの怪しげな作戦だけで勝ち進めるほど生易しい世界ではないことは誰でも知っている。

だからといって、何も手を打たず成すがままの指揮では、最近のような無残な敗戦が待っている。人気ばかりが先行して、「人気＝実力」と勘違いした選手もベンチも、「勘違い」野球を続けている。

今からでも遅くはないかも知れない。今年のような低レベルの混戦だから、いち早く若さあふれるチームを作るが勝ちだ。「明日から切り替えて戦う」といつも聞く監督の敗戦の弁。

切り替えるのは「気持ちだけ」ではなくて、「若さ」だと思う。なんぼ、超高齢化社会といえど、若い選手が活躍しないプロ野球なんて誰も観なくなる。人気や過去の実績にとらわれない若さあふれるチームに変身してもらいたい。