山の自然

身近な野山の花、虫や鳥たちの写真を撮ってます。それと農業も。

十五夜お月さんの物語

2010年09月24日 | その他

昔、昔、あるところに大きな池があったとさ。

その池のそばには、働き者のおじいさんと、優しいおばあさんが暮らしていたとさ。

十五夜のお月さんの日のことでした。

おじいさんと、おばあさんは、二人で丸い、丸い、大きなお月様を団子を食べながら見ていました。

後ろから見ていた狸さんは、その団子が欲しくて、欲しくてなりませんでした。

そこで、へんし~ん!

旅人になり、近寄っていきました。

旅人になりきった狸さんは言いました。

「何日も何も食べていません。どうかお団子をください」と。

人の良いおじいさんとおばあさんは、「どうぞ、どうぞ」と言って進めてくださいました。

それをいいことに、狸の旅人は「あっと」言うまに全部食べてしまいました。

さらに、家の中にあったお団子も食べてしまいました。

おじいさんとおばあさんは、ニコニコしながら見ていました。

ところが、空模様がおかしくなってきました。



だんだんと風が吹いて雲が出てきたのです。

よく見ると、山の上に何か見えます!

狸の旅人が目をこすって見ています。

龍です!

池の守り神の龍です。

あっという間に近づいて、狸の旅人を、にらみつけています。



龍は、「おじいさんとおばあさんの好意を良いことに、すき放題をして、よく考えろ!改心しないならお前を食ってしまうぞ~!」と目を吊り上げ、怒っています。

びっくりした狸さんは、元の姿に戻ってしまい山に一目散に逃げ帰ったそうです。

後には、おばあさんが作ったお団子がおいてあったとさ。






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