山の自然

身近な野山の花、虫や鳥たちの写真を撮ってます。それと農業も。

小さな匠

2018年10月27日 | 食育
「園長先生だけいいな~!」と園児たちからブーイングです。

園児たちも特別に園長先生から許可を頂いてちょっとだけ味見です。



「おいし~い!」

「あま~い!」

「いえのごはんとちがう!」

等、色々な言葉が返ってきます。

良かった。

教室に戻り、おにぎりを握ります。

紙皿の上にサランラップを載せ、ご飯をよそってもらいます。

もらうと、茶巾絞りのようにして、「さあ、みんなでつくりたいおにぎりをつくりましょう!」の掛け声で一斉に握ります。

毎年色々な形に握っていきます。

まん丸いボール、定番の三角に俵、今流行っているのがハート型。

皆の力作です。

出来たら試食です。

「一、二の三、い・た・だ・き・ま・すー!」。


「うめー」、

「いえでもこんなにおいしいごはんはたべられん。」、

「やわらかい」

「あったかい」

「ふわふわおにぎり」

「できたてのにおいがする」

「いいにおいがする」

「こんなおいしいごはんはない」

籾を水につけて半年間。

小さなお百姓さんが見守ってきた稲さん達。

毎日「おいしいお米さんになって」と声掛けをしてきました。

ある子は、「これ私の赤ちゃん」といつも愛おしく接していました。

脱穀の時も籾摺りの時も一粒一粒大事に扱っていました。

小さいながらも、最初から最後まで命の尊さを知り、残さずいただくことを知りました。

勿論収穫した後の藁はクリスマスのリースやお飾りに、もみ殻は田んぼの肥料にすべての命をまっとうします。

仲間たちと協力しながら立派にやり遂げました。

小さなお米の匠の誕生です。

誰か後継ぎになってくれる子は出来るかな?


園児たちの満足げな笑顔。



これでまた、じぃじぃも元気の充電満タンに。

来年もやるぞー!