山の自然

身近な野山の花、虫や鳥たちの写真を撮ってます。それと農業も。

こそだて

2015年08月13日 | 農業


借りていた田んぼを所有者の定年帰農で返したため、我が家で出来る田んぼはこれだけ。

発泡スチロールの田んぼが7つ。

6月9日に田植えを行い2カ月余り。

穂が出だしたのが2日前ですが、翌日朝に撮影したのがこの写真です。



たった1日で穂が出そろい、花が咲きました。

茎が太くなり、穂が出る瞬間は何とも言えません。

人間の赤ちゃんが生まれる時のような感じがします。

穂が出てくると、弱々しかった籾が口を開け、おしべが出来てめしべが受粉するとすぐに閉じてしまう。

この間2時間ほど。

おしべはそのまま籾の外で天寿を全うします。

あとは、お母さんが一生懸命に籾の中にでんぷんを溜めていきます。

お母さんの子育てが始まります。

1本植えた苗から分げつにより出来た兄弟たち。

同じ茎でも、穂には100粒前後の兄弟たちがいます。

毎年この瞬間がが忘れられず、小さなたんぼで米作りを続けています。

奥によく言われます。

「子育ての時に、この位世話をしてくれたら助かったのに。」と